キーコーヒーは8月1日、家庭用コーヒーブランド「KEY DOORS+(キードアーズプラス)」から、カフェインの量を30%抑えた「KEY DOORS+ ドリップ オン カフェインひかえめ マイルドブレンド」を9月1日に発売することを発表、「キーコーヒー 2024年秋冬新商品発表会」を開催しました。

  • 「キーコーヒー 2024年秋冬新商品発表会」が開催された

■「KEY DOORS+」は昨年誕生した新ブランド

「KEY DOORS+」は、家庭用レギュラーコーヒーの新ブランドとして2023年秋に誕生しました。「ココロをノックする、しあわせ合図。」をコンセプトに掲げ、同社のロイヤルユーザーである50~70代よりも若い年代をメインターゲットに商品展開・情報発信を行ってきたといいます。

  • 2023年秋に誕生した新ブランド「KEY DOORS+(キードアーズプラス)」

ライフスタイルや好み、また飲用シーンに合わせ楽しみ方を選べるよう、豆・粉・ドリップバッグ・水出し用コーヒーバッグのほか紙パックのリキッドコーヒーを揃え、スペシャルブレンド・モカブレンドなど、好みの味わいも選べる豊富なラインナップとなっています(商品タイプにより味のラインナップは異なる)。

  • 豊富なラインナップが取り揃う

同社R&D グループリーダーの阿部祐美子氏は、コロナ禍を経て「自宅でコーヒーを飲む機会が増えた」「コーヒーの存在感を痛感した」という声を耳にしたと話し、あらゆる世代でコーヒーに対する重要度が増していると分析します。

  • 同社R&D グループリーダー 阿部祐美子氏

「世代や性別を問わずライフスタイルや価値観が多様化する現在、同ブランドのコーヒーを通じて元気や前向きな気持ち、自分らしさを取り戻すきっかけにしてもらいたい。そして、『KEY DOORS+』がユーザーの生活の中に常に存在していたい、そのような想いを込めたブランドです」と「KEY DOORS+」への想いを語りました。

■おいしく「カフェイン・マネジメント」が適う、新商品

そんな「KEY DOORS+」から9月1日に発売されるのは、カフェイン量を30%オフした「KEY DOORS+ ドリップ オン カフェインひかえめ マイルドブレンド」(オープン価格)です。カフェインレスコーヒー豆(水を使用してカフェインを97%除去した生豆)と通常のコーヒー豆をブレンドすることで、レギュラーコーヒー感の高い味わいを実現しました。

  • 「KEY DOORS+」から9月1日、「KEY DOORS+ ドリップ オン カフェインひかえめ マイルドブレンド」(オープン価格)が発売される

全日本コーヒー協会が2022年に実施した需要動向調査によると、カフェインに対する不安を抱える人は女性に多い傾向がみられ、特に20~59歳までの女性においては約40%がカフェインへの不安が「ある」と回答しています。20~30代は妊娠や出産に関連した不安が多く、40代以上になると胃への負担や睡眠、トイレの懸念に関連した不安を感じていることも同調査からわかりました。

  • 「無理せず、おいしく、カフェイン・マネジメント」をテーマに掲げている

同商品は、そういったカフェイン摂取に不安を感じるユーザーや健康志向の高いユーザの間で広がる「カフェイン・マネジメント」の考えに着目して開発されました。

  • 同社設計第一チームリーダー 小笹明子氏

同社設計第一チームリーダーの小笹明子氏は、「『無理せず、おいしく、カフェイン・マネジメント』というコンセプトを掲げ、カフェイン量を30%にコントロールした新商品を発売します。通常コーヒー(カフェインレスではないコーヒー)をベースに味づくりをしていますので、カフェインレスだから味が物足りない……といったことは一切なく、遜色のない味わいとなっています」と、その本格的な味わいをアピールしました。

  • カフェイン量を抑えながら、本格的な味わいを実現している

■大容量ニーズに応える250g(粉)タイプも登場

さらに同じタイミングで、大容量粉商品(FP)として「KEY DOORS+ スペシャルブレンド(FP)」「KEY DOORS+ モカブレンド(FP)」(各250g / オープン価格)も発売します。

  • 大容量「KEY DOORS+ スペシャルブレンド(FP)」「KEY DOORS+ モカブレンド(FP)」(各250g / オープン価格)も9月1日に登場

在宅勤務の定着等の影響もあり家庭でのコーヒーの飲用杯数は高水準で推移しており、全日本コーヒー協会「コーヒー需要動向調査 2022年度」によると「家庭でのコーヒーの1週間あたりの平均飲用杯数」は10.6杯だといいます。「レギュラーコーヒーを毎日飲みたい」「もっと家族でコーヒーを楽しみたい」といったユーザーニーズに対応することで、同ブランドの更なる成長を図ります。

■2024年秋冬は認知拡大を目指し、発信強化も

続いて同社市場戦略部長の菊池恵一氏が登壇し、ブランド誕生から一年経過した現況について報告しました。同ブランドは既存の購買層(60代以上の高齢層)に加え20~30代の若年層をターゲットにしていることから、コーヒーの味や香りと共に、この世代がコーヒーに求める情緒的な価値やオリジナリティといった点を意識しブランドコミュニケーションを行ってきたといいます。エリアにより満足度や認知度に差異がある点にも着目し、波及効果の高いエリアを選定しプロモーションを実施した結果「高い反響を得て手応えを感じました。同時にこれまでの発信力不足を反省し、引き続き施策を継続していく必要性があると考えています」と話しました。

  • 同社市場戦略部長 菊池恵一氏

販売状況については「配荷数は拡大し好調な一方、VP(粉)とLP(豆)は回転に課題がありセルアウト施策の必要性、認知不足を感じている」と振り返ります。さらに多くの人に商品を届けるべく2024年秋冬は、これまでエリア限定で実施していたプロモーションを全国に拡大、イベント出展や東京近郊でのサンプリングなど含め、認知拡大に向けた発信を積極的に行うと明かしました。