シンガーソングライターの槇原敬之が6月30日、フジテレビのトークイベント『久保みねヒャダこじらせライブ VOL.42』の夜公演にゲスト出演した。
『久保みねヒャダ』に「戻ってこれてうれしい」
漫画家の久保ミツロウ、コラムニストの能町みね子、音楽クリエイターのヒャダインによる同イベント。久保と熱いハグを交わした槇原は、以前『久保みねヒャダ』への出演が急きょキャンセルになったことについて「その節は本当にすみませんでした…」と3人にお詫びし、「約5年間ずっとテレビに出てなかったんですけど、ここが初めてです。(この番組に)戻ってこれてうれしいです」と笑顔を見せた。
先日、槇原のライブを堪能した久保みねヒャダの3人。久保が「いろいろあったけど、“槇原敬之は解散しないんだ”というのを感じて、まだこの曲を本人の歌で聴けるんだと思えて幸せになりました」と感激を振り返ると、槇原は「最高の言葉です」と感謝した。
楽屋泥棒の注意喚起CMソングを即興制作
そんな槇原を迎えての企画は、誰も手がけていないテーマの歌をその場で作詞作曲する「すき間ソング」。3人が槇原のライブで楽屋挨拶に行った際に発見した楽屋泥棒の注意喚起ポスターにインスパイアされ、「盗まない 盗ませない」をタイトルに、15秒CMソングを作ることになった。
短尺の曲にこだわりを詰め込もうとするクリエイターたち。韻を踏ませる歌詞は語尾を細かく調整し、曲調も「やっぱり軽快なほうがいいですよね」「高揚感がないですね」(槇原)と試行錯誤を重ねていくと、能町いわく「大映ドラマ感がすごい(笑)」インパクト大の楽曲が完成した。
槇原ソング特有のハモリもあれば、最後にきちんと「ピピーッ!(笛の音) 楽屋泥棒は、犯罪です。」という啓発メッセージで締める完璧なパッケージに、久保は「ACジャパンに売り込みましょう」「フジテレビのトイレでずっと流してほしい」と防犯効果に自信を見せた。
弾き語りに涙する観覧客も
夜公演ではほかにも、槇原から名曲「どんなときも。」「もう恋なんてしない」の歌詞制作秘話など、貴重な裏話を披露。さらに、久保みねヒャダから「雨」の歌や、「思う」「考える」というフレーズが多い理由を本人を交えて考察していくなど、改めて槇原ソングの魅力を解剖していった。
さらに、観覧客が「どんなときも。」を主旋律で歌い、槇原がハモるという贅沢な体験も。会場限定トークでは、最後に槇原が「手をつないで帰ろ」を弾き語りし、涙する観覧客もいた。
この夜公演の模様は、オンライン配信で7月14日まで追っかけ再生が可能(チケットは同日18時まで販売)。昼公演も含めた地上波放送は、7月13日・27日・8月17日・31日の深夜を予定。また後日、同局の動画配信サービス・FODで配信される。
次回のライブは8月25日に、昼・夜2公演で開催。ゲストには、2025年初頭での解散を発表し、ヒャダインが数多くの楽曲提供を行っている、でんぱ組.incが出演する(昼・夜公演どちらかは今後発表)。