気温が高い夏は、すぐに車内の温度が上がってしまいますよね。でもそれって、クルマのサイズによって違いがあるのでしょうか?

そんな疑問に応えるべく、JAFが送迎用バスとミニバンを用いて比較検証しました! さて、その結果は?

車内温度はクルマの大きさによって差があるのでしょうか?
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JAFでは送迎用バスとミニバンを用いて車内温度の上がり方を比較検証しました
クルマの大きさに関係なく、車内温度はわずか1時間ほどで40℃超に
天候や気温に関わらず、短時間であっても子どもを車内に残さないようにしましょう
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▼検証結果はこちら
https://youtube.com/watch?v=pYJqVyUKvmg
(@jaf_jpより引用)

比較検証するクルマのタイプは、幼稚園の送迎バスとミニバン。検証場所である東京都練馬区の最高気温は34度、最低気温は25.3度。

まず、送迎バスの空間等にセンサーを設置し、サーモグラフィーカメラで車内温度の変化を観測した結果、テスト開始時22.0度だった車内温度はわずか30分で36.7度まで上昇。1時間後には40.2度に。その後も、2時間後に41.8度、2時間半後に46.3度、3時間後には48.0度に上昇し、ダッシュボードの温度はなんと57.8度に!! 手すりも53.8度、背もたれは47.7度に達しました。

ミニバンでも同様のテストを行った結果、車内温度に大きな差は見られず、送迎用バス、ミニバンともに1時間後には40度を超える結果に。ダッシュボードに関しては、ミニバンの方がフロントガラスの角度が浅く、より直射日光が当たっていたため、送迎用バスよりも3〜4度高くなりました。

また、エアコン停止後の車内の暑さ指数の変化を比較するテストでは、送迎用バス、ミニバンともに同じように上昇し、21分後には「厳重警戒レベル」に到達。41分後には「危険レベル」に達しました。

夏の車内は温度上昇が著しく、クルマの大きさにかかわらず、たとえ短時間であっても危険な状態になる事は明らかです。特に、小さなお子さんを乗せる場合には注意が必要ですね。

なお、今回の検証では「車外に聞こえやすい音」についても検証を実施。「窓を叩く」「助けてー! と叫ぶ」「防犯ブザーを鳴らす」の3つの方法で検証した結果、送迎用バスから20メートル離れた園庭で最も聞こえた音は「防犯ブザー」でした。

もちろん、「クラクション」を鳴らすのが一番なのですが、小さな体で、しかも体力が落ちているときに鳴らすのは難しい場合もあると思いますので、お子さんに防犯ブザーを持たせておくといいかもしれませんね。