全日本大学野球選手権 準決勝

● 天理大 2 - 10 青山学院大 ○

(大会規定により8回コールド)

大会連覇を目指す青山学院大が8回コールド勝ちで決勝へ進んだ。

初回、青山学院大は二死一・二塁のチャンスを作ると、5番の佐々木泰(4年・県岐阜商)が、天理大の右サイドスロー長尾渉佑(3年・岡山商大附)の低め124キロスライダーを左翼席前列へ運び、先制の3点本塁打。佐々木は3回と4回も適時打を放ち、5打数4安打6打点の活躍。

投げては、先発左腕の渡辺光羽(3年・金沢学院大附)が7回6安打2失点と好投。3月の欧州代表戦で侍ジャパンのトップチームに選出された今秋のドラフト1位指名候補、青山学院大の4番・西川史礁(4年・龍谷大平安)は、初回の三塁内野安打など3打数1安打1四球1死球だった。

▼青山学院大・佐々木泰内野手

「先制点という部分ではすごく欲しいと思っていた。自分にいい形で回してもらったので、打てることができて良かった。勝ちたいという気持ちが誰よりも強いというのは自分でも自信があるくらいなので。それがいい結果に繋がってくれたかなと思う。全国大会にかける思いはもちろん強い。前年度優勝校という部分で連覇が頭をよぎるときもあるが、そういうプレッシャーに打ち負けずに勝ち切る強さをずっと求めてやってきたので。それをしっかり明日(決勝で)出し切ればいいかなと思う」

▼青山学院大・西川史礁外野手

「積極的にどんどんストライクゾーンに来た球を振っていくというのは青山学院大のスタイル。それがリーグ戦からこっち(今大会)に繋がってきている。去年は優勝できたが、(秋の明治神宮大会で準優勝に終わり)四冠というのは達成できなかったので、明日(決勝)は死に物ぐるいで全員で、どちらのチームが来ても倒していきたい」

▼天理大・三幣寛志監督

「完全に雰囲気に呑まれて守備のミスと打撃の方のミスも重なって、初回から自分らの野球ができなかった。(青山学院大の方が)力が上だったということだと思う。1番から9番までいろいろミーティングをしながら対策はしていたが、そこへ投げ切れなかった投手陣の反省はあるのかなと思う」

(取材=ニッポン放送アナウンサー・洗川雄司)