ちゃんぽん、カステラ、佐世保バーガーなど、異国情緒あふれるグルメが多い場所としても有名な長崎県。ハウステンボスや出島など、異国の雰囲気を感じられる観光地も多いことから、旅行で遊びに行ったことがある方もたくさんいらっしゃるでしょう。

そこで今回、マイナビニュース会員を対象に「長崎県といえば何を思い浮かべる?」というアンケートを行いました。知れば次の旅行先に選びたくなる、そんな長崎県の魅力をチェックしてみてくださいね。

長崎県に行ったことはある?

最初に、「長崎県出身、あるいは旅行・仕事などで長崎県を訪れたことはありますか?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

はい…66.7%
いいえ…33.3%

今回のランキングは「はい」と答えた方からの回答を元に作成しています。

長崎県といえば?ご当地ランキング

  • 長崎県といえばランキング

    長崎県といえばランキング

次に、「長崎県と聞いて思い浮かべるもの」を聞いたところ、結果は以下のようになりました。

1位  ハウステンボス(24.8%)
2位  ちゃんぽん(17.0%)
3位  グラバー園(9.7%)
4位  カステラ(8.7%)
5位  平和公園(5.8%)
6位  佐世保バーガー(5.3%)
7位  出島(2.9%)
8位  長崎原爆資料館(2.4%)
8位  大浦天主堂(2.4%)
8位  皿うどん(2.4%)
11位 長崎新地中華街(1.9%)
11位 軍艦島(端島)(1.9%)
11位 雲仙温泉(1.9%)
11位 五島うどん(1.9%)
11位 レモンステーキ(1.9%)
16位 眼鏡橋(1.0%)
16位 オランダ坂(1.0%)
16位 七ツ釜鍾乳洞(1.0%)
16位 トルコライス(1.0%)
16位 長崎和牛(1.0%)
16位 角煮まん(1.0%)
22位 稲佐山(0.5%)
22位 諏訪神社(0.5%)
22位 かんぼこ(かまぼこ)(0.5%)

ここからは8位までにランクインした項目について、3つのポイントやおすすめの理由などをご紹介します。

1位 ハウステンボス(24.8%)

  • ハウステンボスのドムトールン

    ハウステンボスのドムトールン

長崎県といえばランキング、1位は「ハウステンボス」でした。ハウステンボスは、長崎県佐世保市に位置する、中世のヨーロッパの町並みを再現したテーマパークです。アトラクション、レストラン、美術館、ホテルなどの施設が充実しており、子どもから大人まで楽しめる場所として人気を集めています。オランダ王室公認の宮殿「パレス ハウステンボス」は、ハウステンボスの真髄ともいえる必見のスポットです。

3つのポイント

  1. 豊富なアトラクション:大迫力の施設型アトラクションから、優雅な気分に浸れる馬車まで、年代を問わず楽しめるアトラクションがそろっています。
  2. 年間通して咲き誇る花々:“花の街”とも称されるハウステンボスの場内では、春のチューリップや初夏のバラなど、季節の花々をいつでも楽しむことができます。
  3. 圧巻のヨーロッパの街並み:レンガ造りの建物や石畳の歩道が織りなす街並みからは、中世のヨーロッパを訪れたかのような満足感を得られます。

おすすめする理由

「異国情緒ある、落ち着いた雰囲気のテーマパークで癒やされたから。」(男性・56歳)
「イルミネーションが、とても美しかったから。」(女性・35歳)
「国内でも知名度の高いテーマパークだから。」(男性・35歳)

住所 〒859-3243 長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
webサイト ハウステンボス

2位 ちゃんぽん(17.0%)

  • 長崎ちゃんぽん

    長崎ちゃんぽん

2位は「ちゃんぽん」でした。ちゃんぽんは、長崎県民の間で日常的に食べられている地元のソウルフード。もやし、キャベツ、玉ねぎ、竹輪、かまぼこ、貝、いか、しいたけ、たけのこ、きくらげ、むきえび、いりこ、牡蠣、豚肉、鶏肉などの具材が豊富に入った、栄養満点の麺料理です。麺をスープで煮こむ料理であることから中華鍋ひとつで調理が可能で、手軽な家庭料理として親しまれています。

