俳優の萩原利久が、3日に都内で行われた映画『朽ちないサクラ』(6月21日公開)の完成披露上映会舞台挨拶に杉咲花、豊原功補、安田顕、原廣利監督、原作者・柚月裕子氏とともに登場した。
同作は『孤狼の血』『佐方貞人』『合理的にあり得ない』など数々のシリーズが映像化されている柚月裕子氏による同名小説の実写化作。県警の広報職員という、本来は捜査する立場にない県警・広報職員の森口泉(杉咲花)が、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく。
■杉咲花、萩原利久の存在に感謝「救われていました」
今作で杉咲とは2度目の共演となる萩原。「実は1度目の共演のとき、役柄もあってほとんどお話しをしていなかったので、2度目なのに初めましてみたいな不思議な空間が最初ありました」と振り返る。ただ杉咲との再共演を望んでいたといい、「またぜひどこかで一緒にしたいなと思っていた方なので、すごく嬉しかった」と笑顔を見せた。
今回は撮影の合間に話す機会もあったそうだが、「僕は結構おしゃべりなので、(撮影が)終わったあと、めちゃくちゃ1人でしゃべっていた気が急にしてきちゃって……(笑) 『うるさいやつだと思われたらどうしよう』と、ある日突然思いました」と笑いを誘う。
これを聞いた杉咲は「全然そんなことないです。(萩原は)本当軽やかに現場にいらっしゃった」と印象を話し、「磯川は、映画でも原作でも泉に『ちゃんと食べてくださいね』とか声をかけてくれて、生きる根源を教えてくれる存在。現場にふわっと舞い込んできてくれる利久くんが演じてくれたからこそ、肩の力が抜けていくような感覚があって、いてくださる日はすごく救われていました」と感謝を伝えた。
萩原は杉咲からの言葉に安堵の表情を浮かべつつ、「ありがとうございます……」とかみ締めるように受け取っていた。