「混沌とした精神状態だったから…」津田健次郎が学生時代に行ってみたかった国とは?
声優・俳優の津田健次郎がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「津田健次郎 SPEA/KING」(毎週日曜 12:00~12:30)。声優として数々の人気アニメ作品、俳優としても話題のドラマ・映画に出演。今もっとも注目を集める才能・津田健次郎のパーソナルな一面が知れるレギュラーラジオ番組です。7月28日(日)の放送では、エジプト旅行に行った大学生時代を振り返りました。

パーソナリティの津田健次郎

◆大学1年生から海外に行きたかった理由

津田:お子さまたちは、もう夏休みだそうですよ、いいですね~。大学生は2ヵ月ぐらいあるんですよね? もう1年の6分の1じゃん(笑)。めちゃくちゃうらやましいです。学生の皆さんは、本当に(夏休みの時間を)大事に使ってください。社会に出ると、何も気にせずに思う存分満喫できる夏休みなんてなかなかないので(苦笑)。

2ヵ月あれば何でもできるんじゃないかと思っちゃいますよ、それこそ世界一周もできますよね。お金がなくても安いチケットで乗り継いで。ちなみに、僕が大学1年生のときはバックパッカー旅でエジプトに行ったんですけど、すごく良い経験だったなと思います。

エジプトを選んだ理由が2つありまして、まず僕の従兄弟が、当時ネイチャーカメラマンをやっていたんですよ。ものすごく寒いところから暑いところまで、世界中を超ワイルドに旅していて、僕も大学生になって長い休みに入ったらバックパッカーをしようと決めていたので、その従兄弟に相談したんです。「僕はインドに行きたい」と(笑)。

(インドに行きたかった理由は)当時、自分が混沌とした精神状態だったから、混沌としているところを見たいなと。あとは藤原新也さんの写真集「メメント・モリ」を見て影響されたのもあるんですけど。

それを従兄弟に相談したら、「ちょっと待て、インドはパワーが強すぎて日本に帰って来られなくなるかもしれない。それに、もし日本に帰ってきたとしても、日本で使いものにならなくなる恐れがある。インドはもう少し自我が固まってから行ったらどうか?」と言われたんですね。

“ネイチャーカメラマンの従兄弟がそう言うのであれば……”とインドは断念したんですけど、それでも僕は、日本の文化圏というか、日本でキャッチできる文化ではないところ、概念が全然違うところに行ってみたかったのと、あと砂漠に立ってみたかったんですよね、“360度何もない世界”というのを見たことがなかったので。それでエジプトに行ってみようかなと思ったんです。

ただ当時の僕は、そこまで遺跡とかに興味がなかったんですよね。“ピラミッドとスフィンクスが見られれば満足”みたいな(笑)。それで、エジプトってナイル川沿いに都市が発展していて、(目的地まで)カイロを出発点としてくだっていくんですけど……ずっと石なんですよ(笑)。

建造物は全部石で、あとは石と砂しかない。それもあって、途中で遺跡にも飽きてしまうんですよね(苦笑)。なので、もしエジプトに興味がある方は、途中途中に違うものをとり入れたほうが楽しめる気がします。茶色いお弁当を食べているところにサラダを挟むみたいな感じで(笑)。

あと、これは完全に個人の見解なんですけど、僕が海外に行った経験から言えることは、メインの観光地じゃないちょっと外れたところがいい。僕は当時「地球の歩き方」を参考にしていたんですけど、そうした旅行ガイドブックでもあまりクローズアップされていないところに“アタリ”が多いなと思いました。

そういうところは交通の便も悪いし、何があるか分かりにくくてちょっと不便ではあるんですけど、エジプトに行ったときも辺境の地“オアシス”が本当に素晴らしかった! もちろん、観光地や都市も良かったんですけど、僕はその辺境の地がすごく印象に残っています。

<番組概要>

番組名:津田健次郎 SPEA/KING

放送日時:毎週日曜 12:00~12:30

パーソナリティ:津田健次郎

番組Webサイト:https://15audee.jp/articles/news/arzGScruNeYzMYs9hC6vN9xF