DeNA・濱口遥大

◆ 「できるじゃない」と笑顔で第一声

 DeNAが西武に完勝。連勝を5まで伸ばし、交流戦での貯金が2となった。この日は5-1と投打が噛み合ったDeNAだったが、その中でも濱口遥大のピッチングが光った。

 4月24日以来久々の一軍のマウンドに上った濱口は、初回得点圏にランナーを進められるも女房役の戸柱恭孝が三盗を阻止して無失点でスタート。3回までスイスイと投げ続けていたが、4回に無死1-2塁のピンチを迎えるも、落ち着いて最少失点で切り抜けた。6回を投げ切った時点で投球数も100球を超えたこともあり、ここでお役御免。後を継いだ若い投手陣も無失点リレーを披露し、濱口に嬉しい今シーズン初白星が記録された。

 お立ち台に上った濱口は「まずまずだったかなと。ランナー出すことも多かったですけど、丁寧なピッチングを心がけて、しっかり投げられたかなと思います」と自己評価。続けて「交流戦残りわずかですけど、1戦1戦チームで戦っていってるので、 今後も応援の方よろしくお願いします」とファンに共闘を求めていた。

 濱口のピッチングについて、14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した平松政次氏は「できるじゃない」と笑顔で第一声。さらに「濱口のピッチングを見ているとボールボール、ストライク、ボールボール。それがもう圧倒的に多いんですよ。そしてフォアボール出してピンチを招いて、結局押し出しをしたりとか」と今までの投球を分析。しかし「今日はまた違った濱口を見られましたよ。ストライク先行でね。そしたらやっぱり緩急、チェンジアップを使えるので。そこそこ投げられるんですよ」制球の安定がベースとなり、宝刀の変化球につなげることができたとOB目線で解説した。

 この日まで交流戦では7勝2敗と大きく勝ち越し、防御率も2.02と安定していたデータ通りのナイスピッチングを見せた左腕。リーグ戦でもこの勢いのまま、勝ち星を積み重ねていきたいところだ。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』