会社の飲み会や食事会、PTAや学生時代の仲間等で集まったとき、割り勘で精算する機会は多いのではないでしょうか。今回は、貧乏体質な人と金持ち体質の人は、割り勘をするときに、どのようにふるまいが違うのかを解説していきます。

貧乏体質な人と金持ち体質の人は、割り勘をするときにどのように違いがあるのでしょうか?

◆お金持ち体質の人はお金を余分に出す

まず貧乏体質な人の場合、割り勘をするというと、言葉の額面通りに受け取ってキッチリと分けて支払いをします。とはいえ、1円単位まで割ると持ち合わせがなかったり、割り勘を仕上げるための時間もかかったり、周りの人たちをしらけさせてしまうことになってしまいます。

一方お金持ち体質の人の場合、割り勘はするものの、無理の範囲で多めに支払うことが少なくありません。

具体的には、3人で会計が1万5000円だったときには、1万円を出し、残り5000円を2人で割ってもらうようにします。

また、割り切れない金額のときには、進んで多めに支払い、他の人たちが割り勘しやすいように調整することも多いのです。

◆割り勘で1人がクレジットカードで支払うのはアリか?

自分の持ち合わせがない(そのようなことはあってはならないのですが)、ポイントを貯めたい等の理由で、キッチリ割り勘にしてみんなからお金を集めたうえで、代表してクレジットカードで支払う人がいます。

これは品格に欠ける行動でもあり、まさに貧乏体質な人の行動です。クレジットカードのポイントを貯めている人は多いため、実質的に人のポイント=お金を奪う行為なのですから、お金持ちになれるハズがありません。

もし、自分が代表してクレジットカード払いをするなら、他の人から徴収する割り勘額を減らすとスマートです。ぜひ、実践してくださいね。

◆本当のお金持ちは割り勘しないって本当!?

じつは真のお金持ち、セレブといわれる人は、割り勘をしないのです。

「お金持ちは余裕があるから全額支払うんじゃない?」と思うかもしれませんが、その理由は、人におごることで、人間関係に対する投資をしていると考えるからなのです。

同じコミュニティーに属している人との人間関係は重要です。割り勘にせずに自分が全額支払うことで、おごった人たちとの人間関係が良くなります。さらに、おごった人たちがその後、どのように接してくるのかで相手の性質を見極めることができるからなのです。

普段、何気なくしている割り勘という行為ですが、貧乏体質な人とお金持ち体質の人では違いがあります。おごることは無理であっても、お金持ち体質の人の行動を参考に行動してみてはいかがでしょうか?

文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)

金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。

文=飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)