7月11日、三重県志摩市に新たなレジャースポットが誕生する。近鉄浜島カンツリークラブの跡地を活用し、英虞湾(あごわん)の眺望と自然に恵まれたゴルフ場の環境をそのまま活かしたアウトドア・アクティビティ施設「志摩グリーンアドベンチャー」だ。

うつ伏せ姿勢として日本最長となるジップライン、世界最大級のタワー型アスレチック、日本初となる赤外線システムを配置した屋外型サバイバルゲームなどが楽しめる。

それだけではない! 満天の星空の下で家族・友人・愛犬と非日常的な宿泊ができるグランピング施設もある。大自然の中で思いっきり遊べる新スポットの内覧会に参加してきた。

  • ウエルカムハウスの展望デッキからの眺望

大阪から近鉄特急で2時間40分ほど。最寄り駅の鵜方駅からシャトルバスで約10分。近鉄特急は座席が広く、シートの座り心地も抜群に良い。車窓も旅情感があって、快適な電車の旅が楽しめる。

取材の日は朝から夕方までどんより雲。青空の方が写真は映えたと思うが、海が近いのもあり涼しい風が吹いていた。では、順に紹介しよう。

日本最長ジップダイブ(ジップライン)

  • ジップダイブの様子

やはり気になるのは目玉アトラクション「ジップダイブ(ジップライン)」だ。

私は神戸のテーマパークで体験したことがあるが、ここ志摩グリーンアドベンチャーは620mの長さを誇る。「"うつ伏せ"スタイルのジップラインアクティビティ」としては日本最長滑空距離だとか。

たとえるなら東京スカイツリー(634m)を真横にした長さとなる。

まずは専用のハーネスとヘルメットを装着してもらう。そしてビル5階に相当する高さ15mのスタートデッキまで歩いて登らねばならない。

重い装備を付けた状態で階段を歩くのはけっこう大変。しかし、頭の中は既にスリルでいっぱいで、さほど疲労感は感じない。

  • ジップダイブのスタートデッキはビル20階の高さ

絶景が広がるスタートデッキに到着するも景色を楽しむ心の余裕は少ない。

秒針の音がきこえるような緊張した時が流れ、「"うつ伏せ"になって下さい」と言われた瞬間が一番ドキッとして怖い。ぶら下がった状態になれば覚悟が決まる。

  • スタート間近、覚悟を決める瞬間……

そしてカウントダウンが始まる……

  • 飛び立つ瞬間

スタートすれば手を広げて鳥になるだけ。時速は80kmほど。

体重が重い方がスピードが速いようだ。スーパーマンのように両手を前にすると風の抵抗が軽減されスピードは上がる。翼のように横に広げると風の抵抗で少しスピードは落ちるよう。

  • スタートすれば恐怖心はぶっ飛ぶ

大自然の中、やはり鳥の気分で両手を広げるのが一番心地よい。「うぉぉー! 気持ちいぃぃー!」とスタート前の恐怖心は嘘のように消え興奮と爽快感だけが残る。

ジップダイブは2,200円。ここに来て、これを体験しないのはマジで勿体ない。

  • 鳥になった気分! ジップダイブは爽快だ

世界最大級! クライミングタワー(アスレチックタワー)

  • 大迫力のクライミングタワー

こちらは2つのタワーが連結する世界最大級のアスレチックタワーの「クライミングタワー」だ。高さ15m、アトラクションは127種類もあるという。

特にコースは決まっておらず自分のレベルに合わせて好きな場所に進むことができる。

  • 「怖くないの?」って聞いたら、それが楽しいそうだ

度胸があるなら、タワーを連結する橋を渡りたい。スリルと絶景を味わいながら遊べるとうが、私は挑戦する勇気がなかった。いやいや、見ているだけで手に汗をかく。

  • 2つのタワーが連結する橋

このクライミングタワーはアドベンチャーパス「クライミングタワー(無料)」1枚で1回体験できる。

  • 「怖い~」と叫びながらも橋を渡っていくのがスゴイ

日本初! 赤外線システム配置した屋外型サバイバルゲーム

  • サバイバルゲーム開始前の様子

一般的にサバイバルゲームはBB弾と呼ばれる球形の遊戯銃用弾丸を使われるが、ここでは赤外線システムを使用した日本初の屋外型サバイバルゲーム「レーザーバトル」が楽しめる。つまり弾が出ない銃で撃ちあうバトルとなる。

