歌手で俳優の北山宏光が15日・16日、単独コンサート「RANSHIN」を東京・有明アリーナにて計3公演開催。さらに全国9カ所での「HIROMITSU KITAYAMA LIVE 2024」開催と、1stアルバム『ZOO』発売(8月26日)を発表した。本記事では6月15日17時30分公演の模様を紹介する。

北山宏光

オープニング映像とともに、ムービング上に鎮座していた銀色の卵が虹色に光る。SFを想起させる映像ののち、宝石のように輝いた卵がパリパリと音を立て、中から北山が登場。大歓声に包まれる中「NE:O era」で開幕する。北山を乗せたムービングは早速前後に動き、会場後方のオーディエンスにもその姿を見せていく。炎や花火を使った演出も盛りだくさんで、アリーナ規模だからこそできる演出と、アリーナとは思えない距離感の近さを両立しオーディエンスを楽しませた。

DeePalsらも登場した「JOKER」では北山はムービングから降り、甘い歌声とともにキレのあるダンスを披露。そんなスタイリッシュなパフォーマンス姿とは一転、MCにて「こんにちは!」と丁寧に各方面に頭を下げた北山は、サングラスを外しながら自己紹介。オーディエンスからの声援を拾って話題を広げたりと、親近感を感じさせるMCを展開した。

次の楽曲について「しっぽり聴いてもらおうというか、なんというか。良い曲が書けたなと思っています」と話すと、ピアノの音色とともに「ヒロイン」へ。サビ前になると、ステージ後方より白いピアノを弾く大東立樹が姿を現した。間奏にて椅子に腰かけた北山は座ったまましっとりと歌うのかと思いきや、ローラースケートを装着。ローラースケートを履いて歌いながらセンターステージに向かいオーディエンスを沸かせた。

白いジャケット衣装を着こなした北山は、高さのある立体的なステージセットを活かし魅せた「BET」、電飾を使った演出と映像とのリンクが映える「赤い夜に」、クールな表情を見せた「TOTONOTTE」と、色気ある妖艶なナンバーを続ける。

続くMCではDeePals・高田憐と絡む場面もあったほか、この日だけのスペシャルゲストも。「今日は友達というか、ゲストが遊びに来てくれているんです」と北山が呼び込んだのはナオト・インティライミだ。ナオトは「宏光~」と花束を持ってステージに登場すると、「初めてのソロコンサート開催、おめでとう!」と祝福の気持ちを伝え、和気あいあいとしたトークで会場を和ませる。さらに、2人で共作した「TOTONOTTE」をコラボバージョンで披露した。

8月26日に1stアルバム『ZOO』をリリースすることを発表するなど盛りだくさんのMCを経て、北山は大東とバトンタッチ。大東は持ち前の歌声をたっぷりと響かせ「消えないメロディー」を披露した。北山提案の演出だそうで、スクリーンには大東の手書きの歌詞が映し出され歌声をドラマチックに彩った。

その後も、炎が上がる中猛々しい雰囲気を醸しながら披露した「THE BEAST」に続いて、 「Violet」、「ink.」とライブは進んでいく。

大東やDeePalsをはじめ、出演者が勢ぞろいしたダンスパートでは、北山を中心に美しいフォーメーションダンスを魅せる。更にソロデビュー曲「乱心-RANSHIN-」を披露すると、静かにセンターステージに移動し「FORM」へ。作詞作曲を自身で手がけたソロ楽曲の披露に、イントロが流れるや否やファンからは悲鳴のような歓声が上がった。

アンコールに応え登場した北山は、Tシャツにデニム、バケットハットというカジュアルな装い。トロッコに乗り「NE:O era」、「乱心-RANSHIN-」を披露する。

歌い終えたあと、「皆様がいないと、本当にステージに立てていないなと。みなさんに感謝しています」と深く頭を下げた北山。「アルバムリリースもありますし、これからもみなさんに喜んでもらえるニュースをたくさん作っていきますので、これからもよろしくお願いします。ありがとうございました!」と感謝を伝え、ステージを締めくくった。

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