元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏が10月29日、YouTubeチャンネル『谷繁ベースボールチャンネル』で公開された動画「【横浜反撃】粘り切った1勝…! しかし見逃せないプレーも…。日本シリーズを速報“徹底”解説!」に登場。DeNAが初勝利をあげた日本シリーズ第3戦で気になったポイントを指摘した。

谷繁元信氏

谷繁元信氏、DeNAの5回攻撃時のプレーに注目

10月29日に開催された日本シリーズ第3戦で、ソフトバンクに4対1で勝利し、このシリーズ初勝利をあげたDeNA。立役者となったのはこの日先発の東克樹で、毎回ヒットを打たれながらも要所を締め、7回105球で1失点という好投を見せた。

そんな試合で、谷繁氏が注目したのが5回の攻撃。桑原将志のソロホームランののち、筒香嘉智があわや満塁ホームランかという大飛球を放ち、犠牲フライとして2点勝ち越しに成功したが、セカンドランナーの牧秀悟が三塁へタッチアップできなかった。

この走塁に、谷繁氏は「これね、筒香が右中間に打った瞬間行ったかなと思ったけど、柳田のファインプレーで、犠牲フライ。『これ、1・3塁になったな』とテレビを見ながら思ったら、まさかの牧の走塁」と回想。

続けて、「あれはね、俺らプロに入って走塁練習とかをやっていくなかで、ノーアウトのセカンドランナーっていうのはタッチアップ優先で、それが仮に抜けてホームに帰れなかったら、これはしょうがない」「でも、今日の打球も微妙なところで、左中間ぐらいに出とけば戻って、サードにタッチアップしていけばいける打球なんだけども」と指摘した。

さらに、「後で、宮本慎也が突っ込んでたね。BSで何回も何回もリプレイやってたもんね。牧がサードベースの手前までひょこひょこひょこひょこ行ってるっていう」と説明したうえで、「その後、1・3塁になって、1点入ったかどうかわからないけども、やっぱりそういうソツのない野球、走塁っていうのはやっぱりやっていかないといけないよね」と持論を述べていた。

【編集部MEMO】
横浜ベイスターズ、中日ドラゴンズ などで活躍した谷繁元信氏。2014年シーズンより中日ドラゴンズ選手兼任監督、2016年シーズンは専任監督を務めた。ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞6回、最優秀バッテリー賞4回といった受賞歴のほか、27年連続本塁打および捕手としての試合出場のギネス世界記録、通算3021試合出場の日本プロ野球(NPB)記録なども持つ。