有田焼などの焼き物、ムツゴロウ、嬉野温泉など、心が癒やされるものや場所が豊富な佐賀県。全国的に人気が広がっている、佐賀ラーメンで認知のある方もたくさんいらっしゃるでしょう。

そこで今回、マイナビニュース会員を対象に「佐賀県といえば何を思い浮かべる?」というアンケートを行いました。知れば次の旅行先に選びたくなる、そんな佐賀県の魅力をチェックしてみてくださいね。

佐賀県に行ったことはある?

最初に、「佐賀県出身、あるいは旅行・仕事などで佐賀県を訪れたことはありますか?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

はい…56.1%
いいえ…43.9%

今回のランキングは「はい」と答えた方からの回答を元に作成しています。

佐賀県といえば?ご当地ランキング

  • 佐賀県といえばランキング

    佐賀県といえばランキング

次に、「佐賀県と聞いて思い浮かべるもの」を聞いたところ、結果は以下のようになりました。

1位  吉野ヶ里遺跡(17.2%)
1位  佐賀牛(17.2%)
3位  佐賀の焼き物(唐津焼、伊万里焼、有田焼)(14.9%)
4位  嬉野温泉(9.2%)
5位  ムツゴロウ(5.7%)
6位  呼子イカ(4.6%)
7位  百年桜(4.0%)
8位  虹の松原(2.9%)
8位  佐賀ラーメン(2.9%)
10位 唐津城(2.3%)
11位 佐賀インターナショナルバルーンフェスタ(1.7%)
11位 駅前不動産スタジアム(1.7%)
11位 SL人吉(1.7%)
11位 井出ちゃんぽん(1.7%)
15位 祐徳稲荷神社(1.1%)
15位 御船山後楽園(1.1%)
15位 竹崎カニ(1.1%)
15位 からつバーガー(1.1%)
19位 浜野浦の棚田(0.6%)
19位 七ツ釜(0.6%)
19位 有田ポーセリンパーク(0.6%)
19位 九年庵(0.6%)
19位 竹崎カキ(0.6%)
19位 シシリアンライス(0.6%)
19位 たらふく丼(0.6%)

ここからは10位までにランクインした項目について、3つのポイントやおすすめの理由などをご紹介します。

1位 吉野ヶ里遺跡(17.2%)

  • 吉野ヶ里遺跡

    吉野ヶ里遺跡

佐賀県といえばランキング、1位は「吉野ヶ里遺跡」でした。吉野ヶ里遺跡は、神埼市と吉野ヶ里町にまたがる、全長2.5kmの壕に囲まれた日本最大規模の弥生時代の環壕集落跡です。弥生時代全時期の多数の住居跡、高床倉庫群跡、3,000基を超える「かめ棺墓」、弥生時代中期の王の墓と考えられる「墳丘墓(ふんきゅうぼ)」などが発掘されています。

3つのポイント

  1. 国の特別史跡に指定:吉野ヶ里遺跡は、朝鮮半島経由で伝わった米作り文化や青銅器・鉄器文化を取り入れたムラが、クニの中核集落へと発展していく姿をたどることができる貴重な遺跡として、国の特別史跡に指定されています。
  2. 楽しいイベントも開催:吉野ヶ里遺跡は、12月に行われるライトアップイベント『吉野ヶ里 光の響』の会場にもなっています。弥生時代の復元建物・園路を間接照明でライトアップし、メイン会場「南内郭」ではキャンドルの紙灯籠で地上絵を描くなどの演出が人気となっています。
  3. 体験プログラムも開催:「勾玉づくり」「火おこし」などといった、弥生時代を感じることができる体験プログラムも楽しむことができます。

おすすめする理由

「弥生時代の歴史を感じることができるから。」(男性・56歳)
「日本史の教科書に載っているほど有名な場所だから。」(男性・61歳)
「日本を代表する遺跡の一つだから。」(男性・61歳)

住所 〒842-0035 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1843
webサイト 吉野ヶ里遺跡 /吉野ヶ里歴史公園

1位 佐賀牛(17.2%)

  • 佐賀牛

    佐賀牛

1位にはもう一つ、「佐賀牛」もランクイン。佐賀牛は、日本最上級の等級格付けを誇る国産黒毛和牛の最高峰。日本食肉格付協会の定める厳格な基準で選ばれており、肉質等級5と4、BMS7以上のものだけが「佐賀牛」と呼ばれているのです。最大の特徴である、キメの細かな美しい霜降りは「艶さし」と呼ばれ、その貴重な美味しさが愛されています。

