ビール好きの間で人気のビールの量り売り。グロウラーにビールを詰めてもらうサービスだが、実は昨今増えている炭酸飲料対応ボトルに入れてもらうこともできるという。ピーコック魔法瓶工業の「AJL-R100」で、ビールの量り売りにチャレンジしてみたい。
炭酸飲料対応ボトルでビールの量り売りを体験
モノ消費からコト消費の時代になり、再び注目を集めているクラフトビール。コロナ禍での家飲み需要もそれを後押しし、いまでは大手ビール会社も個性的なクラフトビールを造り始めている。
そんな中、クラフトビールの楽しみ方として密かに盛り上がっているのが「量り売り」というスタイルだ。「グロウラー」と呼ばれる詰め替え容器にビールサーバーからビールを注いでもらうため、缶や瓶で販売されていないビールをどこでも味わえるほか、環境にもやさしい。
近年は炭酸飲料に対応したボトルが各社から販売されている。これも、より気軽にビールの量り売りを楽しめるようになった要因の一つだろう。そんな炭酸飲料対応ボトルのひとつ、ピーコック魔法瓶工業の「AJL-R100」でビールの量り売りを試してみたいと思う。
こだわりのクラフトビールを造る「インクホーン ブルーイング」
そんなわけで訪れたのは、東京都豊島区目白にあるブルワリー「INKHORN BREWING (インクホーン ブルーイング)」。2020年に開業した新進気鋭の醸造所だ。
出来たてのクラフトビールをすぐに楽しめる立ち飲みスペースも用意されており、店内にいるお客さんたちは思い思いにクラフトビールを楽しんでいる。
ビアバーではないので食事は用意されていないが、この日は激ウマなタコスをキッチンカーで提供する「オクムラパーラー」が店頭に出店しており、クラフトビールとともに味わえるようになっていた。あとでこれも買ってみよう。
さっそくカウンターでビールの量り売りをお願いする。お店の方のアドバイスを受け、今回注文したのは「Kingfisher 2024 #2」。トロピカルフルーツ系のアロマとフレーバー、甘さを抑えたドライな飲み口のHazy IPAだという。
炭酸飲料対応ボトルを手渡すと、タップから勢いよくクラフトビールを注いでくれる。溢れるくらいギリギリまでビールを入れてもらい、ステンレスボトルの周りを拭いていただいたところで完了。このボトルに冷たいままの美味しいビールが詰まっていると考えるとワクワクする。
なお、インクホーン ブルーイングでは缶ビールも取り扱っている。いずれも美麗な鳥のイラストが描かれており、味だけでなく見た目でも楽しませてくれる逸品だ。
よく晴れた日の公園でビールを楽しむ!
晴天に恵まれた休日、「AJL-R100」に詰めたクラフトビールとフライドタコスをもって向かったのは近所の公園。ふかふかの芝生の上に座り、さっそくクラフトビールを味わうことにする。
外での使用を想定して用意したのは、合成樹脂素材「トライタン」を使ったグラス。これなら持ち運んだり落としたりしてもまず割れず、しかも透明度も高いのでビールが映えるはずだ。ボトルからグラスに勢いよくクラフトビールを注ぐと、太陽の光でちょっと白い濁りの混ざった小麦色のビールが輝く。
満を持してビールを口にする。……やはり太陽の下で飲むビールはウマい! ちょっと汗ばむ暑さの中で最初に口にするビールとして、今回選んだ「Kingfisher 2024 #2」はベストチョイスだったと思う。
一気に半分ほど飲んだら、タコスをガブリとかじる。肉と野菜の旨みに適度な辛さがビールとベストマッチだ。そこからさらにビール。あっという間にタコスを食べきり、グラスのビールも飲み干してしまった。
だがボトルにはまだ4分の1ほどビールが残っている。これが瓶や缶なら飲みきらないといけないが、「AJL-R100」なら炭酸を維持したまま残りを持ち帰ることができるのが便利だ。今夜のお楽しみにしたい。
「常陸野ブルーイング」も量り売りに対応
ビールの量り売りを始めて体験したが、想像以上に満足度が高い。冷たいビールを、どこでも、必要な分だけ飲めるというのはとても自由でゆとりを感じる。ああ、これは大人の休日の最高の過ごし方ではないか……。
今回は「INKHORN BREWING」を訪問したが、ビールの量り売りを行っている店舗はまだまだ少ない。よく知っているビールから試したいという方には、木下酒造が運営する「常陸野ブルーイング」がオススメだ。
コンビニなどでも販売されている「常陸野ネストビール」が楽しめるお店で、東京都内では「常陸野ブルーイング・ラボ マーチエキュート神田万世橋店」「常陸野ブルーイング 丸の内店」の2店舗が量り売りに対応している。
グロウラーや炭酸飲料対応ボトルにビールを詰めてもらうという新たな楽しみ方。その美味しさにきっとあなたも虜になるはずだ。機会があれば、ぜひ一度体験してみてほしい。