ハウテレビジョンは、「【26卒】上位校就活人気ランキング」を作成、6月3日に発表した。同調査は、2024年5月13日時点で、東京大学、京都大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、早稲田大学、慶応義塾大学、一橋大学、東京工業大学に所属する2026年卒業・修了予定の学生を対象に、企業ランキング・業界ランキングは会員情報に登録している3つの志望企業・志望業界を、1位:3ポイント、2位:2ポイント、3位:1ポイントとして集計しポイントによってランキングを作成した。職種ランキングは会員情報に登録している志望職種を集計しランキングを作成した。
上位校に通う大学生が選んだ人気企業の総合ランキングでは、上位10社中6社をコンサルティングファームが占める結果となった。1位のマッキンゼー・アンド・カンパニーは2位と倍近くのポイントを獲得する圧倒的な人気。マッキンゼーは文理・男女の部門別でもすべて1位となっている。
総合商社も安定した人気があり、トップ10では3位に三菱商事、4位に伊藤忠商事がランクイン。三井物産も11位につけている。他の五大商社では、丸紅が28位、住友商事が29位という結果となった。トップ10の中でコンサル、商社以外ではゴールドマン・サックスが8位、三菱地所が10位となった。不動産系では三井不動産も13位につけている。
上位校に通う大学生に聞いた人気業界の総合ランキングは、戦略コンサル、総合商社、総合コンサルが他業界を大きく引き離しトップ3となった。この3業界は文理、男女の部門別でみても変わらず(理系部門のみ総合商社が4位)支持されている。総合ランキングに限らずほとんどの部門で戦略コンサルが1位を占めているが、女性限定でみると総合商社、総合コンサルが上回る結果となった。
総合ランキングでは、コンサル、商社、外資系金融、外資メーカーが上位を占めており、日系投資銀行は総合ランキングで14位、銀行・信託銀行も19位という結果となった。
上位校に通う大学生に聞いた人気職種ランキングでは、戦略/総合コンサルタントがすべての部門において1位となった。人気企業ランキング、人気業界ランキングでみてもコンサルは総じて1位を取っており、妥当な結果といえるという。部門別でみると、理系はシステム・ITコンサルタント、文系は経営企画・事業企画、調査マーケティングが次点につけ、総合ランキングに影響している。
コンサル職を除くと、理系では基礎研究・応用研究(研究職)、生産・製造技術開発、SE(システムエンジニア)が上位にランクイン。対して文系は経営企画・事業企画、調査・マーケティング、総合職が高順位となった。人気業界ランキングでは、文理で比較してもトップ10の顔ぶれはあまり変わらないが、志望職種ははっきりと分かれている。
しかし、文系ランキングでシステム・ITコンサルタントが7位であることに加え、データサイエンティスト(17位)やSE(19位)など、文系でもDX関連職種を志望する学生が多くいることが分かった。