解任となったバーホルター監督 [写真]=Getty Images

 アメリカサッカー連盟(USFF)は10日、グレッグ・バーホルター監督を解任したことを発表した。

 現在50歳のバーホルター監督は、現役時代にアメリカやオランダ、イングランド、ドイツのクラブでプレーした経歴を持ち、アメリカ代表として2002年と2006年のワールドカップ(W杯)にも出場した。現役引退後の2011年12月にはスウェーデンのハンマルビーで監督に就任し、2013年11月からはコロンバス・クルーでも指揮官を務めた。

 そして、2018年12月にアメリカ代表監督に就任。2019-20シーズンのCONCACAFネーションズリーグで優勝を果たすと、2021年にはCONCACAFゴールドカップのタイトルも獲得し、FIFAワールドカップカタール2022では同国を率いる初の元代表選手としてベスト16へと導いた。

 2022年12月限りで一度退任したものの、共同開催国として臨む2026年のW杯に向けて2023年8月に再び代表監督に復帰。2023-24シーズンのCONCACAFネーションズリーグでは再び優勝したものの、現在開催されているコパ・アメリカ2024ではグループCを1勝2敗の3位に終わり、グループステージ敗退となっていた。

 バーホルター監督の退任決定を受け、USFFのスポーツディレクターを務めるマット・クロッカー氏は公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「私たちは彼の過去5年間の男子代表チームとアメリカサッカーへの献身に深く感謝している。グレッグは組織内の全員から尊敬を集め、若いチームをまとめて、プログラムを前進させる上で重要な役割を果たした。グレッグの今後の活躍を祈っている。次の監督業でも成功することを確信している」

 なお、クロッカー氏は「2026年W杯に向けて準備を続けていく中で、当面の焦点は私たちの可能性を最大限に引き出せる監督を見つけることだ。すでに探し始めている」と後任探しに動いていることも明らかにしている。