サントリー「こだわり酒場のタコハイ」シリーズから新たに「こだわり酒場のタコハイ〈つぶれ梅〉」が登場した。いわゆる「梅酒ベースのサワー」ではなく、古くは日の丸弁当に添えられてきたような“赤い梅干し”を取り入れたサワーらしい。

なにそれ気になるんですけど……。どちらかというとそっちのタイプの梅サワーのほうが好きなんですけど! ということで、さっそく飲んでみたところ、気づけば自宅が勝手に酒場状態になってしまったので、その顛末を含めてレポートしたい。

■デフォルメしない美学! 「こだわり酒場のタコハイ〈つぶれ梅〉」実飲

「酒場の常連さんが行きつく飽きの来ない味わい」――そんなコンセプトを掲げて人気を博すサントリーの「こだわり酒場のタコハイ」シリーズ。

昨年3月に発売された「こだわり酒場のタコハイ プレーンサワー」は、発売初月に100万ケース超を達成するほど爆売れしたらしい。ほんのり感じる柑橘と爽やかな飲み口、甘みの少ないドライな味わいは決して食事の邪魔をせず、確かに飽きることなく飲み続けることができる。まさに酒場で求められるような仕上がりだ。

そんなタコハイから先月末、期間限定商品として登場したのがこちらの「こだわり酒場のタコハイ〈つぶれ梅〉」である。

いや~、赤い。これぞ「つぶれ梅」っていう感じの赤さなんじゃないの、これ。さっそく「プシュッ! ゴクッ!」といきたいところだが……その前に、液体の色はどうなっているのか確認してみよう。

せーのっ……

おおっ。

無色透明に近い。変に赤く着色しないところが好印象!

さっそく一口飲んでみると……

あっ……。ウマい。ちょっと待って……ウマい! 結構好き。というより、だいぶ好き!

まず、あの梅干しらしい強烈な酸っぱさがないことにちょっとビックリ。ほどよい酸味に留まっていて、どちらかというとマイルド寄りなんだけど、ちゃんとあの「赤い梅干し感」が表現されている。

よく考えてみると、居酒屋で飲む「梅干しサワー」も果肉を一緒に口にしない限りそんなに酸味や塩味は感じないし、そういう意味では本当に酒場で飲む梅干しサワーに近いのかも。甘みもほのかに感じる程度で控えめだし、炭酸も強烈というほどでもない。

この「あえて全体的にデフォルメしませんでした」っていう感じが重要なんだと思う。主張は激しくないんだけどちゃんと個性があるというか、ここのバランス感が絶妙に優れているからこそ本格的なサワーに仕上がったというイメージである。

これはホントにウマいし、かなり食事に合いそう。食事っていうか、居酒屋のおつまみに合いそう。いや、むしろ合わない要素を見つけるほうが大変でしょうね。絶対合うわ〜。合わないわけがどこにもないわ〜。

……などと考えていたら、次の瞬間、気がつけば……

■気づけば開幕! 自宅酒場 with「こだわり酒場のタコハイ〈つぶれ梅〉」

なんと、いつの間にかテーブルの上が居酒屋と化しているではないか……。飲んでいるうちに、勝手に手が動いてしまったらしい。そうそう、こういう食事に合うんだよ、絶対。揚げ物とか、味付けの濃い料理ね。間違いない!

まずはスペアリブをつまみに……

そして〈つぶれ梅〉をグビッ。

ウッッッマ! スペアリブは黒胡椒がジューシーな肉の旨味を引き立てていてめちゃウマ! ワイルドな味わいで味も相当に濃い。しかし、ほのかに酸味のある〈つぶれ梅〉を流し込むことで一気に脂っぽさがリセットされ、スッキリした食後感に。甘みもなく、どちらかというとドライ寄りの味わいなので、スペアリブの個性と喧嘩することもなく、むしろめちゃ好相性でお酒が進みまくる!

ソースとマヨでコテコテに味付けしたトンカツと〈つぶれ梅〉の相性も最高! これは特に「和食×和食」の調和というか、もはや一体感すら感じられた。とはいえ、ソースとマヨは洋食的な要素なんだろうけど、このクドさを感じるほど濃い味ですら、〈つぶれ梅〉は爽やかにリセットしてくれた。レモンサワー系の「柑橘パワーでスッキリさせちゃいますよ!」みたいなタイプともまた違うアプローチなのに、不思議とすごくサッパリするんだよな~。

こちらはシンプルな手羽元の炙り焼きだけど、〈つぶれ梅〉と一緒に味わうことで手羽元のウマさがさらに引き立てられたような印象に。鶏肉は比較的、淡白な味わいなので、〈つぶれ梅〉のほのかな酸味やマイルドさが足りない部分を補い、味に奥行きを与えてくれるのかもしれない。なるほど、シンプル系の食事にもマッチするんだな。

ここらで2本目をプシュッ! もうノンストップでいこう! もしお腹が一杯になっても、〈つぶれ梅〉は単独で飲み続けられる味設計になっているので、もう容赦なくプシュプシュ空けていこうと思った次第である。

ということで、食事に合いまくってしょうがない「こだわり酒場のタコハイ〈つぶれ梅〉」、ぜひ販売期間中に味わってみてほしい。自宅酒場、オープン必至です。