江原啓之「“自分のために”生きていると、いつまでも満たされない」何をやっても心から満足できないと悩む相談者にアドバイス
スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
6月30日(日)の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。

江原啓之



<リスナーからの相談>
私は「常に成長しないといけない」という強迫観念のようなものがあり、何をやっても心から満足することができません。

仕事では新しい知識や技術を学び、プライベートでは毎日スポーツをして、ピアノの練習も欠かしません。仕事は、最初は学ぶことがたくさんあって楽しいのですが、こなせるようになると「もうこの会社で学ぶことはない」と思い、転職を考えてしまいます。

プライベートでは、やることが多すぎて、主人や子どもとゆっくり過ごす時間があまりありません。もっとリラックスして人生を楽しみたいと思う反面、常に努力していないと幸せになれない、怠けていたら後でしっぺ返しがくるという気持ちに支配されています。こんな自分に時々疲れているのですが、やめられません。何かアドバイスいただけますと幸いです。

<江原からの回答>
江原:相談者さんは今までの人生のなかで、人から褒められたときや努力をしてきたときに、一番充実していると感じたのかもしれませんね。親御や学校の先生などから常にそう言われてきたので「愛されるためには努力をし続けないとダメだ」という強迫観念が身についてしまったのではないでしょうか。

しかし、「プライベートではやることが多すぎて、主人や子どもとゆっくり過ごす時間があまりない」というのは、何か矛盾しているというか、本末転倒ですよね。努力して、常に前を向いていないと愛されない、成長しないと愛されないというトラウマがあるんじゃないかと思います。

メールを拝見して思ったのですが、相談者さんは“誰かのために”がない。いつも“自分のため”なんです。「もうこの会社で学ぶことはない」と思って転職を考えるというのも、“自分だけ”という考えですよね。

「みんなのために何か還元しよう」とか、「みんなのために役に立とう」という心構えを持ちましょう。その延長で「夫や子どもにおいしいものを作ってあげよう」とか「一緒に楽しい時間を作ろう」と思えるはずです。

成長しないと、よく思ってもらえないから努力をする。そして、技術的に何かを得たら「もう学ぶことはないから次、次、次……」というのは、“自分のため”なので終わることがありません。

人間の幸せって、“誰かのため”なんですよ。例えば自分だけだったら食事も簡単に済ませてしまいますが、家族など食べる人がいれば、ご飯を作りますよね。“誰かのために”だと、文句を言いながらでも楽しいんですよ。

やはり人というのは、誰かのために生きてこそ力が出るんですよ。“自分のために”生きるのでは、いつも満たされない。だから相談者さんは視点を変えて、「自分は成長し続けないと愛されない」と思うのをやめて、もっと“誰かのために”ということを考えて、自分の愛を育てていくことに視点を置きましょう。そうすれば疲れなくなるし、いつまでも輝いて生きていけると思いますよ。

江原啓之、奥迫協子



●江原啓之 今夜の格言
「人生は全てあなたの時間」


<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子