住宅ローン比較サイト『モゲチェック』を運営する株式会社MFSが、今後の金利情報についてお伝えします。解説は、堀江チーフアナリストです。

■6月の住宅ローン金利の動き

2024年6月の住宅ローン金利の情報をお知らせします。

今月は変動金利に大きな変化はなく、引き続き低金利環境が継続しています。固定金利は長期金利(10年国債利回り)が上昇した影響を受け、全体的に上昇しました。

日銀の政策をめぐる不透明感は残るものの、依然として変動・固定の金利差には大きな開きがある状況です。モゲチェックとしては、借り過ぎないなどの金利上昇リスク対策をしっかりと行う前提で、引き続き変動金利の利用が有利と考えています。

■相次いで団信保障をグレードアップする動きに

今月の目立った動きとしてはPayPay銀行の団信のリニューアルが挙げられます。ここ1〜2年は変動金利を中心とした金利引下げ競争から一線を画すように、団信保障をグレードアップする動きが相次いできました。

今回PayPay銀行が提供を始めた「超サポ団信」では、従来の11疾病保障を廃止した一方、「がん50%保障」や「がん100%保障」に全疾病保障や自然災害、失業時の保障がプラスされています。

さらに「ペアローンに対応する夫婦連生団信」としても利用できるようになっており、PayPay銀行住宅ローンは夫婦で住宅ローンを組む層にとっては一度は検討すべき魅力ある商品と言えるでしょう。

■住宅ローンインデックスの動き

主要なネット銀行、メガバンク、地方銀行の変動金利、メガバンクの10年固定金利、フラット35の金利をそれぞれ平均したモゲチェックの独自指標、「住宅ローン金利インデックス」の動きは下図の通りです。

3月の日銀のマイナス金利解除後も、変動金利に目立ったトレンドの変化はありません。借入額と年収のバランスである「年収倍率」を5〜7倍以内に抑制し、借りすぎに注意するという前提のもとでは、変動金利の利用が有利でしょう。

固定金利は長期金利の影響を受けやすいことから、金利市場の動きに沿って上下する傾向があります。5月31日時点では長期金利は2011年7月以来の1.1%付近にまで上昇しており、6月の固定金利も全体的に上昇する結果となりました。

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