記者会見に登壇した三笘薫

 ブライトンに所属する日本代表MF三笘薫が、24日に行われる『ブライトン&ホーヴ・アルビオンジャパンツアー2024』の鹿島アントラーズ戦(東京/国立競技場)を前日に控え、記者会見に登壇した。

 今年2月末に腰を負傷した三笘は、2023-24シーズン中の復帰を断念し、2024-25シーズンの開幕に向けて、調整を進めてきた。

 現在のコンディションについて質問を受けた三笘は、「プレシーズンに向けて、計画しながらリハビリをしてきて、ボールを蹴り始めたのは昨シーズンが終わってから、個人で少しずつ蹴り始めた程度です。昨年のシーズン中は、少しずつ走り始めて、外で体を動き始めた程度だったので、徐々に(コンディションが)上がってきた印象です」と状況を説明し、「今もまだまだシーズンに向けてやるべきことはたくさんありますけど、しっかりとプレーできる状況ではあります」と、鹿島戦にも出場可能な状況であるとの認識を示した。

 ブライトンは昨季限りでロベルト・デ・ゼルビ監督が退任し、今季からファビアン・ヒュルツェラー監督が就任。昨季前半戦で大きなインパクトを残した三笘だが、公式戦からしばらく遠ざかっていることもあり、再び新監督のもとで熾烈なポジション争いに臨むことになる。

 三笘自身もプレシーズンでのアピールの必要性を感じているようで、「監督が求めるものとファン・サポーターが求めるものは違うと認識しています。シーズンに向けて、個人として、まずは監督の信頼を得たり、チームの信頼を得ないといけないので、そういった面では自分のやるべきことをやらないといけないと思っています。ただ、日本の皆さんは、僕のプレーの印象として、おそらくドリブルであったり、仕掛けるところを見たいと思っているはずなので、そういうシーンも出せれば出したいですけど、チームが勝つためのプレーをしないといけないなと思っています」と話していた。

 プレミアリーグ史上最年少で指揮官に就任したヒュルツェラー監督については、「戦術的な監督だなと認識しています。(ロベルト・デ・ゼルビ)前監督も戦術的な監督でしたけど、より細かいところの意識が洗練されていて、チームにも浸透してきています。特に守備の強度はすごく求められるので、明日はしっかり出していきたいです」と印象を語り、起用が見込まれるポジションについては、「監督はいろいろなフォーメーションを試すと思いますし、まだ練習のなかで試していないことも、シーズンの中でやると思いますけど、後ろが4枚であったり、3枚であったり、変えながらプレーすると思います。僕自身が得意なのはサイドで、ウイングから仕掛ける部分だったり、1対1の局面を作ったなかでのプレーが求められていると思います。もちろん、中央やファーストプレスで中に入ることもあると思いますが、基本的には左サイドでのプレーが多くなると思います」と、回答していた。

 三笘を擁するブライトンは24日(水)に鹿島アントラーズと、28日(日)に東京ヴェルディと、どちらも国立競技場で対戦する。

【動画】ブライトンMF三笘薫の試合前日会見