3つのポイント

  1. 歴史ある料理:1899年頃、中華料理店「四海樓」の店主が、中国人留学生に安くて栄養があるものを食べさせようと作ったのが始まりとされています。現在「四海樓」の2階では、その長い歴史を紹介する「ちゃんぽんミュージアム」が運営されています。
  2. 独特な麺:長崎ちゃんぽんの麺は、「唐灰汁(とうあく)」という副原料を入れることで、粘弾性や独特の風味を引き出しています。
  3. 観光客の定番:長崎県のちゃんぽんは、長崎を訪れた際の必食グルメとして知られており、お土産としても人気の一品となっています。

おすすめする理由

「長崎県は昔からちゃんぽんが有名で、老舗の有名店も数多くあるから。」(男性・54歳)
「具が多く入っており、栄養も豊富で美味しいから。」(男性・77歳)
「長崎県では、一番身近に感じる料理だと思うから。」(女性・42歳)

3位 グラバー園(9.7%)

  • グラバー園

    グラバー園

3位は「グラバー園」でした。グラバー園は、異国情緒あふれる長崎屈指の観光スポットです。貿易商人トーマス・グラバーが所有していた邸宅跡を中心に整備され、その美しい庭園や洋風建築が特徴とされています。国指定重要文化財の「旧グラバー住宅」「旧リンガー住宅」「旧オルト住宅」をメインに、市内に点在していた6つの明治期の洋館を移築し復元しています。

3つのポイント

  1. 年代を問わず観光しやすい:坂が多い園内には動く歩道やエスカレーターが整備されており、幅広い世代の観光客が気軽に楽しむことができます。
  2. 絶好のロケーション:かつて訪れた多くの外商たちが愛したと言われる、長崎港の大パノラマを一望することができます。
  3. 恋愛成熟のパワースポット:石畳の一画にあるハートストーンは、「この石に触れて願い事をすれば恋が叶う」という伝説があるパワースポットとして、観光客から注目されています。

おすすめする理由

「故人と日本の歴史を感じるから。」(男性・67歳)
「長崎観光では、誰もが一度は訪れる名所だと思うから。」(男性・59歳)
「長崎県を代表する美しい景観で、交通の便も良いから。」(男性・59歳)

住所 〒850–0931 長崎県長崎市南山手町8–1
webサイト グラバー園

4位 カステラ(8.7%)

  • カステラ

    カステラ

4位は「カステラ」でした。カステラは、小麦粉に卵、砂糖、水飴を混ぜて焼いたお菓子です。天正時代にポルトガル人によって長崎県に持ち込まれて以降、日本各地にその製法が伝えられていったと言われています。子どもから大人まで親しみやすい味わいで、手土産としても人気のお菓子です。

3つのポイント

  1. 歴史あるお菓子:カステラは、約400年前にポルトガルから日本に伝わった長崎を代表する西洋菓子。時代と共に、日本独特のお菓子へと変化を遂げています。
  2. さまざまなフレーバー:定番のシンプルなもの以外にも、みかんカステラ、抹茶カステラ、チーズカステラなど、様々なフレーバーが開発されています。
  3. 縁起物としても使われる:長崎県では、初めての桃の節句にお祝いのお返しとして、「桃カステラ」を送る事が多くあります。桃の形をしたカステラの上に砂糖で平たく形づくった桃がのっている、見た目も可愛らしいカステラです。

おすすめする理由

「長崎県の代表的な特産品だから。」(男性・51歳)
「長崎県のカステラは、有名で美味しいから。」(男性・63歳)
「お土産でもらうと、とても嬉しいから。」(男性・32歳)

5位 平和公園(5.8%)

  • 長崎平和公園

    長崎平和公園

5位は「平和公園」でした。平和公園は、悲惨な戦争を二度と繰り返さないという誓いと、世界恒久平和への願いを込めてつくられた都市公園です。園内には北村西望作の「平和祈念像」をはじめ、世界各国から寄せられた多数の記念碑が建てられています。

3つのポイント

  1. 記念施設と展示:平和公園内には、「平和資料館」や「被爆資料館」などの施設が運営されており、原爆の歴史や被害の実態を学ぶことができます。
  2. 平和祈念式典の会場:毎年8月9日の原爆の日を「ながさき平和の日」と定め、平和記念像の前で平和祈念式典が執り行われ、全世界に向けた平和宣言がなされます。
  3. 平和教育の場:平和公園は、平和と核兵器廃絶の重要性を教える場として、戦争の歴史を後世に伝える役割を果たしています。

おすすめする理由

「公園にある記念像は忘れられないほど、インパクトがあったから。」(男性・64歳)
「メディアにも多く登場し、長崎を象徴するシンボルだと思うから。」(男性・44歳)

