元プロ野球選手で野球解説者の赤星憲広氏が9日、YouTubeチャンネル『フルタの方程式【古田敦也 公式チャンネル】』で公開された動画「古田敦也が明かす『ヤクルト赤星指名』の可能性&肩の強さより大事な外野手の能力【守備・走塁バイブル】」に登場。故・野村克也さんの指導を述懐した。

赤星憲広氏

野村監督の指示したバッティング練習

俊足や守備を評価されて、2000年にドラフト4位で阪神から指名され入団するも、バッティングに不安があったという赤星氏。そんななか、試練を与えたのが当時阪神の監督だった野村さんだったようで、赤星氏は「今じゃ絶対ないんですけど、野村さんにとにかく辱められたというか」とこぼしつつ、「試合前のバッティング練習でここ(腕の付け根)を縛られて。ずっとバッティング練習するんですけど、ファンの人いるじゃないですか。『何やってんだ』みたいな感じで。飛ばないじゃないですか、こんなんやってたら」と振り返る。

しかし、その独特な練習が功を奏し、「だけどそれを我慢してやってたら、ある時からすごく打てるようになって」と回想。「すごく恥ずかしくて、『なんでプロになってこんなことしなきゃいけないんだろう』って思ってたんですけど、『とにかく1カ月我慢しろ』って言われて、やってたら本当に4月の後半からレギュラーで使ってくれるようになって、『もう打てるから』って言われて」「結果、あの練習は本当にノムさんに感謝してるんです」としみじみと語っていた。

【編集部MEMO】
『フルタの方程式』は、テレビ朝日で放送されていた古田敦也氏の初冠番組。2021年5月にYouTubeチャンネルとして復活した。名選手たちのハイレベルな技術論や、プロ野球選手だけが知るエピソードに加え、野球のギモンを解決する“方程式”を提案。「ピッチャーズバイブル」「バッターズバイブル」「キャッチャーズバイブル」など、「野球好きのバイブル」となるコンテンツを配信している。なお、古田氏が『これ余談なんですけど・・・』(ABCテレビ)にゲスト出演した際、番組MCのかまいたち・濱家隆一は古田氏のトーク力を絶賛し、『フルタの方程式』を楽しみにしている視聴者の一人であると明かしていた。