アーティスト・Aimerが、2019年以来5年ぶりとなる海外ワンマンツアー「Aimer 3 nuits tour 2024」を開催。6月16日(日)に終了したツアー皮切りの公演となる上海メルセデス・ベンツアリーナでは、2日間あわせて約2万4千人を動員した。なお、メルセデス・ベンツアリーナでのワンマンライブ2days開催は「日本人ソロアーティスト初」となる。

  • 6/15公演より

満員の観客で埋め尽くされた会場が、5年ぶりのAimerのステージを心待ちにする観客の熱気であふれる。「三夜」を意味するツアータイトル通り、ステージは星空を演出した照明と静けさにつつまれ「星屑ビーナス」で舞台は幕をあけた。今回の海外ツアーのためにリアレンジした「Ref:rain -3nuits ver.-」を歌唱し、「5年ぶりに上海に帰ってこられて、あなたと会えて嬉しいです。あなたが好きでいてくれる曲や、最新の曲まで歌っていきます。最後まで楽しんでください」とAimerが中国語を交えながら上海のファンへ感謝の気持ちをつたえる。

「ninelie」「wavy flow」「I beg you」と立て続けに3曲を披露。楽曲が観客を夜の暗く強い雰囲気に引き込み、会場は Aimer の歌声に酔い沈んでいく。昨年リリースしたシングルより「白色蜉蝣」、先週リリースのE.P.より「800」、さらに海外でも人気の「Re:I AM」と新旧交えながら楽曲を歌唱。そして最新曲「遥か」につづけて「カタオモイ」と2曲を歌唱。観客のクラップが響き会場の雰囲気はいっぺんに緊張感のある夜から心地よくあたたかな雰囲気へ。「まだまだ盛り上がれますか!?」というAimerの煽りで会場が沸き上がり、世界的大ヒットゲームである『原神』のオンラインイベント「原神新春会 2024」での歌唱曲「End of All」を初歌唱し「escalate」へ。エッジのきいた2曲を披露し、盛り上がりも増す中、中国でも大人気の「残響散歌」で一気に会場のボルテージが上がる。

ライブでの人気曲「ONE」ではクラップが始まり会場は一体に。「あなたに会えて本当に幸せでした。これからも音楽を通してあなたと一緒に生きていけたら嬉しいです」と語るAimer、本編最後は「Brave Shine」で締めくくられる。力強いアンコールで迎えられたAimerは「LAST STARDUST」を歌唱。「私を見つけてくれて本当にありがとう。また会えることを楽しみにしています」。最後に届けられたのは「六等星の夜」。曲のはじまりから自然と大合唱が起き、エモーショナルな雰囲気につつまれながら公演は幕を閉じた。終演を惜しむ観客の歓声が残る中、上海メルセデス・ベンツアリーナは、熱気とともに静かな夜に戻った。

このあとも台北・香港にてツアーをまわり、日本国内でも10月から全国10都市19公演をまわるホールツアーが決定しているAimer。各詳細は公式サイトにて。

(Photo by:平野タカシ)