映画『明日を綴る写真館』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が22日に都内で行われ、平泉成、佐野晶哉(Aぇ! group)、秋山純監督が登場した。

  • 佐野晶哉

同作は、あるた梨沙氏による同名漫画の実写化作。さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島(平泉成)と、その写真に心を奪われ弟子入りを志願した気鋭のカメラマン・太一(佐野晶哉)の物語を描く。

■映画『明日を綴る写真館』大ヒット御礼舞台挨拶に佐野晶哉(Aぇ! group)登場

互いに「うちの孫みたいな」(平泉)、「うちのじいちゃんです」(佐野)と言い合う2人だが、平泉の実の孫が会場に来ていたため、佐野は「“マジ孫”、ごめん!」と謝罪する。さらにこの日はサプライズで平泉の家族8名からの手紙が読み上げられ、平泉は涙を拭った。

佐野も潤んだ瞳で「成さん側から、ご家族の話とか聞かせてもらう機会がめちゃめちゃ多くて。『こんなとこ行ったよ』とか、『撮影終わったらここ行くねん』とか、PRの時も『またこんなとこ行ってきたよ』とか。いろんなご家族の方の写真を携帯で見る機会がすごい多かったので、こうやって直接お会いできて、皆様から成さんへの激励の言葉を聞けて、すごい、じいちゃんかっこいいっす。うちのじいちゃん、かっこいいっす」と感動。平泉は「君、今、泣いてくれてる? 横からキラキラ光ってる」と指摘し、佐野は「堪えてます」「喋れないですね」と苦笑した。

これまでの家族の支えについて聞かれた平泉は「うまく答えられないね。佐野くん!」と無茶振り。佐野は「あんま知らんかもしれん、それは」と驚きつつ、自身の話を求められると「僕はなんかしんどいなと思う日あるし、1日やってて疲れたなと思う時もあるし、 もちろんこの仕事やってて楽しいことがほとんどやけど、(そう)じゃない部分も経験することが多い。いろんなことがあるグループやし」と話す。

しかし「こうやって成さんと出会えて58年先輩の成さんがこういう背中を見せてくれて、1日撮影みたいな時も……」と話のいいところで平泉が「あ、今思い出した」と遮ると、佐野は「今ちゃうやろ! 今、涙をこらえながら喋ってる俺のいいシーンを!」とツッコミ。佐野は仕切り直し「なんか感じることもあるけど、成さんが1日撮影みたいな時も、『こういう撮影初めてだな』『主演っていいな』と言いながら楽しんでやってらっしゃったりとか。1番年齢も芸歴も当たり前に1番上の成さんがスタッフさん全員に気遣いして、 僕らみたいな60年後輩に対しても気さくに話しかけてくれて、気遣わせへんようにしてくれて。こういう背中を見てたから、ここからやっていける戦い方があるというか。このタイミングで成さんに出会えて本当に幸せな、『出会いの運がいいな、俺は』と改めて今回感じました」と感謝の思いを表した。