「デジモン映画2本立てリバイバル先行上映~お台場大集合ver.~」より。左から音楽プロデューサー・松井伸太郎、AiM、坂本千夏、「デジモン」アニメシリーズの初代プロデューサー・関弘美。

「デジモン映画2本立てリバイバル先行上映~お台場大集合ver.~」が、去る8月1日に東京のユナイテッド・シネマアクアシティお台場で開催された。

8月9日より全国77館では、劇場アニメ「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」「デジモンアドベンチャー02 前編:デジモンハリケーン上陸!! / 後編:超絶進化!! 黄金のデジメンタル」を2本立てで上映。その先行上映イベント「デジモン映画2本立てリバイバル先行上映~お台場大集合ver.~」には、アグモン役の坂本千夏、「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」のエンディングテーマなど「デジモン」関連楽曲を多数担当し、前田愛名義で太刀川ミミ役も務めたAiM、「デジモン」関連楽曲を多数手がける音楽プロデューサー・松井伸太郎、「デジモン」アニメシリーズの初代プロデューサー・関弘美がゲストとして出席した。

8月1日は、1999年に放送開始されたTVアニメ「デジモンアドベンチャー」において、主人公・八神太一をはじめとする“選ばれし子どもたち”が冒険に旅立った記念すべき日。これまでの「デジモン」シリーズで印象深いシーンを尋ねられると、坂本は「AiMちゃんが演じていたミミとパルモンのお別れのシーン。ミミの帽子が風で飛んでいっちゃうんですよね。それが、お別れのシーンとしてすごくシンボリックで。実は、この日に合わせてミミちゃんの帽子を手縫いで作ってきたんです!」と手のひらサイズの帽子を披露する。AiMは「かわいい! ありがとうございます!」と感激し、「私もそのシーンは印象的です」と坂本に同意。AiMはほかにも大好きなシーンがたくさんあるとのことで、10話「守護者ケンタルモン!」の回で展開されるミミとテントモンの会話が面白いと話した。

関からは「デジモンアドベンチャー02」のエンディングテーマ「スタンド・バイ・ミー~ひと夏の冒険~」についての裏話が。「(ベン・E・キングの)『STAND BY ME』のような曲がほしいと松井さんに相談したら、『あれは“冒険”の曲ではなく“恋”の曲だと指摘されて驚いたのを覚えています」と勘違いエピソードを話す。松井は2000年7年よりサンリオピューロランドで2年間上映された「デジモンアドベンチャー3D デジモングランプリ」について、「実は僕、あれに出てるんです」と告白。「収録に立ち会っていたら、演出の細田守さんに急に言われて出ることになりました」と明かし、観客を驚かせた。

お知らせのコーナーでは、8月10日から25日まで東京の池袋・サンシャインシティで開催される「アニメ25周年記念 デジモンアドベンチャー展」の話題に。関は「イベントのスタッフが私の福井の実家まで車で来てくれまして。納戸から出てきた貴重な資料を提出したので、見ていただけらうれしい」と呼びかける。また石田ヤマトと、彼が所属するバンド・TEEN-AGE WOLVESのアルバムが発売されることも発表に。松井は詳細の発表はこれからと言いながら、「(ヤマト役)の風間勇刀さんにがんばっていただいてます。ちゃんと新曲も入ってますのでお楽しみに!」と期待を高めた。

またイベントでは、「デジモン」25周年PVが上映される一幕も。登壇者たちはスクリーンにかぶらないように脇に捌けるが、AiMはPVを観ながらこっそり涙を拭う。関は「うちの会社のエース、鎌谷悠監督が作りました。彼女がものすごく丁寧に、いろんな資料を調べながら、『デジモン』初代のシリーズディレクターでもある角銅博之さんとも相談しながら作ってくれたもので、子供たちが旅の中で出会うデジモンを総ざらいしています」と紹介する。また「太一がアグモンに出会うところは皆さんご覧になったことあると思うんですが、ほかの子たちがパートナーデジモンに会うところは初出になっています」と新規の映像があることをアピールした。

最後は「デジモン」15周年イベントでも実施された、初代オープニングテーマ「Butter-Fly~tri.Version~」を会場全員で大合唱することに。「Butter-Fly」の歌い手であり、2016年に42歳の若さでこの世を去った和田光司と15周年イベントに出席していたAiMは、「時を重ねると寂しいことも増えますが、皆さんで和田さんに『Butter-Fly』を届けていただけないでしょうか」と呼びかける。「デジモンアドベンチャー」のオープニング映像に合わせ、登壇者含め総勢500人が「Butter-Fly」を大合唱した。