アイドルグループ・Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔と、女優の奈緒がW主演を務める、映画『傲慢と善良』(9月27日公開)の本予告&主題歌&メインビジュアル が28日、公開された。

映画『傲慢と善良』

これまで仕事も恋愛も順調だった架(藤ヶ谷太輔)は、マッチングアプリ婚活で出会った控えめで気の利く真実(奈緒)と付き合い始め、やがて婚約することに。だが、順風満帆なように見えた2人の関係は突如、真実の失踪という形で急展開を迎える。両親、友人、同僚、過去の恋人を訪ね、真実の居場所を探す架だったが、これまで“善良”だった彼女の“傲慢”な姿が次第に明らかになっていく。

映像の中では、ストーカーに追われ怯える真実(奈緒)の姿や、寝ている架(藤ヶ谷太輔)の横で「ちゃんと愛してよ」と本音を漏らす場面も見られ、真実に起きた事件の片鱗が見え始める。また、架が真実の過去を探る中で知り合ったお見合いの仲人から「今の日本の婚活は傲慢と善良。自分の価値観に重きを置きすぎで、皆さん傲慢です。その一方で自己愛がとても強い」と告げられるシーンなど、印象的なセリフの数々が散りばめられている。

主題歌は10代から圧倒的支持を集め、2022年5月にリリースされた「Overdose」がストリーミング累計4億回を突破、Spotifyのバイラルチャートではベトナム、マレーシア、シンガポール、韓国、タイで1位を獲得するなど海外からも熱い視線を浴びるアーティスト・なとりの「糸電話」に決定。傷つきながらもすべてをさらけ出し、本当の愛を見出そうとする架と真実の心情を表現している。

予告編を通して初めて楽曲に触れた2人は「アップテンポの楽曲で、(予告は)ミステリーから始まって後半にかけての2人のラブストーリーが盛り上がってくシーンにもぴったりはまっていて、とてもよかった!」と口をそろえて太鼓判を押した。なとり自身今回の楽曲に込めた想いを「大切な人との関係を「人」と「人」という距離のままで諦めたくないなぁと思いながら作りました。か細い糸のような運命を手繰り寄せて生きていく架と真実のふたりに渡したい歌です。ぜひ、聴いてください」と語っている。

さらに、失踪した真実の現在と過去を知る手がかりとなる重要なキャラクターとして、倉悠貴、桜庭ななみ、阿南健治、宮崎美子、西田尚美、前田美波里の出演も決定。原作に登場した重要なキャラクターをどう演じているのか注目が集まる。

洗練された都会の夜景を背景に、架にもたれかかる真実を捉えたメインビジュアルも公開。ガラス越しの2人の姿は、鮮明には映らず曖昧な関係を投影しているようで、ミステリアスでありながらも人間の温かみが見事に調和したビジュアルになっている。

辻村深月 コメント

この小説の映画化はきっと無理だろう、とずっと思ってきました。きれいなラブストーリーにすることはできるかもしれない。だけど、この小説の根底にある主人公たちの痛さや切実さが映像になるとは到底想像できなかったのです。だから、完成した映画を観て、とても驚きました。よくぞここまで彼らのことを理解し、心に迫ってくれたと感動し、大きな感謝に包まれました。作中の架と真実も、きっと同じ気持ちだと思います。

【編集部MEMO】
映画『傲慢と善良』は、辻村深月氏による同名小説の実写化作。仕事も恋愛も順調だった30代の架(藤ヶ谷太輔)は、長年つきあった彼女にフラれてしまい、マッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った控えめで気の利く真実(奈緒)と付き合い始めるも1年たっても結婚まで踏み切れずにいたある日、ストーカーの存在を告白される。 そんな矢先「架くん、助けて!」と恐怖に怯えた真実からの着信が。彼女を守らなければとようやく婚約した直後、真実が突然消えた。居場所を探すうち明らかになっていく、知りたくなかった過去と嘘。すべてをさらけ出した2人の“一生に一度の選択”とは。

(C)2024 映画「傲慢と善良」製作委員会