EURO2024の準決勝進出チームが決定した [写真]=Getty Images

 EURO2024・準々決勝の全日程が現地時間6日に終了し、準決勝へ進出する4チームが出揃った。

 ともに史上最多4度目の欧州制覇を目指すスペイン代表とドイツ代表の一戦は、後半開始早々にラミン・ヤマルの折り返しをダニ・オルモがダイレクトでゴール左下隅に流し込みスペインが先制。しかし、そのまま逃げ切りかと思われた89分、左からのクロスをジョシュア・キミッヒが頭で落とし、フロリアン・ヴィルツがボレーで流し込みドイツが土壇場で追い付いた。

 試合は1-1で延長戦に突入。互いにチャンスを決め切れないまま迎えた119分、ダニ・オルモの柔らかいクロスを途中出場のミケル・メリーノが頭で押し込み勝ち越しに成功する。最終盤にはダニエル・カルバハルが退場となったが、2-1で競り勝ったスペインが2大会連続のベスト4進出を決めた。対して、開催国のドイツはベスト8で敗退。今大会限りでの現役引退を表明していたトニ・クロースはこの試合がラストマッチとなった。

 ポルトガル代表とフランス代表の一戦は互いにチャンスを作り合う拮抗した展開となるも、120分間を通してゴールが生まれずPK戦へ突入。5人全員が成功したフランスに対し、ポルトガルは3番手のジョアン・フェリックスが失敗。PK戦を5-3で制したフランスが2大会ぶりに準決勝へ駒を進めた。惜敗したポルトガルは2大会ぶりのベスト4進出ならず。主将クリスティアーノ・ロナウドはノーゴールのまま大会を去ることとなった。

 今大会の優勝候補筆頭との呼び声高いイングランド代表は、ラウンド16で前回王者のイタリア代表に完勝したスイス代表と対戦。互いに3-4-2-1のシステムを採用し臨んだ一戦は、75分にブリール・エンボロが先制点をマークするも、5分後にブカヨ・サカが強烈なミドルシュートを突き刺し同点に。その後は得点が生まれず1-1で120分間が終了し、決着はPK戦に委ねられることとなった。

 PK戦ではスイスの1番手マヌエル・アカンジのキックをイングランドのGKジョーダン・ピックフォードがセーブ。その後は全員がキックを成功させ、イングランドが5-3で勝利し、2大会連続の準決勝進出を決めた。大会を通して組織力の高さを見せつけたスイスだったが、国際大会初のベスト4進出は叶わなかった。

 準々決勝最後の1試合はオランダ代表とトルコ代表の顔合わせに。35分、アルダ・ギュレルのクロスからサメト・アカイドゥンのヘディングシュートで先制を許したオランダだったが、70分にメンフィス・デパイの折り返しにステファン・デ・フライが頭で合わせて同点に追い付く。その6分後にはデンゼル・ダンフリースのクロスに飛び込んだコーディ・ガクポが相手DFのオウンゴールを誘発。2-1の逆転勝利を飾ったオランダが、5大会ぶりのベスト4進出を決めた。

 この結果、準決勝はスペインvsフランス、オランダvsイングランドの顔合わせに。決勝進出をかけた2試合は現地時間9日と10日(日本時間10日と11日)に開催される。準々決勝の結果および準決勝のスケジュールは以下の通り。

◆◼︎準々決勝・試合結果

スペイン代表 2-1 ドイツ代表
ポルトガル代表 0-0(PK:3-5) フランス代表
イングランド代表 1-1(PK:5-3) スイス代表
オランダ代表 2-1 トルコ代表

◆◼︎準決勝・対戦カード

▼9日28時(10日4時)
スペイン代表 vs フランス代表

▼10日28時(11日4時)
オランダ代表 vs イングランド代表