利用すると、口座からすぐに利用額が引き落とされる「デビットカード」。そんなデビットカードにも、ゴールドカードやプラチナカードがあることをご存知でしょうか。今回は、デビットカードのメリットについて解説し、その中でも特におすすめのゴールドカードとプラチナカードを5枚ご紹介します。

■デビットカードとは? どんなメリットがある?

デビットカードとは、カードの利用と同時に銀行口座から利用額が引き落とされる「即時払い方式」のキャッシュレス決済です。使い方はクレジットカードとほぼ同じで、支払いの際にレジで提示し、暗証番号を入力する、またはサインをして決済します。カードの種類によっては、端末にタッチすることで決済できるものもあります。

デビットカードは、カードに紐づいている銀行口座の残高の範囲内でしか利用できないため、使い過ぎの心配がないというメリットがあります。また、原則審査なしで持つことができ、さらには利用する度にポイントが貯まるため、現金での買い物よりお得です。

デビットカードには、クレジットカードと同じようにゴールドカードやプラチナカードが存在します。多くのゴールド・プラチナデビットカードは、クレジットカードのゴールドやプラチナ並みの特典が付帯していて大変魅力的です。

ここからは、その中でも特におすすめのゴールド・プラチナデビットカードを5枚ご紹介します。

■デビットカードのゴールドカード・プラチナカードおすすめ5選 

1.タカシマヤプラチナデビットカード

ポイント還元率: 通常2%(高島屋10%)
年会費: 3万3,000円(税込)
国際ブランド: Visa

タカシマヤプラチナデビットカードは、VISA加盟店であれば常に2%のポイント還元が受けられるお得なカードです。年会費は3万3,000円と高額ですが、その分高島屋のメンバーズサロンや海外・国内旅行傷害保険が利用できるなど、非常に充実した特典が受けられます。

ソニー銀行口座を持っていれば、審査なしで作れるのも嬉しい点ですね。

タカシマヤプラチナデビットカードは、何といっても高島屋でのお買い物がお得になるのが特徴です。高島屋で利用すると、10%の還元率(特価品・食料品は3%)になるため、普段から高島屋をよく利用する人はタカシマヤプラチナデビットカードを持っているとメリットが大きいでしょう。

また、高島屋の駐車場を最大5時間無料で利用でき、店内のレストランでドリンクサービスが受けられるなどの特典もあります。さらに、高島屋での購入品を自宅まで配送してくれるサービスも付帯しています。

それ以外の特典としては、世界1,000以上の空港ラウンジを年6回まで無料で利用できる「ラウンジ・キーサービス」や、海外・国内旅行傷害保険も魅力です。海外旅行傷害保険は、最高1億円の補償が受けられ、本人以外の家族は最高1,000万円の補償が受けられます。国内旅行傷害保険は、最高5,000万円の補償が受けられ、家族は最高500万円の補償が受けられます。

なお、タカシマヤプラチナデビットカードの海外旅行傷害保険は自動付帯であり、本カードで旅行費用を支払わなくても保険が適用されます。一方、国内旅行傷害保険は利用付帯であるため、事前に本カードで宿泊費や交通費などを支払っている必要があります。

2.住信SBIネット銀行プラチナデビットカード

ポイント還元率: 1%
年会費: 1万1,000円(税込)
国際ブランド: Mastercard

住信SBIネット銀行プラチナデビットカードは還元率1%と、デビットカードとしては高い還元率を誇るカードです。年会費は1万1,000円かかりますが、その費用に見合うさまざまな特典が用意されています。

海外・国内旅行傷害保険では、最高1億円の補償が受けられ、本人以外の家族も最高1,000万円の補償が受けられます(海外旅行傷害保険は自動付帯)。また、モバイル端末の保険も自動付帯しており、スマートフォンなどの対象通信端末機器の損害状況に応じて、修理費用として最大10万円が年1回支払われます。

「プライオリティ・パス」は、世界1,300ヶ所を超える空港ラウンジを年3回まで無料で利用できる特典です。ラウンジでは、ドリンクや食事、インターネット接続などのサービスが受けられます。

さらに、「ダイニングby招待日和」という、国内外の有名レストラン約250店舗を2名以上で予約した場合、コース代金1名分が無料になる特典も付帯します。旅行やレストランでの特典を楽しみたい人には、特におすすめの1枚です。

3.GMOあおぞらネット銀行Mastercardプラチナデビットカード

現金還元率: 1.2%
年会費: 3,300円(税込)
国際ブランド: Mastercard

GMOあおぞらネット銀行Mastercardプラチナデビットカードは、年会費3,300円と比較的手ごろな費用で持てるプラチナデビットカード。本カードには、ポイントではなく、利用額の最大1.2%が現金で還元されるという特徴があります。ポイント還元ではないため、利用先の制限やポイント失効リスクを気にする必要がありません。

また、GMOあおぞらネット銀行Mastercardプラチナデビットカードを利用の口座は、ATM出金手数と他行あて振込手数料が毎月20回無料になるサービスも。たとえば、1回のATM手数料が220円で月2回利用すると年間では5,280円にもなりますので、これだけで年会費の3,300円が回収できますね。

海外・国内旅行傷害保険は付帯していませんが、紛失や盗難、偽造などによるカードの不正利用補償があり、500万円まで補償されます。

4.楽天銀行ゴールドデビットカードVisa

ポイント還元率: 1%
年会費: 5,500円(税込)
国際ブランド: Visa

楽天銀行ゴールドデビットカードVisaは、楽天ポイントが貯められるゴールドデビットカードです。還元率は1%、16歳以上で楽天銀行の口座を持っている人であれば、審査なしに持つことができます。

楽天銀行ゴールドデビットカードVisaは年会費は5,500円と手頃ながら、さまざまな特典が付帯しています。たとえば、海外・国内旅行傷害保険は最高1,000万円まで補償され、年間30万円のショッピング保険(自己負担額5,000円が必要)も付いています(いずれも利用付帯)。

他にも、カード紛失時には日本語で24時間対応し、再発行や緊急カード(海外で一時的に利用できる代わりのカード)を発行してくれるサービスも。また、海外旅行の際のWi-Fiを20%オフでレンタルでき、手荷物宅配の割引も受けられるなど、旅行時に便利な特典が充実しています。

さらに、VISAのタッチ決済に対応しているため、スピーディーに買い物ができて便利です。

5.みんなの銀行デビットカードプレミアム

キャッシュバック率: 1%
月額: 600円
国際ブランド: JCB

みんなの銀行デビットカードプレミアムは、物理カードがなくスマートフォンから利用できるバーチャルデビットカードです。年会費はなく月額600円を支払う仕組みで、いつでも解約できます。さらには、6ヶ月間の無料お試し期間もあります。

本カードの主な特典は2つあり、1つめは支払限度額100万円までのショッピング保険です(免責金額3,000円)。2つめは他行あて振込手数料とATM出金手数料が毎月10〜13回無料になるというサービスです。手数料は積み重なると大きな出費になりますので、これが抑えられるのは嬉しいですね。

なお、カードを使用する時にはスマホのタッチ決済を利用します。スマホ一つでデビットカードを使えるのはとても便利ですね。

■使い勝手の良さそうなゴールド・プラチナデビットカードを見つけよう

デビットカードは、クレジットカードの審査が不安な人や、使い過ぎを防ぎたい人に特におすすめのカードです。中には、今回ご紹介したようなゴールドカード、プラチナカードもありますので、年会費や特典を見比べて使い勝手の良さそうな1枚を見つけてみましょう。