セカンドライフを迎えると収入が限られてしまうため、節約することばかりに注意がいってしまいがちです。とはいえ、人生は80年どころか90年以上もあるのですから、節約に費やすのはもったいない。どうしたら楽しく過ごせるのか考えてみましょう。

老後を迎えると収入が限られてしまうため、節約することばかりに注意がいってしまいがちです。とはいえ、人生は80年どころか90年以上もあるのですから、節約に費やすのはもったいないのです。どうしたら楽しく過ごせるのか考えてみましょう。

◆ねんきん定期便などで、老後得られる収入を確認しておきましょう

まず、セカンドライフを楽しむためにしておくべきことは、収入がいくらあるのか確認することです。

◇公的年金

多くの収入として見込めるのが、公的年金です。自分はいくらもらえるのか、ねんきん定期便などで、あらかじめ確認しておくことが必要です。もし、生活を維持するのに足りないと感じているのなら、新たに老後資金づくりを始めるきっかけになりますし、いつまで働けばいいのかの目安にもなります。

◇iDeCo

iDeCoを運用している人は、いくらあるのかを確認しておきましょう。

◇個人年金保険など

個人年金保険に加入しているなら、何歳からいくら給付されるのかを確認しましょう。

その他にも不動産収入や株式の配当などもあるかもしれません。ただ、ここで重要なポイントは、確実に手にできる資金のみを収入としてとらえることです。

◆支出を減らすために、今のうちから取り組む

老後は収入が限られるからこそ、いかに現役時代から支出を減らしていくかがカギとなります。

具体的には、住宅ローンを抱えているなら、できるだけ現役で働いている間に払い終えるよう繰上げ返済をしたり、金利が高いようなら低いものに借り換えをして、返済の負担を減らしたりするようにしてください。

もし、子どもの生命保険料を支払っているなら、思い切って子どもに委ね、子ども本人が保険料を支払い、管理するようにしましょう。

値上がりラッシュの公共料金の見直しもするといいですね。特にスマホ代が高いと感じているなら、格安スマホへ乗り換えの検討を。公共料金のパッケージングプランで、今よりも割安になるプランがあれば、契約することを考えてみてください。

◆老後を楽しく過ごすための発想も大事

老後を楽しく過ごすために、一番大切なことは、無理をしないことです。特に、人間関係での無理はストレスにつながりますので、ほどほどに。今回は、健康、人間関係、趣味についてどのような発想を持つべきか考えます。

◇健康

年齢を重ねると食の好みも変わってきますし、食べられる量も少なくなってきます。それゆえ、できるだけバランスのよい食事を心がける必要があります。

毎食でなくても、朝は野菜中心にする、夜は軽めにするなどの他、一日一食は好きなものを食べるなど、トータルでバランスが取れていればOKとしましょう。

また、適度な運動も大切です。朝夕にお散歩する、自宅でストレッチするなどもおすすめです。意外なところで、ラジオ体操はとても良いストレッチです。わざわざ覚えることもありませんし、すぐにでも取り組めますよね。

◇人間関係

特に友人関係の場合、本当につきあいたい人のみに絞り込んでもよいですね。仕事のしがらみがなくなると、本当につきあいたい人が見えてくると思います。

また、家族や親戚関係であっても、金銭の貸し借りはトラブルのもとに。子どもに援助をするときには無理をせず、できる範囲で行いましょう。

◇趣味

できるだけお金がかからない趣味が理想ですが、まったくお金をかけないわけにはいきません。まずは予算を決めて、その範囲内で楽しむようにしましょう。

本好きなら、図書館などをフル活用。テレビを見る人は多いのですが、有料チャンネルで見ないチャンネルがあるなら、思い切って解約をしてもよいかもしれませんね。また、ウォーキングが趣味なら健康づくりにも一役買いますので、一石二鳥です。

セカンドライフを楽しむために、趣味生活は欠かせません。何をしたいのかを考えて、自分なりの楽しみ方を見つけてくださいね。

基本は健康、人間関係、趣味です。これらをバランスよく取り入れて、楽しいことにフォーカスできるように、現役時代からプランニングして実践していきましょう。

文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)

金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。

文=飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)