AlbaLinkは6月19日、「電車通勤でしんどいこと」についての調査結果を発表した。調査は2024年5月28日~6月4日、電車通勤をしている男女500人を対象にインターネットで行われた。

電車通勤でしんどいこと1位は「混雑する」

  • 電車通勤でしんどいこと

電車通勤でしんどいことの圧倒的1位は「混雑する(222人)」だった。2位「遅延する(98人)」、3位「臭いが気になる(93人)」が続いた。

「混雑する」を選択した人からは、「満員電車のときにぎゅうぎゅうに詰めさせられたり押されたりすること」(20代 女性)、「パーソナルスペースが確保できないほど混んでいると、他人と接触するのでしんどい」(30代 女性)、「多くの人々が密集し、できるだけ相手に触れたり体重をかけたりしないように、常に神経と体力をすり減らしています」(50代 男性)といった声が寄せられた。朝の通勤電車は混雑することが多く、大きなビジネス街に通じている路線などは、とくに混雑する。ぎゅうぎゅう詰め状態の満員電車に乗る場合、知らない人と密着することが辛い人も多いのでは。自分がストレスを受けるだけではなく、相手にストレスをかけないようにと気をつかうことに疲れる人もいた。

2位の「遅延する」を選んだ人からは、「他社と直通運転している路線なので、しょっちゅう遅延する」(40代 女性)、「人身事故や架線トラブルによる運休や遅延。代替輸送ができない路線なので本当に困ります」(50代 男性)、「事故で電車が遅れること。自分の予定が狂ってしまいます」(60代以上 男性)といった声が寄せられた。遅延は乗客自身でコントロールできないので、予期できず、大きなストレスになるもの。遅延によって大事な商談や会議に間に合わなくなる可能性も。電車が止まって長時間車内から出られなくなった場合の体調不良やトイレを心配している人もいた。

3位は「臭いが気になる」で、「香水などいろいろな臭いが混じっている」(40代 女性)、「弱冷車のなんとも言えない臭いが苦手です」(30代 男性)とのこと。電車内には「汗」「香水や柔軟剤」などさまざまな臭いがあるが、乗客が多いほど臭いも多くなり、しんどいと感じることが増えそうだ。

この他にも、「足を拡げたり座席に荷物を置いたりして、他の人が座れるスペースを潰している光景」(50代 男性)、「30分座れないこと」(40代 女性)、「雨の日に服が濡れる」(40代 男性)、「冷房が効きすぎて寒い」(30代 女性)など、様々な不満の声が寄せられた。

住まいを決める際に電車通勤に関して考慮することは?

  • 住まいを決める際に電車通勤に関して考慮することは

「住まいを決める際に電車通勤に関して考慮すること」を聞いたところ、もっとも多かった回答は「最寄り駅が近い(112人)」だった。2位「最寄り駅に快速・特急が停車(98人)」、3位「複数路線が使える(82人)」と、最寄り駅のスペックに関する条件も多くの票を集めている。「楽」「効率的」に通勤できる場所で家を探す人が多いとわかる。

具体的な理由をみていくと、1位の「最寄り駅が近い」を選んだ人からは、「雨の日に遠いと大変だから」(20代 女性)、「電車に乗ってからもストレスなのに、電車に乗る前から歩き疲れたくないから」(30代 女性)、「駅まで自転車やバスを使うと余計な交通費がかかるので」(40代 男性)などの理由が寄せられた。引っ越すときには電車通勤のことを考え、「駅チカ」の物件を選ぶ人が多いとわかる。「駅・線路に近すぎると騒音などのデメリットはあるが、駅に近いとやっぱり便利」という声もあった。

2位は「最寄り駅に快速・特急が停車」で、「普通電車しか停まらないと乗り換えが面倒だし、電車の本数も少ない」(30代 女性)、「早く目的地に到着するから。少しでも早く満員電車の混雑から開放されたい」(40代 男性)とのことだった。

3位は「複数路線が使える」。「電車が止まっても、違う路線で帰れるからです」(30代 女性)、「行き先によって使う路線を変えられるのは便利ですし、事故などでダイヤが乱れても違う経路を使って外出・帰宅できる安心感があるので、複数路線使える駅を選びました」(50代 女性)などの理由が集まった。

電車通勤のしんどさを紛らわせる工夫は?

  • 電車通勤のしんどさを紛らわせる工夫

電車通勤のしんどさを紛らわせる工夫の1位は「音楽・ラジオを聴く(167人)」だった。2位「本・マンガを読む(79人)」、3位「寝る・目を閉じる(64人)」、4位「ネットサーフィン・SNSチェック(57人)」、4位「動画を見る(49人)」が続いた。全体的には「スマホを使って何かしている人」「スマホ画面を見ている人」が多くなっている。

1位「音楽・ラジオを聴く」と回答した人からは、「スマホで音楽を聴いて辛さを紛らわす」(20代 男性)、「イヤホンで好きな音楽を聴くか、お笑い番組・トーク番組などの楽しい話を聞いて、押されることへの苦痛を紛らわしています」(30代 女性)、「読書していたが、最近は目の調子が悪いので、ラジオやポッドキャストを聴いていることが多い。乗り換えが多くなったので、読書より連続性があってより良い気がする」(50代 男性)といった声が集まった。音楽や好きなタレントのトークに没頭することで、通勤電車のしんどさを紛らわせている人が多いとわかる。

2位「本・マンガを読む」には、「ひたすら読書しています。狭くて読書なんてできないかと思いましたが、案外普通に読め、小説の世界に没頭できるため時間があっという間に過ぎていきます」(20代 男性)、「漫画アプリを読んでいる」(30代 女性)、「本を読む。スマホゲームやネットサーフィンは目や頭が疲れそうなのでしない」(50代 女性)などの声が寄せられた。

3位「寝る・目を閉じる」には、「目を瞑り、あまり呼吸を深くしないでやり過ごす」(30代 女性)、「寝る。寝てしまえばすべてが気にならない」(40代 女性)といった声が寄せられた。なかには、立ったまま目を閉じるという人も。周りからの視線や周囲のマナーが気になってしまう場合は、イライラしないために、目を閉じて情報を遮ってしまうのも有効な方法かもしれない。

他にも、「ひたすらスマホを触って気を紛らわせる」(20代 女性)、「夕食の献立をインスタで検索する」(30代 女性)、「ドラマやアニメを見ていれば、30分があっという間」(20代 女性)といった工夫が寄せられた。