エブリーが運営する「DELISH KITCHEN」が、ユーザーのレシピ検索傾向や公式SNSのヒット投稿傾向などを分析し、2024年上半期の「食トレンドランキング」TOP5と下半期の食トレンド予測を発表した。
2024年上半期トレンド&下半期予測まとめ
2024年の上半期は、長引く食品値上げによる節約需要や、タイムパフォーマンス(タイパ)重視の傾向が顕著に見られた。上位3ワードの「無限漬け」「食材ひとつレシピ」「アルモンデ」は、手頃な食材を使って簡単に作れる点が共通している。
下半期はより節約需要が高まるとともに、「節約疲れ」によるマンネリや物足りなさを払拭するような「省エネレシピ」が求められると予測。また、韓国で話題の「グリークヨーグルト」は、市販のヨーグルトを使って自宅で簡単に作れるので、家で手軽にトレンドを感じられるスイーツとして人気を呼びそうだ。
2024年上半期「食トレンドランキング」
1位は、コロナ禍に流行した「韓国風煮卵(麻薬卵)」の派生形である「無限漬け(麻薬〇〇)」。具材を旨だれに漬け込むことでやみつきの味わいになるおかずのことで、鶏むね肉を漬けた「麻薬鶏むね肉」はInstagramで500万回超再生の大ヒットを記録した。シンプルで手頃な食材でできるため、節約需要にマッチしたほか、作り置きがしやすくタイパ志向にも応えるレシピとなった。
同様の背景で、メイン食材が1つだけでできる「食材ひとつレシピ」、家に“あるもので”工夫して料理を楽しむ「アルモンデ」もランクイン。
近年ブームが加速している「さつまいも」は、旬の秋に限らず年中料理に使える食材として認知が広がり、「さつまいも おかず」の検索ボリュームは前年比20倍超に。またクロワッサンを平たくつぶした韓国発の新感覚スイーツ「クルンジ」は、同メディアのInstagramでアカウント史上最多再生数となる1,200万回再生を突破した。
2024年下半期食トレンド予測
省エネレシピ
ただ節約するだけではなく、節約テクニックを使ってうまく調理時間を短縮したり、いつもとは違った調理工程や料理の仕上がりを楽しんだりと、ポジティブな意味での「省エネ」レシピがトレンドになると予測。
グリークヨーグルト
ギリシャ発祥の伝統的なヨーグルトが韓国でブームに。長時間かけて徹底的に水切りを行うことで出せる濃厚でもっちりとしたクリーミーな味わいが特徴。自宅でも市販のヨーグルトから簡単に作ることができるため、食卓のトレンドとして人気が上昇すると予測。
カロパごはん
「完全栄養」を謳う商品が注目を集める中、料理トレンドとしても1品で手軽に栄養バランスが整う「カロパ(カロリーパフォーマンス)」の高いレシピが人気を集めると予測。