女優の新垣結衣が、8日に都内で行われた映画『違国日記』(公開中)の公開記念舞台挨拶に早瀬憩、瀬戸康史、瀬田なつき監督とともに登壇した。

  • (左から)新垣結衣、早瀬憩

同作は、ヤマシタトモコ氏による同名コミックの実写化作。人見知りな小説家の高代槙生(新垣結衣)は、姉夫婦の葬式で無神経な言葉を吐く親族たちとたらい回しにされる姪・朝(早瀬憩)の様子を見て、勢い余って私が引き取ると啖呵を切ってしまう。なかなか理解し合えない寂しさを抱え、一緒に居ることでお互いの癒えない傷口に自然と触れてしまう2人だが、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに傷と向き合うようになっていく。監督は、『PARKS パークス』『ジオラマボーイ・パノラマガール』の瀬田なつき氏が務める。

早瀬憩、“憧れ”新垣結衣へサプライズ手紙で涙ながらに感謝伝える

イベントでは、6月6日に誕生日を迎えた早瀬、11日が誕生日の新垣にバースデーサプライズを実施。映画のキャラクタービジュアルとフルーツで彩られた巨大なケーキが壇上に登場した。

さらに、新垣にはもう1つサプライズが用意されており、ともにW主演を務めた早瀬から感謝の手紙が贈られることに。手紙を手にした早瀬はすでに涙目になっており、「泣いちゃう……」とつぶやくと、新垣も「私も……」とこぼしていた。

改めて早瀬は「結衣さんへ。結衣さんと出会って1年が経ちました。『違国日記』の公開まで、まだまだ先と思っていたけれど、ついに昨日公開の日を迎えました。嬉しい反面、これから結衣さんと会える機会が少なくなると思うと、とても寂しいです。いま私はいつも寄り添ってくれた槙生ちゃん・結衣さんから、巣立っていかないといけないんだという気持ちです。映画の撮影中は監督とディスカッションをして、役や作品への愛情を持って撮影に挑んでいた姿を間近で見せてくれました。撮影後はテレビや雑誌の取材でそばに寄り添ってくれて、作品について話している姿を見て、より尊敬が深くなりました。結衣さんは私の憧れであり、目標です。結衣さんの出演作品の1つに私も出演できたことが誇りです。結衣さんはよく『そのままでいいよ』と言ってくれます。自信のない私にとって、それはとても心強く、優しく背中をさすってくれるような言葉です。これからも結衣さんに教えてもらったことを胸にそのままの自分でお芝居を続けていきます。最後に、いつも優しくて穏やかで、でも意外とお茶目な結衣さんが大好きです。本当にありがとうございました」と涙ながらに感謝を伝えた。

新垣も早瀬からのメッセージに途中からこらえきれずに涙。手紙を受け取ると、早瀬を抱き寄せ、ハグを交わした。

新垣は「やられてしまいましたね……こういう場で涙を流すのは恥ずかしいというか……いつもは我慢するんですが、我慢できませんでしたね」と涙をぬぐいながら照れ笑い。「手紙でいっぱいメッセージをくれたけれども、私自身も自分が槙生でいいんだろうかと不安だったので、憩ちゃんが隣でがんばっているのを見ると自分も『がんばらなきゃ』『できることがあったらしたいな』と力をもらっていました。『結衣さんが槙生ちゃんでよかった』といつも言ってくれるんです。それがすごく心の支えになっていて……まさかこんなサプライズをいただけるとは思わなくて、すごく嬉しいです。ありがとう」とコメントした。