テレビ朝日の“シン・時代劇ドラマ”『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(24:55~※一部地域除く)第15話がきょう7日に放送される。
■手塚治虫氏原作『君とゆきて咲く~新選組青春録~』
手塚治虫氏の隠れた名作『新選組』を初映像化する今作では、熱い友情で結ばれながらも、時代の波に翻弄され、やがて白刃を交えることになる2人の若き隊士、鎌切大作(前田拳太郎)と深草丘十郎(奥智哉)の姿、幕末という混沌の時代を閃光のごとく駆け抜け、はかなく散っていった新選組隊士たちの青春を2クール連続放送で描く。これまでの時代劇にはない流麗な“剣舞”も織り交ぜ、ニュースタイルの時代劇を創出する。
■第14話は、永田崇人が魂の芝居を見せる“山南回”
先週放送の第14話のラストでは、山南敬助(永田崇人)が声を荒げて副長・土方歳三(阪本奨悟)につかみかかるシーンが描かれたが、第15話では山南の激昂を発端に、かつてないほど隊士たちを大きく揺るがす事件が起きる。
前回、沖田総司(藤岡真威人)が肺を病んでいることに気づいた山南。今すぐ沖田を休ませるべきと土方に進言するも、剣の達人である沖田が抜けたことを敵に知られたくないと考える土方はあまりに非情な決断を下す。沖田を弟のようにかわいがってきた山南には、それを許すことができず、土方につかみかかる。ほかの隊士たちに示しがつかないとして山南は即、謹慎させられるが、常に穏やかな山南の豹変に鎌切大作(前田拳太郎)、深草丘十郎(奥智哉)ら隊士たちにも衝撃が走り……。
山南はこれまで大作、丘十郎、松永新之丞(杢代和人)、南無之介(羽谷勝太)ら問題児たちのお目付け役を引き受け、「基本は日々の生活ですよ!」などと小言をいいながら、まるで“母”のように面倒を見てきた。第10話では大作たちを自身が先生役を務める寺子屋に連れだし、「刀だけが術ではない。筆でも金づちでも、街を、人を、守る方法はあるということです」と斬りあうことのむなしさ、己の心と向き合う大切さを暗に伝えたことも。第15話では、そんな山南敬助の“思い”と“誇り”があふれ、演じる永田崇人が魂の芝居を見せる、“山南回”に。そしてクライマックスには新選組を衝撃と悲しみに包みこむ大事件が起きることに。ともに“誠”を掲げ歩んできた隊士たちの間に生じたほころびは、もはや修復不可能なところまで進んでしまったのか。
【編集部MEMO】第15話あらすじ
新選組局長・近藤勇(高野洸)が不在の折、山南敬助(永田崇人)が、副長・土方歳三(阪本奨悟)につかみかかる事件が起きた。山南は沖田総司(藤岡真威人)が肺を病んでいることに気づき、今すぐ休ませるべきと進言したのだが、組織の体面を重んじる土方の口から出たのはあまりに非情な決断だったのだ。沖田を弟のようにかわいがってきた山南には、それを許すことができない。山南は即、謹慎させられるが、鎌切大作(前田拳太郎)や深草丘十郎(奥智哉)らはいつも穏やかな山南の暴挙に驚きを隠せない。伊東甲子太郎(駒木根葵汰)、鈴木三樹三郎(松本仁)兄弟のとりなしもあって山南の謹慎はすぐにとけるも、その後、隊士たちを衝撃と悲しみで包む、さらなる大事件が起きることに。