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大会12日目となる8月7日。日本はレスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級の日下尚が金メダル、女子フリースタイル50キロ級の須崎優衣が銅メダルを獲得した。

レスリングの男子グレコローマンスタイル77キロ級の決勝に出場した日下尚は、カザフスタンのデメウ・ジャドラエフに5-2で勝利し、五輪初出場で金メダルを獲得。この階級での金メダルは、日本勢初の快挙となった。

女子フリースタイル50キロ級の須崎優衣は、1回戦で敗れたインドの選手が決勝進出を決めていたが、計量失敗で失格となったため、繰り上がる形で3位決定戦への進出が決まり、見事銅メダルを獲得した。五輪連覇は成し遂げられなかったが、2大会連続でのメダル獲得となった。

女子フリースタイル53キロ級の藤波朱理は、準決勝で東京五輪銀メダルの中国選手を10-0のテクニカルスペリオリティで破り、決勝進出を決めた。これで銀メダル以上が確定。さらに自身の連勝記録を「136」に伸ばした。

男子グレコローマンスタイル67キロ級の曽我部京太郎は、1回戦でキューバのルイスアルベルト・オルタサンチェスに、0-8のテクニカルスペリオリティで敗れ、その後、同選手が準々決勝で敗れたため、敗者復活戦に回れず、1回戦での敗退となった。

スポーツクライミングの男子ボルダー&リードは、準決勝リードラウンドが行われ、安楽宙斗がボルダーとリードの合計得点でトップに立ち、上位8人による決勝進出を決めた。ボルダーを終えた時点で全体2位につけていた楢崎智亜は、リードで得点を伸ばすことができず、全体10位で決勝進出はならなかった。

女子の板飛び込み予選に、ともに2大会連続出場の榎本遼香と三上紗也可が出場。榎本は全体6位に入り、準決勝進出を決めた。一方の三上は21位で準決勝進出の上位18人に入れず、予選敗退となった。また、男子板飛び込みの準決勝には坂井丞が出場したが、14位で決勝進出はならなかった。

ゴルフは女子の第1ラウンドが行われ、笹生優花と山下美夢有が出場。国内ツアーで2年連続年間女王の山下が、1アンダーの「71」で首位と6打差の7位タイ。今年の全米女子オープンを制した笹生優花は、5オーバー「77」の46位タイと出遅れた。

陸上は男子110mハードルの準決勝が行われ、村竹ラシッドが1組で4着となるも、タイムで決勝進出を決めた。この種目の決勝進出は日本人初の快挙。男子3000m障害決勝に出場した三浦龍司は、8分11秒72で8位に入り、東京五輪での7位入賞に続き、2大会連続となる入賞を果たした。

パリ五輪からの新種目、男女混合競歩は川野将虎と岡田久美子ペアが8位入賞、高橋和生と柳井綾音ペアは13位となった。また、女子やり投げ予選で、メダルが期待される北口榛花は、1投目で決勝進出条件の62mを超える62m58を投げ、予選を通過した。

卓球は男子団体の準決勝が行われ、日本はスウェーデンに2-3で敗れ、3位決定戦に回ることとなった。日本はダブルスとシングルスで張本智和が勝ち、決勝進出に王手をかけたが、そこから3つのシングルスをいずれも落とし、逆転負けとなった。

<8月8日(木)のみどころ>

◆卓球女子団体 準決勝 ドイツ×日本

準々決勝ではタイを破り、4強入りを決めた日本。準決勝ではドイツと対戦する。エースの早田ひなは利き腕の左腕に痛みを抱え、不安材料は残るものの、チームはここまで1回戦、準々決勝と、3-0のストレートで勝利しているだけに、勢いそのままに決勝進出を決めたい。

◆レスリング 女子フリースタイル53キロ級 決勝

決勝に藤波朱理が出場。中学2年だった2017年から、パリ五輪直前までの公式戦で133連勝。今大会も1回戦から相手を寄せ付けることなく、決勝まで進み連勝を136に伸ばしている。金メダルまではあと1勝。137連勝で金メダル獲得なるか。また、男子フリースタイル57キロ級には樋口黎、86キロ級には石黒隼士、女子フリースタイル57キロ級には桜井つぐみが出場、メダルを目指す。

◆飛び込み 女子板飛び込み 準決勝

2大会連続で準決勝進出を決めた榎本遼香が出場。予選では2回目に、65.10の高得点を出すなど、安定した演技で6位となり、準決勝進出を決めた。前回の東京五輪では17位で決勝進出の上位12人に入ることが出来なかったが、パリでは東京越えとなる決勝進出を目指す。

◆ウエイトリフティング 男子73キロ級

男子73キロ級では東京五輪に続き、2大会連続出場となる宮本昌典が出場。ウェイトリフティングは、一気に頭上まで持ち上げる「スナッチ」と、いったん鎖骨の位置までバーベルを持ち上げるクリーンのあと、頭上に差し上げるジャークの「クリーン&ジャーク」がある。それぞれ3回ずつ行い、最高重量の合計を競う。日本男子はロサンゼルス大会以降、メダルから遠ざかっており、40年ぶりのメダル獲得を目指す。

◆自転車トラック 女子ケイリン 準々決勝

ケイリンは日本発祥のオリンピック種目。1組最大7名の選手でトラック6周を走り、各組の着順の上位選手が次のラウンドに進出する。女子ケイリン準々決勝には、佐藤水菜と太田りゆが出場。五輪初出場で上位進出なるか注目だ。また、2人が対戦する形式の男子スプリントの準々決勝には、小原佑太と太田海也が出場する。