3つのポイント

  1. 生産のこだわり:佐賀県特有の穏やかな気候の中で育てられる佐賀牛は、身を柔らかく脂肪を上質にするための独自のエサ配合や、牛の健康を考えた給与方法など、多くのこだわりを持っています。
  2. 海外でも評価:2017年には、米国大統領訪日時の迎賓館での晩餐会で振る舞われるなど、海外でも高い評価を得ています。
  3. 厳しい基準:格付基準の高さは、全国に約300以上もある黒毛和種ブランド牛の中でも最上位クラスです。基準に満たなかったものは、「佐賀産和牛」と分類されています。

おすすめする理由

「日本全国でも有数の和牛であり、高級肉としても知られる商品だから。」(男性・36歳)
「味がさっぱり濃厚でおいしかったから。」(男性・51歳)
「肉の旨味と食感が、一回食べただけでも記憶に残るほど素晴らしかったから。」(女性・48歳)

3位 佐賀の焼き物(唐津焼、伊万里焼、有田焼)(14.9%)

  • 有田焼

    有田焼

3位は「佐賀の焼き物(唐津焼、伊万里焼、有田焼)」でした。佐賀県は、日本有数の焼き物の産地。佐賀県と長崎県を合わせた肥前の土地には、古くから陶土や陶石といった原料や木や川など、窯業を営む条件がそろっていました。そこに朝鮮出兵で連れてこられた朝鮮人の技術が導入されたことで、佐賀県は焼き物づくりが盛んな地域となりました。

3つのポイント

  1. 焼き物が織りなす土地柄:有田町の内山地区は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。窯の廃材や道具を赤土で塗り固めて作った「トンバイ塀」、有田焼の大鳥居や狛犬が並ぶ「陶山神社」、焼き物専門ミュージアム「九州陶磁文化館」など見どころ満載です。
  2. 世界から注目:佐賀の焼き物は、日本国内だけでなく世界各国に輸出され、高い評価を受けています。特に伊万里焼は17世紀中期、ヨーロッパに渡り珍重されました。
  3. 現代デザイン:近年では伝統的な作品に加えて、現代風のデザインやニーズに応じた新しい作品も生み出されています。

おすすめする理由

「佐賀県と言えば、有田焼の陶器を連想するから。」(男性・56歳)
「伊万里焼、有田焼などの陶器が有名だから。」(男性・69歳)
「佐賀県の焼き物はデザインが美しく、お土産に買うのに最適だから。」(男性・47歳)

4位 嬉野温泉(9.2%)

  • 嬉野温泉 シーボルトのあし湯

    嬉野温泉 シーボルトのあし湯

4位は「嬉野温泉」でした。嬉野温泉は、「島根県の斐乃上温泉」、「栃木県の喜連川温泉」と並んで「日本三大美肌の湯」と称されている温泉です。ナトリウムを多く含んだ無色透明のトロトロの重曹泉が肌の余分な皮脂を落とし、角質化した皮膚を滑らかにすると言われています。

3つのポイント

  1. 美肌やリラックス効果:嬉野温泉の源泉温度は85度から90度、泉質はナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉で、リューマチや神経痛、皮膚病、飲むと胃腸病に効くと言われています。
  2. 温泉水を使った特産品:嬉野温泉の温泉水を使って調理した湯豆腐は、嬉野温泉の朝食として観光客から人気です。嬉野温泉の旅館や料理店で味わうことができます。
  3. 気軽に足湯も楽しめる:嬉野市内の「湯遊広場」「湯宿広場」「湯っつら広場」には、無料で利用できる3つの足湯場があります。

おすすめする理由

「九州では有名な温泉地だから。」(男性・44歳)
「落ち着いた雰囲気で入りやすく、穴場だから。」(男性・51歳)
「温泉はもちろんだが、料理やサービスが非常に良かったから。」(男性・46歳)

5位 ムツゴロウ(5.7%)