住所 〒852-8118 長崎県長崎市松山町9
webサイト 平和公園 /長崎県

6位 佐世保バーガー(5.3%)

6位は「佐世保バーガー」でした。佐世保バーガーは、長崎県佐世保市発祥のハンバーガーで、地域を代表するご当地グルメです。1950年代に、佐世保のアメリカ海軍佐世保基地周辺で、海兵に販売されたアメリカンバーガーがその元祖だと言われています。

3つのポイント

  1. 佐世保バーガーの定義:佐世保バーガーは、「オーダーを受けてから作り始めること」「本社が佐世保にあること」「フレッシュな生野菜が使われていること」「オリジナルソースが入っていること」の4つを満たしたもののことを指します。
  2. 魅力的なイメージキャラクター:各店舗では、佐世保バーガーのキャラクターである「佐世保バーガーボーイ」の看板がお出迎え。『それいけ!アンパンマン』でおなじみの、やなせたかし先生が描いたキャラクターとして、オリジナルグッズができるほど愛されています。
  3. 佐世保市はバーガー激戦区:町おこし計画の一環として制作された、市内の佐世保バーガー店を紹介する「佐世保バーガーマップ」には、各々の個性を磨いて激戦区で生き残ってきたお店が紹介されています。

おすすめする理由

「お肉がジューシーで美味しかったから。」(男性・53歳)
「ボリュームがあって、お肉の旨みを存分に感じられるから。」(男性・45歳)

7位 出島(2.9%)

7位は「出島」でした。出島は、徳川幕府の命により築造された人工の島のことを指します。1636年に完成してから約200年もの間、日本で唯一西欧に開かれた窓として、明治期まで日本の近代化に大きな影響を与えました。江戸時代の生活を模した部屋や発掘調査で出土した資料などが展示されているほか、明治時代から残る洋館での食事を楽しめたりと、観光客から人気を集めています。

3つのポイント

  1. 日本のお菓子の発展に貢献:オランダ貿易で砂糖の輸入量が一気に上がると、カステラや金平糖など砂糖を使用したお菓子が誕生し、日本のお菓子の発展に大きな影響を与えました。
  2. 異国情緒を感じる建物:出島には日本最古のキリスト教の神学校をはじめ、歴史的な建造物が多く並び、江戸時代の生活や文化を垣間見ることができる展示が評価されています。
  3. 充実したおでかけスポット:出島では、門番などに扮した歴史スタッフによるガイドツアーや、着物を身にまといレトロな街並みをバックに写真撮影を楽しんだりと、出島ならではの体験ができます。

おすすめする理由

「教科書にも載っているほど有名だから。」(女性・31歳)

住所 〒850-0862 長崎市出島町6-1
webサイト 出島

8位 長崎原爆資料館(2.4%)

8位には3項目が同位でランクイン。1つ目は「長崎原爆資料館」です。1945年8月9日 の午前11時2分、長崎市内の浦上地域上空で原子爆弾が炸裂し、約15万人の尊い命が奪われました。長崎原爆資料館は、そんな被爆の惨状をはじめ、原爆が投下されるに至った経過、および核兵器開発の歴史、平和希求などの展示を行う施設です。

3つのポイント

  1. ストーリー性のある展示:常設展示室には「11時2分を指して止まった柱時計」など、被爆の惨状を感じられるような展示が行われています。
  2. 工夫された運営:館内では、外国からの来場者のために展示説明を4か国語(日本語、英語、中国語、韓国語)表記にしたり、市民と共により良い運営方法を考えたり、様々な取り組みを続けています。
  3. カフェも併設:館内にある喫茶店「ピースカフェ」では、ドリンクや軽食・スイーツと共にリラックスタイムを過ごすことができます。

おすすめする理由

「戦争の惨禍を学ぶために一度は訪れるべき場所だと思うから。」(男性・44歳)

住所 〒852-8117 長崎県長崎市平野町7-8
webサイト 長崎原爆資料館

8位 大浦天主堂(2.4%)

2つ目の8位は「大浦天主堂」です。大浦天主堂は、日本に現存する最古のカトリックの教会堂です。1864年末に竣工した翌年3月、浦上の潜伏キリシタンが訪れ信仰を告白したことにより、世界の宗教史上にも類を見ない「信徒発見」の舞台となりました。教会建築として、唯一国宝にも指定されています。長崎市民の間では、地域の文化活動の場としても活用されています。

