皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。今回は、忙しく家計管理ができない場合に最低限やるべきことについてです。

お金のこと、難しいですよね。老後の心配からますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。

今回は、忙しく家計管理ができない場合に最低限やるべきことについてです。

◆Q:忙しく家計管理ができない場合に最低限やったほうがいいことは?

「毎日忙しくて家計管理に手が回りません。お金を貯めるためにこれだけはやるべきということを1つ、2つ教えてください」(33歳・女性・共働き)

◆A:まずは固定費を見直し、銀行の自動積立を5000円ずつでも設定して貯めていきましょう

お金を貯めるには以下の3つの方法があると思います。

【1】収入を増やす

【2】支出を減らす

【3】お金を運用して、お金に働いてもらう

1つ目の収入を増やすことができれば今の支出でも貯金は増えていくわけですが、すぐに収入を増やすというのは難しいでしょう。また3つ目のお金に働いてもらうことは、まとまったお金がなければできません。まずは2つ目の支出を減らすことにとりかかります。毎日忙しいとのことなので、日々の生活を回す上での支出(流動費)ではなく、保険料や通信費などの固定費を見直してみましょう。固定費は一回見直せば、ずっと節約の効果が続きます。

まず保険料ですが、結婚や出産、住宅購入をする等でライフステージが変わった場合は、保障内容の見直しをする必要があります。今加入している保険の内容が過剰である場合は、見直すことで支出を抑えることができます。次に通信費についても、格安SIMが普及し各通信会社もスマホ料金の引き下げやキャンペーンを行っています。定期的に見直すことで通信費を削減できる可能性が高くなっているのです。

固定費の見直しと同時に、給与振り込み口座となっている銀行で、自動積立を設定して、収入から先取り貯金をしてみてください。最初は5000円でも1万円でもいいと思います。毎月一定額を先取りで貯めていくことで、時間がたつとある程度まとまった金額になっているものですよ。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。

文=All About 編集部