――ご自身と同様に九九が苦手という役柄ですが、どのように見えますか?

バカだなあと思いました(笑)。ト書きで「九九を言って途中で分からなくなって、迷子になっていく」みたいなことが書いてあるんですよ。でも、それがセリフとしてあると、逆に難しいですね。ただ、セリフだから覚えられるんで、8×3までは覚えたっすね。

――ほかにご自身と似ている部分は、どんなところでしょうか。

「表情とか感情が隠しきれないよね」とよく言われるんで、そこですね。楽しかったら楽しい、つまんなかったらつまんない、イライラしたらちょっとイライラしてそうに見えるみたいな感じを出せたらいいなと思います。松田の要素もあるかもしれないけど、紺野としてそれを見せられたら勝ちだなと思うし、1個前の作品(『東京タワー』)でやらせてもらった役とはギャップがあるので、みんなの期待をいい意味で裏切れるような紺野でいきたいと思います。

――監督からはどんなことを言われていますか?

「カマしてくれな!」みたいな(笑)。いろいろ好きにやらせてもらって、監督が「こういうのどう?」と言ってくださって、本当に新しいことに挑戦させてもらえてるなっていう現場です。いろんなことにトライしながら、『ビリオン×スクール』で成長しまくりたいなって思ってます。

――どのような意識で演じられていますか?

えーっ!? 何も考えてないっす(笑)。出るもので頑張りたいっていうのがあるので。全く考えないわけでもないけど、1軍と一緒にいるときの紺野とか、先生といるときの紺野とか、その場にいる人によって自然に出せるものが、紺野としてあったらいいなっていうのは、片隅にありますね。

――松田さん自身のアイデアでキャラクターを作っていった部分はありますか?

髪は最初『東京タワー』と全く一緒だったんですけど、ちょっと変えたいなと思ったんで、衣装合わせが終わってから監督に「ちょっと染めていいですか?」ってお聞きしたら、「あっいいね!」って言われたので、ベースを明るくして、メッシュ入れようと思ったんです。でも最初メッシュ入れ忘れて、(所属事務所ライブ)『WE ARE!』の時に山田くんにも(菊池)風磨くんにも「お前それ合ってんの?」「ちゃんと監督とかプロデューサーと話し合って決めたことをやんないと」ってめっちゃ詰められて、『WE ARE!』終わったらまた染めに行って、メッシュ入れました。

――今回の役は「女子からモテたいと思っているが、モテ方が分からない生徒」と説明されていますね。

紺野はカッコつけられないのが、良いとこでもあり、モテないところでもあるのかなと思ったりします。個人的には、メンズの人も女性もそうですけど、ギャップがいいなって思うことが松田は多いので、世のメンズ……世メンズには、キャップがあるといいなって思います。

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