3つのポイント

  1. ゴシック調の教会:大浦天主堂はゴシック様式の教会らしく、高い尖塔を持ち、天井は高く、明るく輝くステンドグラスが特徴的とされています。
  2. ユネスコ世界文化遺産への登録:大浦天主堂は、2018年にユネスコの世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつです。
  3. 観光地としての位置づけ:大浦天主堂は外国人観光客からも人気があり、長崎県の歴史やカトリック教会の歴史に触れられる場所として親しまれています。

おすすめする理由

「ステンドグラスが綺麗で感動したから。」(男性・69歳)
「日本に現存する最古の教会ということで、印象に残っているから。」(男性・61歳)

住所 〒850-0931 長崎県長崎市南山手町5-3
webサイト 大浦天主堂

8位 皿うどん(2.4%)

3つ目の8位は「皿うどん」です。皿うどんは、かたくり粉の水溶きでとろみをつけた野菜や豚肉を、揚げた中華麺の上にかけた料理です。「ちゃんぽん」を考案した中華料理店「四海樓』の店主が、汁なしのちゃんぽんとして作ったものとして、「ちゃんぽん」と共に長崎名物として定着しています。

3つのポイント

  1. 栄養が豊富:皿うどんは具材が豊富で栄養があり、子どもが好きな麺料理ということから、長崎の県内外で学校給食のメニューによく採用されています。
  2. 食べ方アレンジ:皿うどんにウスターソースや酢をかけて食べるのも、地元の人々の間で親しまれる食べ方です。
  3. 翌日も美味しい:皿うどんは翌日に持ち越しても美味しさが保たれることが、家庭料理として長年愛される理由の一つとされています。

おすすめする理由

「あんかけの野菜と、食感のある麺の組み合わせが美味しいから。」(男性・47歳)
「現地にはいろんな店があり、それぞれの良さを楽しめるから。」(男性・49歳)

長崎県のおすすめの季節は?

最後に、「長崎県を訪れるのにおすすめの季節」を聞いたところ、以下のような結果になりました。

春(3月~5月)… 36.5%
年間通しておすすめ… 25.1%
秋(9月~11月)… 19.2%
夏(6月~8月)… 15.8%
冬(12月~2月)… 3.4%

春(3月~5月)がおすすめの理由

「春は、ハウステンボスの花が満開で綺麗だから。」(男性・61歳)
「春のグラバー園は、過ごしていてとても気持ちが良いから。」(男性・52歳)
「春はチューリップが咲いている時期で、美しかったから。」(女性・56歳)

年間通してがおすすめの理由

「長崎は観光地や地元グルメが豊富のため、季節を限定することなく楽しめると思うから。」(男性・61歳)
「シーズンに関係なく楽しめる観光地が多く、いつ観光に行っても充実しているから。」(男性・77歳)
「九州は年間通して気候が温暖なため、季節を選ばないから。」(男性・53歳)

秋(9月~11月)がおすすめの理由

「雲仙岳の迫力ある、風景の中に咲き誇る紅葉が圧巻だから。」(男性・60歳)
「『長崎くんち』を楽しむことができるから。」(男性・61歳)
「海産物と練り物が名物なので、豊富な魚種が楽しめる夏過ぎから秋が一番良いと思うから。」(男性・64歳)

夏(6月~8月)がおすすめの理由

「ハウステンボスの花火が美しいから。」(男性・40歳)
「長崎の盆行事である『精霊流し』を見ることができるから。」(男性・59歳)
「新緑や海が綺麗で、夏らしさを感じることができるから。」(男性・46歳)

冬(12月~2月)がおすすめの理由

「ハウステンボスのイルミネーションが綺麗だから。」(男性・32歳)
「九州は日が暮れるのが遅く、夕方6時位までは観光できるから。」(男性・55歳)
「温かい皿うどんが、より美味しく感じられる季節だから。」(男性・54歳)

長崎県のグルメや、歴史を感じさせる観光地が上位に

長崎県といえばランキングをご紹介しました。2位には「ちゃんぽん」、4位には「カステラ」、6位には「佐世保バーガー」と、上位には長崎県で古くから親しまれる料理がランクインする結果に。

また、3位の「グラバー園」、5位の「平和公園」、7位の「出島」と、異国との交流を感じさせる歴史的なスポットも、長崎県の魅力であることがわかりました。

他にも「五島うどん」、「レモンステーキ」、「トルコライス」といった郷土料理など、魅力がたくさん。歴史好きの方や異国の雰囲気を楽しみたい方は、ぜひ長崎県に遊びに行ってみてくださいね。

調査時期: 2024年5月14日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計309人(男性:231人、女性:78人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート