正式に梅雨が明けた。あとはもう容赦なき猛暑が続くばかりである。無事に夏を走り抜けるためには体力が必要で、特に食事の内容は重要になってくる。

この時期であれば精のつくうなぎ料理なんかも食しておきたいところだが、スタミナのつく"ニンニク系"の料理も外せないだろう。そんなときはやっぱり「すき家」がオススメ。なんせ今は、俺たちのアイドルといっても過言ではないアイツがいるのだから……!!

▼全身をニンニクがジャック!「トリプルニンニク牛丼」をキメてきた

そのアイドルとは当然、「ニンニクの芽牛丼」のこと。毎年この時期になると姿を現す、パワーフード大好き人間たちにとってのカリスマである。

昨年は「ニンニクの芽牛カルビ丼」もラインナップしたし、丸ごとフライドにんにくをゴロゴロと乗せた「ダブルニンニク牛丼」も定番化している。

最寄りのすき家を訪問し、着席後にさっそくメニューをチェックしてみると、「ニンニクの芽牛丼」(並盛 620円)、「ダブルニンニク牛丼」(並盛 680円)、それに「トリプルニンニク牛丼」(並盛 740円)もある。ガーリックと唐辛子を合わせた特製フレークをかけた最強ニンニクメニューだ。これ、超ウマいんだよな~。

「ニンニクの芽牛丼」、「ダブルニンニク牛丼」、「トリプルニンニク牛丼」、どれにしようか悩みどころではあるが、せっかくならそのすべてを司った……

  • 「トリプルニンニク牛丼」(並盛 740円)

「トリプルニンニク牛丼」でしょ! いや~、すごいボリューム。横から見てみると、もはやちょっとしたラーメン二郎感すら漂ってるもん。

さっそく食べてみよう。まずは丸ごとフライドにんにくはナシで、ガーリックと唐辛子の特製フレークもなるべくかかっていない部分……つまり、シンプルな「ニンニクの芽牛丼」的な部分をいただこう。

それでは、いただきます!!

ああ~、これこれ! このニンニクの芽のシャキシャキ感! 力強い風味! そしてラー油、唐辛子、刻みニンニクを合わせた"すき家特製旨辛だれ"のピリ辛感! これだけでも結構辛いゾ! これらが一体となってハードなパンチ力を生み出し、食欲と汗腺を刺激しまくる。うん、やっぱり毎年出るだけあって完成度が高い。

それでは続いて、丸ごとフライドにんにくも追加し、特製フレークはなるべく省いた「ダブルニンニク牛丼」的な部分を食べてみよう。それにしてもフライドにんにく、本当に大きいな~。

はいはいはい、キタキタキタ! めっちゃニンニク! これぞニンニク!……と心の中で盛り上がらざるを得ないくらい、全身にニンニクを浴びている感覚に陥ってしまう。強烈すぎる風味はもちろん、食感もホクホクしていて、ニンニクの芽のシャキシャキ感とのコントラストも素敵である。

好き。だけど危険。危険だから好き。絶対にこのあと商談とかできないもん。自分と相手共にマスクをしても絶対にバレるじゃん。「失礼ですが、もしかして先ほどダブルニンニク牛丼をお食べになられました?」って指摘されるじゃん。「いえ、食べたのはむしろトリプルニンニク牛丼でして……」なんて誰が言えようか。

すでに容赦ないニンニク臭の嵐が全身を覆っているはずだが、いよいよ特製フレークもたっぷり含めた「トリプルニンニク牛丼」部分もいってみよう! さぁ、この赤い小さなツブツブはどんな個性を発揮してくれるのか。パクッ。

うおお~……ここにきてまだニンニク感って増やせたんだ……。とっくに沸点に届いているかと思っていたけど、また一段とニンニクっぷりが強調されまくり……っていうか辛ッッッ!!!! 辛ェェェ!!!!

もしかして担当者が唐辛子の分量を間違えたのか? 一瞬そう疑ってしまうほど、このガーリックと唐辛子を合わせた特製フレークはマジ辛い。だけど、めっちゃウマい。すごく刺激的だし、ガーリックチップの香ばしさが味わいにさらなる深みを与えてくれていて、いよいよヘビー級統一王者レベルのスーパーパンチ力を引き出すに至っている。

このトリプルニンニクを冷静に整理すると、まずは特製フレークの辛さと香ばしさが思いっきり主張し、その後にやや遅れてフライドにんにくのホクホクした旨み、風味がオーバーラップ。最終的にはニンニクの芽の味わいがシャキシャキ食感とともに残る。そんなトライアングル構造である。

これはヤミツキになる。完全に身体がニンニクにジャックされたといって差し支えないだろう。スプーンを持つ手がフルオートで動き続けている。情けないが認めよう。もはや思考も肉体も完全にニンニクの支配下に置かれた、と。

ということで、あっという間にフィニッシュ! 口の周りを中心に超汗だくである。いや~、満足満足。この夏のスタミナ補給はすき家のニンニク牛丼で決まりだ!