「読書したいけど何を読んだらいいかわからない…」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。本記事では、おすすめの「一生に一度は読むべき本」をジャンル別に紹介します。

一生に一度は読むべき本【小説編】

  • 一生に一度は読むべき本【小説編】

まずは、一生に一度は読むべき本の「小説編」をご紹介します。

『アルジャーノンに花束を』

知的障害のため32歳になっても幼児程度の知能しか持たない主人公、チャーリイ・ゴードンは、ある臨床試験の被験者として手術を受けたことで天才へと変貌します。しかし、そのせいで今まで知らずにいた辛い現実や悲しい未来に向き合うことに……。

そんなチャーリーの運命に、世界の多くの人が涙した感動の名作です。彼の知能に合わせ、最初は読みにくい文体だったものが、物語が進むにつれて綺麗な文体に変わっていく点にも注目してみてください。

『星の王子さま』

サン=テグジュペリの代表作で、80年以上にわたり世界中で愛されているベストセラー。砂漠に不時着した飛行機の操縦士が、小さな星から地球にやってきた王子様と出会い、地球に来るまでに見た星や人々について、たくさんの話を聞かせてくれるというストーリーです。

「いちばんたいせつなことは、目に見えない」という名言を知っている方も多いのでは? 子どもの頃に読んだことがある方も、大人になって読み返してみると新しい発見があるかもしれません。

『下町ロケット』

第145回直木賞受賞作品で、ドラマ化されたことでも話題となりました。

宇宙開発機構の研究員としての道を諦め、実家である町工場の佃製作所を継いだ主人公・佃航平。倒産の危機、大企業からの圧力など次々と降りかかる困難に直面しながらも、佃航平と社員たちは知恵や力を合わせ、少しずつ状況を打開していきます。

もの作りに対するプライドや夢を追いかける熱い魂に感動し、窮地を打破する爽快感が味わえる一冊です。

一生に一度は読むべき本【自己啓発編】

  • 一生に一度は読むべき本【小説編】

続いて、一生に一度は読むべき本の「自己啓発編」をご紹介します。

『夢をかなえるゾウ』

シリーズ累計460万部を超え、「日本一読まれている自己啓発小説」といわれるベストセラー本。

自分をなかなか変えられずにいる平凡なサラリーマンである主人公のもとに、ある日突然像の頭をした自称神様・ガネーシャが現れます。主人公を成功へと導くために、さまざまな課題を与えるガネーシャ。「靴を磨く」「トイレを掃除する」など、誰でもできる簡単な課題をこなすことで、主人公は成長していきます。

コテコテの関西弁を話すガネーシャの愛嬌も魅力。主人公に共感することで、自己啓発につながる一冊です。

『嫌われる勇気』

フロイト、ユングと並ぶ心理学三大巨匠の一人、アルフレッド・アドラーの思想が書かれた一冊です。

人に嫌われたくないという想いから、自分の意見を押し殺して生活している方は少なくありません。すべての悩みは対人関係にあると考えるアドラーは、その悩みを解決するには嫌われる勇気が重要だと説いています。

主人公である悩める青年と哲学者の老人の対話形式で進むため、読みやすいのも特徴です。 「トラウマは存在しない」「人生は他者との競争ではない」など、目からウロコのメッセージが詰まっています。

『「原因」と「結果」の法則』

初版刊行から一世紀以上経った今も世界中で読まれ続けている大ベストセラー。デール・カーネギー、オグ・マンディーノなど多くの自己啓発作家に影響を与え、“自己啓発書の原点”といわれる一冊です。

宇宙は「原因と結果の法則」に従っていると著者のジェームズ・アレンは説いています。つまり、心の中で生まれた思いが原因となって、人格や環境、成功などの外側に現れる結果が生まれるということです。

自分の考え次第で結果はいくらでも変えられるという気付きを与えてくれます。

一生に一度は読むべき本【ビジネス・教養編】

  • 一生に一度は読むべき本【ビジネス・教養編】

続いて、一生に一度は読むべき本の「ビジネス・教養編」をご紹介します。

『7つの習慣』

全世界4000万部、国内250万部を超える売り上げを誇るビジネス書。本書をベースにした研修プログラムが世界各国の社員教育に導入されているほど、ビジネスシーンに大きな影響を与えている本です。