  • はじまると緊張感が漂う

プレイヤーのヘルメットの前後左右にセンサー、銃の先端には赤外線の照射器があり、頭部上半身を狙うと赤いLEDが付いてブザー音が鳴る。

フィールドの広さは35m×55mで勝負の時間は10分間×2回でチームに分かれてスリル満点の本格対戦が楽しめる。

「赤外線銃」だから初心者も経験者も安全にプレイできる。10歳以上からで体験時間は90分。価格は1,650円。※体験時間には、説明・装備装着などの時間を含む

  • 慎重に敵が出て来るのを待っている

「空撮体験」が楽しめる! ドローンガーデン

ドローンを操縦して遊べるドローンガーデンでは「空撮体験」が楽しめる。他にも「シューティング」や「ストラックアウト」といったミニゲームもある。

例えば、「空撮体験」では元ゴルフ場の広大な敷地を活かした芝生アートが空撮ポイントとして用意されている。普通に芝を歩いているだけでは見えないが、ドローンを操縦することで見える楽しさが魅力だ。

  • ドローン体験ができる

尚、「空撮体験」は2,200円、「シューティングゲーム」と「ストラックアウトゲーム」は550円となる。

  • 元ゴルフ場なので広々とした中でドローンが楽める

五感を刺激する! ハーモニーハウス(ツリーハウス)

アトラクションフィールドの中には、遊び心を刺激する「ハーモニーハウス」ある。

ただ登るだけのツリーハウスとは異なり、音を奏でて五感を刺激しながら楽しめる。各所には楽器が設置されており、一番上にの物見台では音と景色を楽しみながらボーっと過ごせる。

  • 大人も子どもも楽しめるツリーハウス

大自然の中で過ごせる! 極上グランピング

日常を忘れてのんびりしたいけど、トイレやシャワーなどの不便なのはイヤ、暑苦しいのもイヤ、大自然を満喫しつつ快適に過ごしたい。つまり「良いとこ取りしたい」って方にピッタリなのが快適に泊まれるグランピングフィールドだ。

広大なプライベートガーデンとプライベートプールを備えた「ラグジュアリー棟」、広々とした芝生を目の前に自然を満喫できる「レギュラー棟」、ワンちゃんが思いっきり走り回れる「ドッグラン付き棟」の3タイプある。では、それぞれ見てみよう。

ラグジュアリー棟

約2,000平方メートルのプライベートガーデンを持つラグジュアリー棟は、プライベートのプールとバレルサウナ、ファイヤーピットを備え、室内面積は150平方メートルあり、寝室は2部屋あり宿泊の定員は8名となる。2棟のみ。宿泊料金は330,000円/棟~。

  • グランピングフィールド「ラグジュアリー棟」

サウナからプールにスグに行ける。夜には満天の星空が見られる。

  • プールがある

レギュラー棟

大型のドームテントが特徴の「レギュラー棟」は全部で9棟ある。

このドームテントは寝室で、隣接するダイニング棟にキッチン、お風呂、トイレがある。目の前には芝生が広がり、自然の中で心身ともにリフレッシュできる。宿泊料金は110,000円/棟~。

  • グランピングフィールド「レギュラー棟」

ドームテントの中は、まるで絵本の世界に入り込んだような素敵な空間となっている。

  • ドームテントの中は寝室、冷暖房完備で快適

ドッグラン付き棟

愛犬と一緒に旅行したい人におすすめなのが「ドッグラン付き棟」だ。計6棟あり、約1,000平方メートルのプライベートドッグランが付いている。

室内にはワンちゃん用のバスタブ、ドライヤー、食事などの用意がある。またワンちゃん用の交流スペースや共有のドッグラン、撮影スポットなども用意されているのだとか。宿泊料金は220,000円/棟~。

  • グランピングフィールド「ドッグラン付き棟」

思いっきり走り回れる広さが魅力的、こりゃ~ワンちゃんもご機嫌だ。

  • ワンちゃんがとっても楽しそう

●information
志摩グリーンアドベンチャー
住所:三重県志摩市浜島町迫子1614−1