映画『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』 『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』が全国劇場にて上映中。2023年9月より放送の『仮面ライダーガッチャード』テレビシリーズも、いよいよラストに向けて大きな盛り上がりを見せる中、映画館の大スクリーンにて「テレビでは見られない」大スケールの時空を超えたアクション、感動的なストーリーが繰り広げられるという。
ここでは映画の公開を記念して、仮面ライダーガッチャード/一ノ瀬宝太郎を演じる本島純政と、仮面ライダーマジェード/九堂りんねを演じる松本麗世の対談インタビューをお届けする。撮影が始まって約1年が経とうとしている現在、共に仮面ライダーとなって幾多の困難に立ち向かってきた宝太郎・りんねと同じように、本島・松本の若手俳優コンビもお互い支え合い、励ましあって数々の壁を乗り越えてきたという。仮面ライダーの現場を通じて、ひとまわりもふたまわりもたくましく成長した2人の、ひとつの到達点というべき「夏の劇場版」にかける意気込みを尋ねた。
『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』に出演する本島純政&松本麗世
――『仮面ライダーガッチャード』のテレビ放送も、そろそろクライマックスにさしかかってきました。この1年を振り返り、お互いにどういうところが変わったか、教えてください。
本島:何でも相談できるような関係になったんじゃないかって思います。初対面の時みたいな“壁”が無くなって、どんなことでも話し合って、安心できる仲間という意識が強いです。宝太郎と九堂が一緒にいるシーンが多いので、このシーンでは俺たちどうしたらいいかな、なんて、けっこう相談していますね。どうしても最初のころはお互いに気を使って、遠慮がちなところがあったんですけど、行動を共にしていくうち、劇中の宝太郎と九堂がだんだん打ち解けていくのとシンクロするかのように、僕たちも打ち解けていった印象です。何でも話せるって部分は、お芝居をする際にすごく生きているんじゃないかって、手応えとして感じています。
松本:私も同じこと思っていました。最初の頃はお互い壁があって、なんか、表面的なお話しかしていなかったかなって。
本島:あははは! 表面的だった!?(笑)
松本:いや、そうだったころもあったって! 最後まで聞いてください!(笑)
本島:はははっ! ごめん、最後まで聞きます(笑)
松本:『ガッチャード』に出演して、お芝居で難しい部分があったり、壁にぶつかったり、たいへんなこと、キツいことがお互いあったと思うんですけど、途中から本島さんに相談して、現場で悩みを解決しながら作っていくようになった、というのは大きな変化だと思っています。話しているうちに、お互いの新たな一面が見えるようになり、他のキャストのみなさんも含めて、どんどん親しくなっていきました。
本島:うんうん!
松本:人にはいろんな面があるじゃないですか。でもお互いに理解し合っていると、そういうところもあっていいよね、みたいに理解が深まって、ほどよい距離感の人間関係ができあがっているように思います。
――公式サイトやSNSなどでも、キャストの方々のよいチームワークがうかがえますし、そういう雰囲気がテレビ画面からもしっかり伝わってきますね。なんでも話せる関係になったな、と思えるようになったターニングポイントは、いつごろになりますか。
本島:昨年12月の「冬映画」=『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー☆ガッチャ大作戦』の時かな~って思います。
松本:あ、私もそう思いました!
本島:だよね。冬映画では各地の舞台挨拶に出たんですけど、お互い初めての舞台挨拶だったから直前まで緊張していて、撮影の合間に「明日の舞台挨拶、どんな話をしようかな」とか、簡単な打ち合わせをしようってことになったんです。
松本:そういうのがきっかけになって、話す機会が増えましたよね。お互いと向き合う時間が増えたことにより、絆がいっそう深まったと思っています。
「ちゃんと演じきれるのか」という不安も
――この度公開される映画では現代と未来の両軸で仮面ライダーの激しい戦いが繰り広げられるスケールの大きなストーリーですが、最初に台本を読まれた時はどんな思いを抱かれましたか。
本島:最初に思ったのは、「この壮大な物語を僕が宝太郎としてちゃんと演じきれるのか」という不安です。でも「これを最後まで演じきった後、ものすごい景色を見ることができるんじゃないか?」という期待も同時に抱きました。最初の不安は、演じる前に共演者のみんなと相談し合うことによって、解消できた部分があります。それこそ、麗世ちゃんと一緒のシーンでは「このシーン、不安なんだけど……」と声をかけて、じゃあ台本の読み合わせをしようという話になったりしたので、みんなのおかげでとてもいい宝太郎が演じられたし、映画もすばらしい内容になったと確信しています。1年間頑張ってきたキャストと、スタッフのみなさんのチームワークの良さがすごく出ているなって、画面を観ながら何度もそう感じました。
松本:私も台本を最初に読んだ時は「難しいお芝居がたくさんあるな……」と、かなり戸惑いました。でもそれ以上にストーリーがとてもよくて、とても感動しました。何度読み返しても、これはとても深い、すばらしいストーリーだって思いました。
本島:ほんと、そうですよね。
松本:これはぜひ、私たちが頑張って、感動を多くの人たちに伝えたいと強く思ったので、精一杯お芝居を頑張りました。りんねの気持ちに寄り添いながら、彼女の心情をしっかり表現できたと信じていますし、きっと良い映画になっていると思っています。
本島:絶対そうなってるよ。