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大会9日目となる8月3日。柔道混合団体の決勝は、東京五輪と同じく日本とフランスの対戦。代表戦までもつれこむ大接戦となったが、最後は地元フランスに競り負け、2大会連続の銀メダルとなった。

日本は村尾三四郎、高山莉加が2連勝し好スタートを切ると、3人目の斉藤立が敗れるも、続く角田夏実が一本勝ちし、金メダルに大手をかける。しかし、阿部一二三、高市未来が敗れ3-3となり、勝敗は代表戦にもつれ込んだ。抽選のルーレットで90キロ超級が選ばれ、斉藤立にメダルの行方が託されたが、最後はフランスの英雄テディ・リネールに一本負けを喫し、東京五輪の雪辱を果たすことが出来なかった。

卓球の女子シングルスは3位決定戦で、早田ひなが韓国のシン・ユビンに4-2で勝利し、銅メダルを獲得。「おとといの試合中に腕を痛めてしまい、きょうの試合開始の5分前まで、2割から3割ほどの力しか出せない感覚だった」と、万全のコンディションではない中でつかみとった銅メダル。女子シングルスでのメダル獲得は、東京大会の伊藤美誠以来、2人目の快挙となった。

バドミントンの女子ダブルス3位決定戦に、志田千陽と松山奈未の「シダマツ」ペアが出場。マレーシアのペアに2-0のストレートで勝利し、五輪初出場で銅メダルを手にした。女子ダブルスのメダル獲得は、2016年のリオ大会で金メダルの高橋礼華、松友美佐紀ペア以来、2大会ぶり。また、女子シングルスの準々決勝に出場した山口茜と大堀彩は、ともに敗れ、準決勝進出はならなかった。

フェンシングの女子サーブル団体は3位決定戦が行われ、日本は世界ランキング1位のフランスを45-40で破り、銅メダルを獲得。女子はフルーレ団体の銅メダルに続く2つ目。男女を通じてサーブル種目でのメダル獲得は初の快挙となる。

陸上の男子100m、サニブラウン アブデルハキームは、10秒02で予選を通過。リオ五輪で山縣亮太がマークした日本五輪記録10秒05を塗りかえ、好調なスタートを切った。また、日本選手が準決勝に進むのは、こちらもリオ以来の2大会ぶり。初出場の東田旺洋と坂井隆一郎は、ともに予選敗退となった。

ゴルフは男子第3ラウンドが行われた、松山英樹は、3バーディ、3ボギーの「71」で終え、通算11アンダーの4位タイと首位から一歩後退。中島啓太は44位タイで3日目のプレーを終えている。競泳は女子400mメドレーリレー予選で、日本は全体の5位に入り、決勝進出を決めた。男子400mメドレーリレーは全体の14位となり、決勝進出はならなかった。

バレーボールの女子予選リーグ、グループBの最終戦で日本はケニアに3-0のストレート勝ちで、大会初勝利を手にした。準々決勝進出は、4日に行われるフランスとアメリカの結果次第となる。また、サッカーは女子準々決勝が行われ、日本は延長戦の末、アメリカに0-1で競り負け、3大会ぶりの準決勝進出はならなかった。

<8月4日(日)みどころ>

◆陸上 男子100m 決勝

男子の100m決勝に、予選で日本の五輪記録を塗り替えたサニブラウン アブデルハキームが出場。初のメダル獲得に期待がかかる。男子の走幅跳び予選には、東京五輪で6位入賞の橋岡優輝が登場。東京で表彰台を逃した悔しさをバネに、パリでのリベンジに期待。

男子110mハードル予選には泉谷駿介が登場。昨年の世界陸上では日本人初の決勝進出を果たしており、パリ五輪でも決勝進出を目指す。また、日本記録保持者の村竹ラシッド、東京五輪に続く2度目の出場となる高山峻野にも注目したい。

◆フェンシング 男子フルーレ団体 準々決勝~決勝

北京大会のフルーレ個人で、太田雄貴が日本フェンシング史上初の銀メダルを獲得し、続くロンドンでは男子フルーレ団体が、銀メダルを獲得するなど、日本フェンシング躍進の始まりはフルーレだった。

パリ五輪では、ここまで男子エペ個人の加納虹輝が金、男子エペ団体が銀、女子フルーレ団体が銅、女子サーブル団体が銅と、すでに4つのメダルを獲得している。男子フルーレ団体で5つ目のメダルを獲得し、有終の美を飾りたいところ。

◆ゴルフ 男子 最終ラウンド

第1ラウンド、第2ラウンドと首位をキープしていた松山英樹は、第3ラウンドを3バーディ、3ボギーの「71」で終え、通算11アンダーで4位タイに後退。トップとは3打差で、最終ラウンドをスタートする。東京五輪では銅メダルをかけたプレーオフで敗退しているだけに、パリで悲願のメダル獲得はなるか。

◆バスケットボール 女子 予選リーグ 日本×ベルギー

東京五輪で銀メダルを獲得した日本が、崖っぷちに追い込まれている。ここまで2連敗で、自力での予選突破は消滅。最終戦で勝利し、グループCで3位となれば、他グループの勝敗次第で決勝トーナメント進出の可能性が残されている。日本が予選を突破するためには勝利が必須。わずかな可能性にかけて、ベルギー戦に挑む。

◆テニス 男子シングルス決勝 ほか

ローラン・ギャロスで行われているテニスは、男子シングルスの決勝、N.ジョコビッチ(セルビア)と、C.アルカラス(スペイン)の対戦が行われる。第1シードで世界ランク2位のジョコビッチは、5回目のオリンピック。「生涯ゴールデンスラム」(4大大会全制覇+オリンピックの金メダル)を目指す。