民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」が、開催中の『パリ2024オリンピック™』でTVer単独では初となる、ほぼ全競技の無料配信を行っている。

大会11日目となる8月5日。日本は、体操で岡慎之助が大会3冠を達成した。また、文田健一郎がレスリングの男子グレコローマンスタイル60キロ級で決勝進出を決めた。

体操の男子種目別では、岡慎之助が平行棒で銅メダル、鉄棒で金メダルを獲得。団体・個人総合に続く、大会3冠を達成するとともに、4つのメダルを獲得した。日本男子の3冠達成は、1972年ミュンヘン大会の加藤沢男以来、52年ぶり。体操競技で、1大会4個のメダル獲得は、1984年ロサンゼルスの具志堅幸司以来、40年ぶりの快挙となった。

レスリングの男子グレコローマンスタイル60キロ級、準決勝に進出した東京五輪の銀メダリスト文田健一郎は、世界選手権2連覇中のジョラマン・シャルシェンベコフ(キルギス)に4-3で競り勝ち、2大会連続で決勝進出を決めた。これで銀メダル以上が確定し、悲願の金メダルまであと一歩と迫った。

レスリングの女子68キロ級の尾崎野乃香は、準々決勝で東京五輪の銅メダリスト、メーリム・ジュマナザロワ(キルギス)に6-8で敗れ、準々決勝敗退となった。この後、ジュマナザロワが決勝に進んだため、尾崎は銅メダルを目指す敗者復活戦に回った。

スポーツクライミングの男子ボルダー&リード準決勝で、前半のボルダーラウンドが行われ、安楽宙斗が69ポイントでトップを独走。2位には楢崎智亜が54.4ポイントでつけ、日本勢が好調なスタートを切った。7日に行われる後半のリードのポイントを併せた合計得点で、上位8人が決勝に進む。

卓球の女子団体1回戦でポーランドと対戦した日本は、トップバッターのダブルスに出場した早田ひなと平野美宇のペアが3-1で勝利。続く、シングルスでは五輪初出場の張本美和が躍動し3-0のストレートで勝利。さらに平野美宇も3-0のストレートで試合を決め、準々決勝進出を決めた。

男子団体の1回戦でオーストラリアと対戦した日本は、ダブルスの戸上隼輔と篠塚大登ペア、シングルスの張本智和、篠塚大登がいずれも3-0のストレートで勝利し、1ゲームも落とすことなく、準々決勝進出を決めた。男女ともに好スタートを切り、メダル獲得に向け弾みをつけた。

バレーボールは男子の準々決勝が行われ、日本はイタリアにセットカウント2-3で競り負け、48年ぶりの準決勝進出ならなかった。世界ランキング2位のイタリア相手に、第1.第2セットを連取した日本は、第3セットもマッチポイントを握り、勝利にあと一歩と迫ったが、そこからイタリアに逆転され、悔しい敗戦となった。

陸上の男子3000m障害は予選が行われ、前回の東京五輪で日本人初の7位入賞を果たした三浦龍司が8分12秒41のタイムで4着に入り、2大会連続となる決勝進出を決めた。青木涼真は、8着となり予選敗退となった。

また、男子の棒高跳びではアルマント・デュプランティス(スウェーデン)が6m25を跳び、自身の持つ世界記録を更新した。

飛び込みは女子10m高飛込の準決勝が行われ、2大会連続出場の荒井祭里選手が全体の8位に入り、決勝進出を決めた。

<8月6日>のみどころ

◆レスリング

レスリングは男子グレコローマンスタイル60キロ級で、文田健一郎が金メダルに挑む。東京五輪は銀、悲願の金メダルをかけ、決勝では中国の曹利国と戦う。女子フリースタイル68キロ級の尾崎野乃香は敗者復活戦に回り、銅メダルを目指す。また、この日から始まる男子グレコローマンスタイル77キロ級に日下尚、女子フリースタイル50キロ級には須崎優衣が出場する。

◆スケートボード 女子パーク 予選・決勝

女子パークには、東京五輪で金メダルを獲得した四十住さくらと、銀メダルの開心那に加えて、五輪初出場の草木ひなのが出場。東京五輪では12歳11か月の日本史上最年少でメダリストとなった開は、さらに成長を見せ、現在世界ランキング1位。最も金メダルに近い存在だ。昨年の世界選手権では開と草木が金・銀を獲得しており、連覇のかかる四十住とともに、パリでは日本勢が表彰台を独占するのも夢ではない。

◆スポーツクライミング 女子ボルダー&リード準決勝

ボルダー&リード準決勝のボルダーラウンドには、五輪初出場で20歳の森秋彩と、前回東京五輪で銀メダルを獲得している野中生萌が出場。現在リードで世界ランキング1位の森は、得意のリードに向け、ボルダーでどこまでポイントを伸ばせるかがカギとなる。野中は悲願の金メダル獲得に向けて、決勝進出を目指す。

◆飛び込み 女子10m高飛び込み 決勝/男子板飛び込み 予選

女子高飛び込みでは、2大会連続出場の荒井祭里選手が準決勝で8位に入り、決勝進出を決めた。日本選手権で6連覇中の荒井がメダル獲得なるか。また、男子板飛び込みの予選には、五輪3回目の出場となる坂井丞が登場。東京ではペアでシンクロ板飛び込みに出場したため、この種目での出場は2大会ぶりとなる。同種目で出場したリオ五輪では予選で敗退しているだけに、まずは予選を突破し、上位進出を目指したい。

◆自転車トラック 男子チームスプリント準決勝~決勝

男子チームスプリントには、長迫吉拓、小原佑太、太田海也の3人が出場。チームスプリントは、3人1チームでトラック3周のタイムを競う短距離種目。1周ごとに先頭選手が離脱していくため、周ごとに主役が代わるチームプレーがみどころだ。予選では日本記録を更新する42秒174のタイムで全体4位となり、第1ラウンド進出を決めた。第1ラウンドは予選のタイムトライアルとは違い対戦形式で戦う。日本は予選5位の地元フランスと対戦する。

◆馬術 障害馬術個人 決勝

5日に行われた障害馬術個人の予選には、夏季五輪で日本選手最多の7回目の出場となる杉谷泰造、3回目の出場で、前回東京五輪では決勝に進んでいる佐藤英賢、そして五輪初出場のハーゼ柴山崇の3人が出場。杉谷、佐藤は予選敗退となったが、ハーゼ柴山は全体20位で決勝進出を決めた。