以前、「豚汁」を「ぶたじる」と読むか「とんじる」と読むか、地域による違いを調べて地図にした「全国ぶたじるマップ」が話題となったゼンリンさん。今度は「八幡」という地名の読み方分布マップを作成し、SNSで話題となっています。

「八幡」という地名の読み方初見じゃわからない!というみなさまのために?「八幡」地名読み方分布マップを作ってみました
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九州では「やはた」、東北の東側では「はちまん」が多いようですね
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あと大発見(?)なんですが、なんかルートに沿って八幡地名が点在しているんです...詳細はリプへ
(@ZENRIN_officialより引用)

「八幡」の読み方を調べた結果、最も多かった読み方は「はちまん」(637件)でダントツトップに。次いで「やはた」(225件)と「やわた」(226件)が続き、「その他」が5件という結果に。九州地方では「やはた」と読むことが多く、東北の東側では「はちまん」が多いのだとか。

それにしても、「八幡」がつく地名って、こんなにあるんですね。ビックリしました! 特に、東北の東側エリアと、神社仏閣の多い愛知県に多いようです。

さらに、東北地方にズームしてみると……

東北の国道4号線(奥州街道)沿いに集中していることが分かります。また、旧街道沿いにも点在しています。

一方、中国地方では、「やはた」読みは西国街道(現国道2号線)、「やわた」読みは山陰街道(現国道9号線)沿いに偏っているのだとか。

こうして分布マップにしてみると、いろんな傾向がわかって、つくづく面白いですね。

SNSでは、「うわ面白いw」「圧倒的『はちまん』。。。」「畿内よりも東北や東海地方に多いというのは興味深いですね」といった声のほか、さまざまな意見が寄せられています。

「福岡発祥の八幡神(八幡大菩薩)の関連なのですかね?おもしろい! 生まれ故郷も今のところも、『やわた』系です」

「え、地元とーほぐだけど『やはた』読みなんだけど…… って思ったら、地元が茶色に囲まれてるのにピンポイントでピンク付いてて草生えた」

「子供の頃住んでいた隣の町は八幡町(やわたまち)今住んでいるところは八幡町(はちまんちょう)、どちらも八幡宮(はちまんぐう)があります」

「そう言えば通常、地元『やわたじんじゃ』と言うのに、様をつけて呼ぶ時は『やわたさま』ではなく『はちまんさま』と言うね…ややこしい」


これだけ全国に「八幡」があると、引っ越すたびに呼び名の違う「八幡」に出会ったりするんですね。ちなみに、「その他」の5件の読み方は、「はちまぬま」「はつま」「やばた」「やあど」「やたの」。みなさんの近くにある「八幡」は、なんて読みますか?