夏はやっぱりカレーだね! ということで、今年も「スープのない2日間」が開催される。やった〜! このときを待ちわびたぜ!

……急に何言ってんだと困惑した人も多いかもしれない。申し訳ございません。もちろんこれから順を追ってご説明させていただくが、カレー好きの人にとってはガチで朗報。とりあえず、6月21日(金)と22日(土)はお近くの「Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)」改め「Curry Stock Tokyo(カレーストックトーキョー)」へGo!! である。

■「スープのない2日間」は「カレーがある2日間」だった!

  • Soup Stock Tokyoで「スープのない2日間」、カレーのお祭りが今年も開催! 注目カレーを一足お先に試食した

「オマール海老のビスク」などで高い人気を得るSoup Stock Tokyoだが、実は毎年この時期になると、「スープのない2日間」というイベントを開催している。

「スープのないSoup Stock Tokyoなんて何が残るんだ」「ラーメンを扱わないラーメン屋みたいなもんじゃないか」と不思議に思うかもしれないが、スープがなくてもアレがあるじゃないですか、アレが。そう、カレーが。

もともとSoup Stock Tokyoのルーツには「スープのある1日」というコンセプトがあるらしい。「日々の生活にスープを取り入れて、少し気持ちをホッとさせよう」的なことではないかとお察しするが、確かにスープがあるだけで食卓は華やかになるし、ふとしたスキマ時間に飲むスープは心を癒やしてくれる気もする。

創業から25年、Soup Stock Tokyoは実に300種類以上ものスープを販売してきたというが、実は創業時からカレーにも力を入れており、なんとこれまで約70種類ものカレーを売り出してきたそうだ。

そこで、「夏はお客さんのスープ欲が下がるし……せや! ドカンとカレーフェアでもかましたろ!」みたいな発想のもと、スープ類を一切販売せず、カレーのみを何種類も販売するイベント「スープのない2日間」を一部店舗で展開。名前も「Curry Stock Tokyo」に改められる。

今回で9回目を迎えるが、やはり毎年超人気らしく、店舗によっては2〜3時間待ちの行列ができることもあるんだとか。いやいや、スゴすぎ……!!

■新商品も登場! 今年のメニューを一足先に食べてみた

今回はイベントに先駆け、「Curry Stock Tokyo」で販売されるカレーを数種類試食させていただく機会に恵まれた。せっかくなのでそれぞれの特徴をご紹介したい。

1.「バルタラッチャチキンカレー」

まずは「バルタラッチャチキンカレー」。今回新たに登場する新商品で、別名は「南インド風ローストココナッツカレー」。日本ではまるで馴染みのないカレーである。ちなみにバルタラッチャという言葉には、“ココナッツを挽いて煎る”という意味があるらしく、実際にこのカレーでもローストココナッツをふんだんに使用しているという。

実際に食べてみると……うわ、めちゃめちゃウマい。チキンの旨味もさることながら、コク深さがスゴい。ローストココナッツに加えて塩麹やミルクも使っているようで、本当に味わいが濃厚。辛味はさほどでもなく、むしろ上品な甘みとスパイスの風味が際立っている印象だ。タマネギ、さつまいもなどもゴロゴロ入っていて食べごたえも抜群である。

2.「豚トロのビンダルーカレー」

続いては「豚トロのビンダルーカレー」。ビンダルーカレーは西インドのゴアが発祥と言われているらしい。豚トロはニンニクとビネガーと一緒に漬け込んでいて、カレーのほうも甘み、辛みに加え、ビネガー由来の酸味が効いているのだという。

一口食べてみると、結構な酸味でビックリ! こんなに酸味が効いたカレーは初めてかもしれない。これはクセになりそう……。豚トロもごろっと大きく、脂身のシャキッとした食感もいい。大葉もアクセントとしてめちゃめちゃいい仕事をしていて、後味スッキリで爽やかな気分にさせてくれる。

3.「花椒の麻婆カレー」

中には「花椒の麻婆カレー」なんていう変わり種も。花椒? 麻婆? だけどカレーなの? カレーに豆腐なんて普段は決して交わりそうにない組み合わせだけど、本当に合うのか?

  • 【写真】「花椒の麻婆カレー」!? …ウッマー!! 痺れを伴う辛さの花椒と唐辛子が相乗効果になり、食べながら辛みの質がどんどん変化していく

……震えるほど合うわ。ウッマー!! 麻婆豆腐とカレー、相性良すぎ。痺れを伴う花椒の辛さと唐辛子の辛さが相乗効果にもなっていて、食べている最中も辛みの質というか、種類のようなものがどんどん変化していく。もちろん、豆腐とカレーの組み合わせもまったく違和感がない。パクチーもめちゃいい仕事をしている。そもそもカレーってコリアンダーとかも使うもんね。その葉であるパクチーが合わないわけがない。今年味わいをリニューアルさせたようだが、これは「Curry Stock Tokyo」でも売れまくるだろうな〜。

4.「白いスパイスカレー」

最後は「白いスパイスカレー」。えっ、この色でカレーなの? 見た目は完全にクリームシチューですけど、とお聞きしたくなるが、ヨーグルトなどを使うことで白さを表現しているのだという。気になるお味のほうは……

爽やかでウマい! ヨーグルトっぽい酸味は確かにあるけど、深いコクもある。マスタードシードも爽やかさに貢献しているし、トマトの酸味もいい。こんなに後味がスッキリしたカレーもなかなかないだろう。見た目のインパクトもさることながら、味わいのほうもかなり個性的で、ハマる人はどっぷりハマりまくりそうだ。

カレーは店舗によって8種類~12種類が用意されており、「カレーとカレーのセット」(いわゆる2種がけ)の場合、その組み合わせは28通り以上。どれも個性豊かで美味しいので、選ぶだけでも大変そうだが、それは並んでいる間にでもじっくり吟味すればいいか〜。

ちなみに、何か「黄色いアイテム」を持参することで嬉しい特典ももらえるようなので、ぜひ黄色いウクレレやバナナ、黄パプリカなどを持参してみてはどうだろう?