著者のスティーブン R. コヴィー博士が、成功に関する文献を200年以上ににわたり徹底的に研究して得た、長期にわたって成功を納め続けるための7つの習慣が紹介されています。

7つの習慣を実践するうちに、考え方が変わった自分に気付くことができるはず。ライフステージごとに読み返し、人生のバイブルとして愛読するのもおすすめです。

『チーズはどこへ消えた?』

2匹のネズミと2人の小人が迷路の中に住み、チーズを探す童話のようなビジネス書です。

チーズは食べているといずれなくなるという状況を察知し、新たなチーズを探しに出かけるネズミ。一方、まだまだチーズはあると思い込み、そこに居続ける小人。変化を察知し行動した者と留まった者とで、このあと明暗が分かれます。

物語からは、変化を恐れぬことの大切さや変化をどのように探知して順応するかを学ぶことができます。IBM、アップルなど世界的な大企業の研修テキストにも採用されている名著です。

『エッセンシャル思考』

アメリカ「NYタイムズ」「WSJ」のビジネスベストセラーに続き、日本でもビジネス書大賞 書店賞を受賞したビジネス書。「エッセンシャル」は、絶対不可欠、絶対必要といった意味を持つ言葉です。

この本では、99%の無駄を捨て、本当に必要な1%に集中する大切さを説いています。「大事なことは少ない」という考え方を持ち、「本当に重要なことを見極めて」行動すれば、「質の高い仕事をする」という結果を得ることができるといいます。

やりたいことが多すぎて、結局すべてが中途半端に終わってしまう忙しい現代人の心に響く一冊ではないでしょうか。

一生に一度は読むべき本【哲学編】

  •  一生に一度は読むべき本【哲学編】

続いて、一生に一度は読むべき本の「哲学編」をご紹介します。

『幸福論』

核廃絶を訴えた「ラッセル=アインシュタイン宣言」で知られるバートランド・ラッセルが書いた哲学書。カール・ヒルティ、アランの幸福論と並び、三大幸福論と呼ばれています。

まず、不幸になる原因を分析し、その原因を取り除く解決策を提示。次に「外界への興味」と「バランス感覚」という2つのキーワードで幸福になる術を提案しています。

ラッセルも実践したという具体例が書かれているので、「どうしたら幸せになれるだろう」と悩んでいる人には特に読んで欲しい一冊です。

『純粋理性批判』

18世紀を代表する哲学者、イマヌエル・カントによる哲学書です。カントは、近代哲学の祖といわれ、本書を含む3つの批判書を執筆し、「批判哲学」を確立しました。

「純粋理性批判」とは、人間が知り得る限界がどこにあるのかを考えることをいいます。カントは、人間がもつ理性の限界を確定し、「人間は何を知りうるか」をこの本で解き明かしました。

哲学史上最も難解な名著といわれる本書をどこまで読み解けるか、ぜひチャレンジしてください。

『論語と算盤』

生涯に約500もの会社設立に関わり、日本資本主義の父と呼ばれた渋沢栄一による哲学書です。

人として生きていく上での考え方や道徳観を表す「論語」と商売で利益を追求することを表す「算盤」について書かれており、道義に則した商売をし、儲けた利益は皆の幸せために使うという、渋沢栄一の経営哲学を学ぶことができます。

理想のリーダー像や企業の制度のあり方について学べるので、リーダーや経営者を目指す方ならぜひとも読んでおきたい一冊です。

本を読んで人生をもっと豊かにしよう!

  • 本を読んで人生をもっと豊かにしよう!

今回は、小説、自己啓発、ビジネス・教養など、幅広いジャンルからおすすめの「一生に一度は読むべき本」をご紹介しました。

読書は、人生を変えるきっかけを与えてくれることもあります。何気なく手に取った本が、この先の人生を豊かにする思いがけない一冊になるかもしれません。何を読もうか迷ったら、まずこの中から気になる一冊を探してみてください。