【横須賀 観光スポット】茅山稲荷-稲作を支えるお稲荷さん

横須賀市佐原にある「茅山稲荷(かやまいなり)」をご紹介します。京浜急行線「京急久里浜」駅またはJR横須賀線「久里浜」駅から徒歩20分または、京浜急行バスを利用すれば北久里浜駅から工業団地経由JR久里浜駅行、または久里浜駅から工業団地経由北久里浜駅行を利用して「茅山」で下車し徒歩4分です。

「お稲荷さん」と呼ばれ親しまれる稲荷神社の稲荷大神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)と同一視されており、多くの稲荷で社の主祭神とされています。天照大神の命を受けて、孫である邇邇芸命(ににぎのみこと)が三種の神器を持って天下った「天孫降臨(てんそんこうりん)」の際に、「三大神勅」というのも授けています。この一つが「斎庭稲穂(ゆにわいなほ)の神勅」で、これは天から持ってきた稲穂を地上で育てて国を繁栄させなさいという物でした。日本人にとって稲、米がとても大切なものであるという事がわかりますね。

画像出典:湘南人

稲荷神は「稲がなる」が語源と言われ、五穀豊穣、豊作祈願から商売繁盛まで広くご利益があるとされています。余談ですが、都道府県別で神社数が一番多いのは新潟県です。その理由としては明治時代には人口がとても多く神社も自然と増えたこと、明治時代末期に神社を合併して数を整理しようとした神社合祀政策の影響をあまり受けなかったことなどがあげられるそうですが、新潟県と言えば米の生産量も日本一であり、農作と神社のつながりというのも関係あるのではないでしょうか。

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こちらの茅山稲荷も田圃の近くに鎮座されています。こちらで稲作をされていた方々が豊作を祈願して作られたものだと思われます。横須賀の田圃も昔に比べ少なくなってしまいましたが、こちらだけでなくお隣の久村にもまだ田圃が見られます。「茅山」というのは以前の村の名称で、茅山だけでなく「賀山」「香山」との表記もあったようです。お隣の「久村」は現在でも町名として残されています。

近くに行くと田圃の風景の向こうに赤い鳥居が見えてきます。5月に田植えが行われ、夏にかけては育った稲の素晴らしい光景が広がります。道沿いに進むと案内の表示もあります。

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田圃の中の舗装された道を進むと茅山稲荷へ行く事が出来ます。

画像出典:湘南人

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こちらの茅山稲荷の名称が刻まれた石は平成24年12月に作られた物のようですが、手前にある燈篭はかなり古そうで昔からの物がそのまま使われているようです。燈篭の横にはもしかしたら昔の稲荷社のような石も置かれていました。

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神社の向こう側には山が広がり、田圃だけでなく自然の緑のエネルギーもいただけるようでとても清々しく気持ち良い場所です!日本では古くから山や川などの自然に神が宿っているとする「アニミズム」の考えに基づいていますがこちらもまるで山全体が御神体かのような雰囲気があります。残された自然を感じたい方はぜひ参拝してみてくださいね。

施設紹介

【茅山稲荷】

住所:横須賀市佐原5丁目24

 

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