吉田類 下町の味にハマったきっかけ「煮込みも食べたことがなかったから“これ、食べられるの?”って」
テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」レギュラーコメンテーターの玉川徹とフリーアナウンサーの原千晶がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「ラジオのタマカワ」。「テレビではまだ出せていない玉川徹の新たな一面を発信!!」をコンセプトに、ビジネス、キャリア、マネー、カルチャー、エンタメ、音楽など、さまざまなジャンルをテレビとは違った角度から玉川が深掘りしていきます。

7月18日(木)の放送では、吉田類さんがゲストに登場。「吉田類の酒場放浪記」(BS-TBS)の撮影エピソードや、登山に関する書籍について語ってもらいました。

(左から)パーソナリティの原千晶、吉田類さん、玉川徹

◆寝る前に「酒場放浪記」を観るのが玉川の日課

吉田類さんは画家として主にパリを拠点に活動後、イラストレーターに転身。1990年代からは執筆業をおこない、「酒場詩人」の肩書で酒と酒場をテーマにした著書を数多く執筆。日本各地の酒場を紹介する「吉田類の酒場放浪記」(BS-TBS)は、2023年9月に放送20周年の節目を迎えました。俳句愛好会「舟」主宰、写真・登山・昆虫などの数多くの趣味を持ち、2020年には自身のYouTubeチャンネル「吉田類チャンネル」を開設。多方面で活動の場を広げています。

玉川:僕は毎晩「吉田類の酒場放浪記」を観ているんですよ。15分ずつ毎日、日曜の夜から木曜の夜まで必ず寝る前に観ています。

吉田:恐れ入ります。

玉川:2015年から「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)でレギュラーをやることになって、生活リズムを整える必要があったんです。

今は毎日21時半に寝ているんですけど、どうやったら僕は眠れるだろうって考えたときに、吉田さんの「酒場放浪記」を観たらすごくリラックスして眠くなったんですよ。もちろん、観終わってからちゃんと寝ます。それからずっと、2015年から10年近くほぼ毎日観ています。

吉田:すごいですねえ。僕はそんなに観たことはないです(笑)。

玉川:番組のファンの方から「吉田さんの1人喋りを聞いているとすごくリラックスできる」って声は聞かないですか?

吉田:どうなんでしょう、あるのかな。

玉川:僕はおじさんが1人で喋っているのを見るとリラックスできるっていうのは新発見だと思っているんです。実は「酒場放浪記」から始まって(おじさんの1人喋りが)広がっていったんじゃないのかなと僕は思っています。

◆下町文化の興味から酒場にハマる

玉川:最初、「酒場放浪記」のオファーはどんな感じで来たんですか?

吉田:酒場を含めていろいろと下町文化の本を書いていましたからね。「こういうのをテレビでやってみたらどうか」というところから始まりました。

玉川:最初は戸惑いってなかったんですか?

吉田:なかったです。よくあることなのかなと思っていました(笑)。特別なこととは思わなかったですね。

玉川:オープニングも駅から出てきて1人で喋りますよね。それから、酒場に行くまでにいろいろなところ、神社に行ったりとかしますけども、ああいうところも1人で喋るんですか?

吉田:初期は、立ち寄りの撮影はアポなしでやっていました。今はそんな無茶苦茶なことができないので、ちゃんとディレクターが(アポを取って)やっています。

原:初期の頃は吉田さんの直感でお店に入られていたんですか?

吉田:訪ねる居酒屋のお店は全部アポを取っていましたけども、それ以外は全部そのときの街の雰囲気を見て(判断した)。それと、初めの頃は東京の下町エリアの紹介が多かったんです。下町エリアの話を書こうと思って下町に移っていたので、自分にとっては庭みたいな場所でした。

玉川:いろいろなところにお住まいだったそうですね。僕が知っているだけでも国立、木場、新富町あたりも住まれていますよね。

吉田:下町に住むのを目的に、江東区には14年ぐらい住んでいたんですよ。僕は西の生まれだから、東京の下町文化がすごく新鮮に映ったんですよね。煮込みも食べたことがなかったから「これ、食べられるの?」ってところから入っていったら、えらいおいしいわけですよ。それでハマっちゃいましたね。

◆情報を仕入れずフラットな気持ちで入店

玉川:まだまだ聞きたいことがあります。なぜ吉田さんは、からしとかわさびを大量につけるんですか?

吉田:(からしやわさびには)辛くないやつもなかにはあるんですよ。それで辛味のおいしさを知ってしまったので。おいしさのことしか頭にないんですよ(笑)。でもこれは(辛さ)大丈夫だろうって思ったら、とんでもなく辛いやつがあったりもします。あまり学習しないんですよね(笑)。

あと、お店の情報を全部把握した状態でお店に行っても面白くないんですよね。頭のなかを一度真っ白にして入るようにしていますから、常に忘れているんですよね。

玉川:あと衝撃的だったのは、吉田さんが「このイカおいしいですね」と食べていたら、お店の人から「こんにゃくです」と言われたことがあったんですよね(笑)。

吉田:そういうこともありますよ(笑)。

原:食感は似ていますからね(笑)。

吉田:ただ、お酒の味だけは確実にわかります(笑)。お料理はお店によって全部違いますし、作り方も違います。地方に行けば同じものが違う呼び名だったりもするので、いつも出たとこ勝負ですね。ゆるくやっております(笑)。

<番組概要>

番組名:ラジオのタマカワ

放送エリア:TOKYO FM

放送日時:毎週木曜 11:30~13:00

パーソナリティ:玉川徹、原千晶

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/tamakawa/