  • ムツゴロウ

    ムツゴロウ

5位は「ムツゴロウ」でした。ムツゴロウは、硬骨魚綱スズキ目ハゼ科に属する水陸両生魚です。東南アジア、中国、朝鮮半島沿岸に分布し、日本では九州の有明海とそれに隣接する八代海のみに見られます。地元では、有明海のシンボル的な存在とされています。

3つのポイント

  1. 主な活動時期:一般的には3月から11月、特に5月から7月は干潟上での行動が活発になるため、観察するのに適しています。
  2. 求愛行動が人気:5~7月の産卵期には、オスがメスへの求愛行動としてジャンプを繰り返す姿を一目見ようと、全国から有明海に人々が集まります。
  3. 郷土料理としても有名:ムツゴロウを生きたまま素焼きにした後に甘辛く炊く「むつごろうの蒲焼」は、郷土料理として人気です。

おすすめする理由

「外見が可愛らしく、珍しいから。」(男性・52歳)
「佐賀県ではメジャーで、インパクトが強いから。」(男性・60歳)

6位 呼子イカ(4.6%)

6位は「呼子イカ」でした。九州北西部の佐賀県唐津市呼子町は、玄界灘で獲れた新鮮なイカが水揚げされている天然の良港です。ここで獲れたイカを、呼子イカと言います。船が行き交う活気ある「みなとまち」である呼子では、町中いたるところに天日干しされたイカが並び、みなとまちの風情を感じることができます。

3つのポイント

  1. 活造りが美味しい:半透明に透き通った身、独特のコリッとした食感と甘みは、一度食べたら癖になる美味しさであると人気です。
  2. 呼子町の名物:呼子町では、いけすの中からイカを網ですくい「イカの活造り」として手早く調理を行う光景が、町の名物とされています。
  3. さまざまなイカの種類:夏場はケンサキイカ、冬場はヤリイカ、春先はアオリイカなど、年中を通して旬のさまざまなイカを楽しむことができます。

おすすめする理由

「活き造りのイカは、新鮮で美味しいから。」(男性・49歳)

7位 百年桜(4.0%)

7位は「百年桜」でした。衣干百年桜は、佐賀県唐津市の「衣干山さくら公園」に咲くヤマザクラです。幹回りは3.8メートル、樹齢は100年以上とみられています。

3つのポイント

  1. 桜の名所:「衣干山さくら公園」は桜の名所として知られており、桜の季節には多くの訪問客で賑わいます。
  2. 歴史を感じる桜:衣干百年桜は大きく広がった枝いっぱいに花を咲かせ、その壮大な雰囲気や生命力からパワーを感じる人も多くいます。
  3. 見頃:衣干百年桜は、3月中旬から咲き始め、下旬が見頃とされています。

おすすめする理由

「パワースポットとして知られており、魅力的に感じるから。」(女性・42歳)
「壮大で美しかったから。」(男性・39歳)

8位 虹の松原(2.9%)

8位は「虹の松原」でした。虹の松原は、国の「特別名勝」で、三保の松原、気比の松原と共に、「日本三大松原」の一つに数えられる景勝地です。長さ約4.5km、幅約0.5kmに渡り、樹齢数百年を超える老木から幼木にいたるまで、約100万本のクロマツが群生しています。

3つのポイント

  1. さまざまな形の松:虹の松原にはクネクネ曲がった松や、ゆるくカーブを持つ松など、個性豊かな松の木が生えています。お気に入りの松の木を見つけるのも訪れる人の楽しみとなっています。
  2. 保全活動の実施:虹の松原のかつての「白砂青松」の姿を取り戻すべく、ボランティアによる松葉かきや除草作業等が、2009年度から行われています。
  3. 唐津のシンボル:1955年頃までは、虹の松原の松葉や枯れ枝などを家庭の燃料として利用するなど人々の生活を支える存在であり、現在では唐津のシンボルとして観光地や憩いの場として人々の日常を支えています。

おすすめする理由

「旅行で訪れた際、景色が美しく印象に残っているから。」(男性・53歳)

住所 〒847-0022 佐賀県唐津市東唐津から浜玉
webサイト 虹の松原/唐津観光協会

8位 佐賀ラーメン(2.9%)

8位には「佐賀ラーメン」もランクイン。佐賀ラーメンは、佐賀県で愛されるご当地ラーメンです。生たまごをトッピングするのが最大の特徴とされています。替玉や大盛りシステムがないお店もあり、ライスと一緒に頼む人が多い料理です。

