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大会12日目となる8月6日。日本は、レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級で、文田健一郎が金メダル獲得。グレコローマンスタイルでの金メダル獲得は、ロサンゼルスの宮原厚次以来、40年ぶり。

また、女子フリースタイル68キロ級で、五輪初出場の尾崎野乃香が敗者復活戦を勝ち抜き、銅メダルを獲得した。男子グレコローマンスタイル77キロ級の日下尚も決勝進出を決めており、銀メダル以上が確定している。

一方、女子フリースタイル50キロ級には、東京五輪金メダリストの須崎優衣が出場したが、世界ランキング65位のビネシュ・ビネシュ(インド)に敗れ、まさかの1回戦敗退。大会連覇は途絶えたが、対戦相手が決勝に進んだため、敗者復活戦に回り銅メダル獲得を目指すこととなった。

スケートボードは女子パークが行われ、開心那が東京五輪に続き、2大会連続の銀メダルを獲得した。予選1位で決勝に挑んだ開は、1本目で91.98をマークしてトップに立つも、最後の3本目で、日本人の母親を持つオーストラリアのアリサ・トルーに逆転され、金メダルにあと一歩届かなかった。五輪初出場の草木ひなのは、最後まで攻めの滑りを見せたが、ミスが響いて8位。一方、東京五輪で金メダルを獲得した四十住さくらは、予選で得点が伸びず予選敗退となった。

スポーツクライミングは女子ボルダー&リード準決勝の前半となるボルダーラウンドが行われ、前回の東京大会で銀メダルを獲得した野中生萌が全体の7位、五輪初出場の森秋彩が全体11位につけ、8日に行われる後半のリードラウンドでの決勝進出を目指す。

陸上は女子1500mの予選に田中希実が出場。スタート直後から先頭を走り、日本記録更新のペースでレースを進めていた田中だったが、終盤で後方のランナーと接触。その影響で大きく後退したことにより、11位でフィニッシュとなった。準決勝進出条件の6位以内に入れず予選敗退が決まっていたが、その後救済措置がとられ、一転して準決勝進出が認められた。

卓球男子団体の準々決勝で日本は台湾と対戦。第1試合のダブルスで勝利するも、続くシングルスでは張本智和が敗れ、1勝1敗となる。しかし、第3試合のシングルスで戸上隼輔が、ストレート勝利で王手をかけると、第4試合に再び登場した張本が意地の勝利を見せ、ゲームカウント3-1で準決勝進出を決めた。また、女子団体は準々決勝でタイと対戦し、3-0のストレート勝ちで準決勝進出を決めた。

<8月7日(水)のみどころ>

◆競歩 男女混合 決勝

パリ五輪で初めて実施される競歩の男女混合。 男女1人ずつがペアとなって交互にリレーしトータル42.195kmを完歩する。 日本からは川野将虎と岡田久美子のペア、高橋和生と柳井綾音の2組が出場し、初代王者を目指す。

◆陸上女子やり投げ 予選、女子100mハードル 予選

女子やり投げ予選に北口榛花が登場。前回の東京五輪では12位で終わった北口だが、昨年行われた世界陸上で金メダルを獲得し、最もメダルに近い位置にいる。今まで日本の女子選手は、五輪のフィールド種目でメダルを獲得しておらず、北口が新たに歴史を塗り替えるかに注目だ。また、女子100mハードル予選には、日本記録保持者の福部真子が出場。自身初の五輪の舞台で決勝進出を目指す。

◆スケートボード 男子パーク 予選・決勝

スケートボードも残るは男子のパークのみとなった。この種目には永原悠路が出場。ここまで男子ストリートで堀米雄斗が金、女子ストリートで吉沢恋が金、赤間凛音が銀、女子パークで開が銀を獲得しているだけに、男子パークでもメダルを獲得し、有終の美を飾りたいところ。優勝候補のアメリカやブラジル、オーストラリア勢の牙城を崩せるかに注目したい。

◆卓球 男子団体 準決勝

準々決勝で台湾を3-1で下し、ベスト4を決めた卓球男子団体。準決勝はスウェーデンと対戦し、勝てば銀メダル以上が確定する。世界ランク7位のスウェーデンは、準々決勝で世界ランク2位のドイツに3-0で勝利。男子シングルスで銀メダルのトルルス・モーレゴードを中心に、勢いに乗る手強い相手だ。

◆アーティスティックスイミング チーム アクロバティックルーティン

日本はテクニカルルーティンで3位、フリールーティンで6位、総合では4位につけている。3位のスペインとのポイント差は5,6811点。最後のアクロバティックルーティンで巻き返し、2大会ぶりのメダルを手にしたい。

◆ゴルフ 女子 第1ラウンド

ゴルフは女子の第1ラウンドがスタートする。日本からは笹生優花と山下美夢有が出場。東京では母の母国フィリピン代表で出場し、9位だった笹生は6月に行われた全米女子オープンを制覇。また、山下は日本ツアーの2年連続年間女王で今回が五輪初出場。メダル獲得を目指し、まずは第1ラウンドで好スタートを切りたい。

◆ウエイトリフティング 女子49キロ級

2021年世界選手権で銀メダルを獲得し、五輪初出場となる鈴木梨羅が登場。ロンドンで銀、リオで銅の三宅宏実、東京で銅を獲得した安藤美希子につづき、4大会連続のメダル獲得に期待がかかる。