ピアソンは、「英語学習とキャリア」に関する調査結果を2024年7月25日に発表した。調査は2023年10月4日〜26日の期間、英語を第二言語またはその他の追加言語とする各国1000人の英語話者を対象にインターネットにて実施したもの。今回は、日本で実施した調査の結果に焦点をあてている。

  • 英語学習の年数

英語学習の年数をみると、平均は8.3年だった。習熟度別にみると、レベルがあがるにつれて年数は増加し、「上級レベル」では11.8年との結果に。

  • 資格取得者の割合

  • 学校で高いレベルに達したと思う回答者の割合

回答者は全員が学校や大学、またはその両方で(平均8年以上の)正規の英語教育を受けており、51%が英語の公認資格を取得していることが判明した。一方、「学校教育で高い英語力が身に付いた」と感じる人は、17%にとどまり(世界平均46%)、学んだ英語が実務の場では十分ではないことが懸念されているという。

  • 職場で4つのスキル(聞く、読む、話す、書く)を使うことへの自信

話す、書く、聴く、読むといった、「英語の4つのスキルについて自信がある」とした割合をみると、わずか7%にすぎないことが判明。世界平均の25%と比較すると、際立って低い数字であることが見て取れる。

  • 【世代別】4つのスキルそれぞれに対する自信

また、「話す、書く、聴く、読む」の英語の4つのスキルを世代別にみると、日本では世代間の差がほとんどみられなかったものの、Z世代に注目すると、「リスニング」(42%)の割合が他の世代よりも高いことが明らかに。

これは、2011年より英語が小学校の必須科目に変更したことや、音楽(Spotifyなどのプラットフォーム)や映画(Netflixなどのプラットフォーム)によって、英語を聞く機会が増えた結果であると同社は推察している。