現在放送中のTBS系金曜ドラマ『笑うマトリョーシカ』(毎週金曜22:00~)で、玉山鉄二扮する鈴木俊哉の学生時代を演じている西山潤にインタビュー。櫻井翔扮する清家一郎の母・浩子を演じている高岡早紀との共演について話を聞いた。

  • 西山潤

    西山潤 撮影:蔦野裕

玉山鉄二扮する鈴木俊哉の学生時代を演じている

早見和真氏の同名小説を原作とする本作は、主人公の新聞記者・道上香苗(水川あさみ)が、若き人気政治家・清家一郎(櫻井翔)とその秘書・鈴木俊哉(玉山鉄二)を取り巻く黒い闇を追うヒューマン政治サスペンス。清家と鈴木の謎めいた過去やルーツにつながる回想シーンも重要なパートとして描かれており、清家の学生時代を青木柚、鈴木の学生時代を西山潤が演じている。

第4話では高岡早紀演じる“謎の女”が、清家の母・浩子だったことが判明。そして、26日放送の第5話では、鈴木と浩子の関係も明らかになった。

高岡さんとの共演は、2012年にフジテレビ系列で放送された昼ドラ『ぼくの夏休み』以来12年ぶりとなった西山。

「『ぼくの夏休み』では親子役で共演させていただきました。妾の子で、戦時中のお話だったので、素直に息子と言えない、そして息子も素直にお母さんと言えない、複雑な親子の役で、今回も複雑なシーンがたくさんあるので、高岡さんが『私たちはそういう縁なのかもね』とおっしゃっていました」

  • (C)TBS

浩子は鈴木に、清家が当時交際していた、田辺桃子演じる三好美和子(本名:真中亜里沙)と引き離してほしいとお願い。「頼れるのは俊哉くんしかいないの」などと色気を漂わせながら話し、浩子の美貌に惹かれていた鈴木は、ついにキス、さらに押し倒して関係を持ってしまう。

西山は「鈴木の心の何かが奪われていきましたが、西山潤としても奪われそうな気がして怖かったです(笑)。そんな自分の気持ちも乗っかって、すごく演じやすかったです」と冗談交じりに話し、「普段の高岡さんはすごくチャーミングで、気さくにお話ししてくださり、ベッドシーンのスタンバイ中も横になりながら『お母さんいくつ?』などと話しかけてくださいました」と現場での様子を明かした。

高岡の演技から刺激を受けたことを尋ねると、「あの色気はすごいなと思いました。僕には到底真似できないなと圧倒されました」と回答。さらに、「お芝居にはその人の人間性がすごく大事なのだということを改めて感じました」と役者として大切な学びがあったという。

「僕の太ももを触ったり、手を握ったり、誘ってくるシーンがたくさんあるのですが、その時の目つきや触り方は、お芝居ですけど高岡さん自身から生まれるもので、1人の女性として素敵だからこそ魅惑的なものが生まれるんだなと思いました。最近、お芝居って演技力は二の次で、自分の経験値から生まれてくる考え方や表現であり、人間性だなと感じていましたが、高岡さんと共演してやっぱりそうだなと、とても学びになりました」

  • 西山潤

自身も年齢や経験を重ねて人間性を磨いていきたいと言うも、「変に意識しすぎるのも良くないと思うので、素直に生きようと思います」と語る。

「心にふたをしてカッコつけるのではなく、いろいろな物事に対して素直になり、自分の気持ちを隠さず伝えていきたいなと思いました。役というフィルターを通して自分がどう思うかというのを大事にしようと思った時に、自分自身が素直じゃないといけないなと思いました」

7月12日に26歳の誕生日を迎えた西山。「30歳に向けて走り始めた今、素直に生きよう! と心に決めています」と述べ、「言い換えると、すごく子供っぽくなっている自分がいて、好き嫌いもはっきりしてきて。でもそういうことも隠さず素直なほうが素敵だなと思うので、カッコつけずに生きていこうと思います」と笑っていた。

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■西山潤
1998年7月12日生まれ、神奈川県出身。2006年に映画『サイレン~FORBIDDEN SIREN~』でデビュー。映画『20世紀少年』(08~09)では主人公・ケンヂの幼少期を演じる。近年の主な出演作はドラマ『ドラゴン桜』(21)、『初恋の悪魔』(22)、『ホスト相続しちゃいました』『VIVANT』『どうする家康』『こういうのがいい』(23)、『好きやねんけどどうやろか』(24)、映画『風の奏の君へ』(24)など。