3つのポイント

  1. あっさりした豚骨スープ:佐賀ラーメンのスープは、豚骨の旨味が凝縮された塩分・脂が少ないあっさりとした豚骨スープのため、女性にも人気のラーメンです。
  2. 柔らかい麺:佐賀ラーメンには、一般的にやや太めのストレート麺が使われます。柔らかい麺で、食べやすいのが特徴です。
  3. 店によって異なる個性:佐賀県内にはラーメン店が点在し、それぞれが独自のスタイルで佐賀ラーメンを提供しています。地域ごとに微妙な味の違いがあるため、ラーメン好きには探索する楽しみもあります。

おすすめする理由

「佐賀ラーメンはコクが強く、しっかりした味わいで美味しかったから。」(女性・52歳)

10位 唐津城(2.3%)

佐賀県といえばランキング、10位は「唐津城」でした。唐津城は、唐津市のシンボルともいえるお城です。豊臣秀吉の家臣である寺沢志摩守広高によって、1602年から7年の歳月を費やして築城されました。東西に伸びる松原が両翼を広げた鶴のように見えることから、別名「舞鶴城」とも呼ばれています。

3つのポイント

  1. 考古資料の展示:城内部には、藩制時代を物語る貴重な資料や武具、唐津焼の資料、考古資料などが展示されています。
  2. 花の名所:城周辺にある「舞鶴公園」は、桜やフジの花で彩られる花の名所です。桜は3月下旬、藤は4月下旬が見頃となっています。
  3. 絶景が広がる展望所:お城の展望所からは、玄界灘と虹の松原の雄大な景観や、江戸時代からの古い町並みを眺めることができます。

おすすめする理由

「名所旧跡として名高いから。」(男性・48歳)

住所 〒847-0016 佐賀県唐津市東城内8-1
webサイト 唐津城

佐賀県のおすすめの季節は?

最後に、「佐賀県を訪れるのにおすすめの季節」を聞いたところ、以下のような結果になりました。

春(3月~5月)… 31.0%
年間通しておすすめ…25.6%
秋(9月~11月)…25.0%
夏(6月~8月)…13.7%
冬(12月~2月)…4.8%

春(3月~5月)がおすすめの理由

「この時期に加工される佐賀海苔は、風味や硬さと素晴らしい出来合いになるから。」(男性・36歳)
「自然が魅力的な観光地やアクティビティが多く、気候が安定している季節が良いと思うから。」(女性・32歳)
「台風がなく、気候が安定しているから。」(男性・50歳)

年間通してがおすすめの理由

「四季を問わず、美味しい海鮮料理が食べられるから。」(女性・60歳)
「どの季節も自然や景色が綺麗だと思うから。」(男性・38歳)
「自然や温泉など、いつ訪れても見どころがあるから。」(女性・62歳)

秋(9月~11月)がおすすめの理由

「佐賀バルーンフェスタが開催される季節だから。」(女性・39歳)
「海産物などの食べ物が美味しく、自然の恵みを満喫できる季節だから。」(男性・51歳)

夏(6月~8月)がおすすめの理由

「佐賀県に面する海がより美しく見える季節だから。」(男性・44歳)

冬(12月~2月)がおすすめの理由

「吉野ヶ里のライトアップが魅力的な季節だから。」(男性・61歳)

佐賀県の歴史ある場所や、古くから続く郷土料理が上位に

佐賀県といえばランキングをご紹介しました。1位には「吉野ヶ里遺跡」、3位には「佐賀の焼き物(唐津焼、伊万里焼、有田焼)」、4位には「嬉野温泉」と、上位には佐賀県の長い歴史の中で形成されてきたものがランクインする結果に。

また、「吉野ヶ里遺跡」と同位で1位の「佐賀牛」、5位の「ムツゴロウ」、6位の「呼子イカ」、8位の「佐賀ラーメン」と、古くから地元でも親しまれる食材や料理も、佐賀県の魅力であることがわかりました。

他にも「駅前不動産スタジアム」、「祐徳稲荷神社」、「御船山後楽園」といった佐賀県ならではの観光地など、魅力がたくさん。海や緑に触れて癒やされたいと考えている方は、ぜひ佐賀県に遊びに行ってみてくださいね。

調査時期: 2024年5月17日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計310人(男性:240人、女性:70人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート