左から日高のり子、山口勝平、林原めぐみ。

高橋留美子原作による新作TVアニメ「らんま1/2」の大発表会が本日7月17日に行われ、早乙女乱馬役の山口勝平、らんま役の林原めぐみ、天道あかね役の日高のり子、オープニング主題歌アーティスト・ano、宇田鋼之介監督が登壇した。

「らんま1/2」は1987年から1996年にかけて週刊少年サンデー(小学館)で連載されたラブコメディ。水をかぶると男から女になる体質になってしまった高校生格闘家・早乙女乱馬と、その許婚・天道あかねを軸に、家族・友人らを巻き込んだドタバタな日常が描かれる。さる6月26日に、同作の“完全新作的アニメ”が制作されることが発表され、約35年ぶりとなるアニメ化に注目が集まっていた。

本日実施された大発表会では、キービジュアル、第1弾PV、キャスト・スタッフ情報、オープニング主題歌アーティスト情報、放送時期などが一挙に解禁に。山口は一昨年の12月にはボイステストを受けていたことを述べ、1年間以上の間、黙っていなければいけなかったと苦笑いする。林原はボイステストを受けることに複雑な思いがあったようで、山口が乱馬役を演じないのならやりたくないとごねたことを明かすと、山口も林原から電話で参加するかの確認があったと続けた。また「らんま1/2」は自分の青春だと述べる日高は、当時の収録が楽しくて仕方なかったと回想。絶対にあかね役を演じたかったという思いの丈を述べると、山口も一番やりたがっていたのは日高だったと断言する。

第1話の収録では全員が緊張していたというキャスト陣。林原はなかなか現実味を感じられずにいたといい、当時の新人だった頃とは違った緊張があったと明かす。また過去の自分の影を追いすぎないようにすることに苦心したことも伝えた。「らんま1/2」で初めて名前のある役をもらったと振り返った山口は、乱馬が声優として自身のルーツだと語り、リメイクの話を聞いたときは、乱馬役はほかの人に譲りたくないという気持ちもあったという。さらに山口は、旧アニメでは林原が演じる女らんまの突き抜けた感じをやり切れなかったと感じていたと明かし、今の自分ならではの乱馬を作りたいと意気込んだ。

宇田監督は、最初に話をもらったときは驚きしかなかったと率直な思いを語りながらも、「らんま1/2」という人気作をどう手がけたらいいのか悩みもあったと明かし、続投となった豪華なキャスト陣とのアフレコも内心緊張していたそう。しかしキャスト陣が監督以上に役を知り尽くしていたため、実際にはとても楽だったと笑う。そんなキャスト陣だが、日高はアフレコの最初のうちは旧作に演技や声を寄せるべきか迷っていたと吐露。しかし次第に自然とキャラクターに心を寄せて演じるようになり、過去の演技のことは気にならなくなっていたと語る。林原もクラス会で再会した仲間たちと、今の自分の年齢を忘れて盛り上がっているような感覚だと述べ、自然に作品やキャラクターと向き合えていることを伝えた。

そしてステージには、オープニング主題歌を担当するanoと、玄馬パンダの着ぐるみも登場。山口から、もし「らんま1/2」に出てくる泉に落ちたら、どんな動物になりたいかと質問されたanoは、ねずみになりたいと回答。猫が好きなので猫に追いかけられたいという願望を明かすと、登壇者たちは意外そうな顔を見せながらも、作中にはねずみに変身するキャラクターがいないため、「枠があるね」と笑顔を浮かべた。

最後の挨拶で、日高は「和気藹々としたアフレコながらも、監督は『もっとかわいくやってみて』と諦めないところがあって。完成されたあかねちゃんが聞いていただけるのでは」とアピール。そして林原が「まさに昭和、平成、令和を駆け抜けている作品。気軽な気持ちで楽しでもらえたら」と続ける。最後は、山口が「待っていてくれてありがとう!」とファンへの感謝を述べ、発表会を締め括った。

TVアニメ「らんま1/2」は、日本テレビにて10月5日にスタート。毎週土曜日24時55分から放送される。日本テレビ系では順次全国放送予定だ。また放送直後よりNetflixにて独占配信される。

TVアニメ「らんま1/2」

放送情報

日本テレビ:2024年10月5日(土)より毎週土曜日24:55~
日本テレビ系にて順次全国放送

配信情報

Netflix(独占)

スタッフ

原作:高橋留美子「らんま 1/2」(小学館「少年サンデーコミックス」刊)
監督:宇田鋼之介
シリーズ構成:うえのきみこ
キャラクターデザイン:谷口宏美

キャスト

早乙女乱馬:山口勝平
らんま:林原めぐみ
天道あかね:日高のり子
天道なびき:高山みなみ
天道かすみ:井上喜久子
天道早雲:大塚明夫
早乙女玄馬:チョー
響良牙:山寺宏一
シャンプー:佐久間レイ
ナレーション:緒方賢一

※日高のり子の高ははしご高が正式表記。