5月24日に公開されたアニメーション映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章で主人公・小山門出と“おんたん”こと中川凰蘭の声を担当した幾田りらとあの。

アーティストとして互いを認知しながらもこれまで交流はなく、今回の共演をきっかけに親交を深めているという2人にアーティストとしての互いの印象や、アフレコで発見した意外な一面について聞いた。

  • (左から)あの、幾田りら 撮影:宮田浩史

■幾田りら&あの、アーティストとして互いの印象

――今回『デデデデ』で親友の門出とおんたんの声を演じたお二人ですが、今回の共演以前に交流はあったのでしょうか?

あの:なかったと思います。

――今回の作品で初めてお会いしたんですね。お二人はアーティストとしても活動されていますが、お互いにどういう印象を持っていましたか?

あの:めっちゃ歌がお上手で声がきれいというイメージ。たぶん頭がいいんだろうなと勝手にイメージしていました。毎回しっかり100点を出すじゃないけど、完璧なイメージが強い印象でした。

幾田:嬉しい……(笑)。アーティストとしてのあのちゃんは感情表現が豊かで、聴いてる側、そして見てる側も感情をかき乱されて、心を持っていかれる。一方でバラエティに出ているときのあのちゃんは、また違って不思議なイメージがあったので、一緒にアフレコをしていく中で、どういう風に仲良くなろうかな……と考えてました。

■幾田りら、あのは「最初からフレンドリーで結構おしゃべり」

――一緒にアフレコもされたと思いますが、その印象に変化はありましたか?

幾田:2人でW主演ということで、きっと一緒にいる時間も長いだろうなと思っていたので、どうやって仲良くなれるかなっていうふうに考えてたんですが、あのちゃんは最初からフレンドリーで結構おしゃべり。今まで持っていた印象とは全然違いました。話していく中であのちゃんのいろんな一面を知れました。

――あのさんから積極的に話しかけていたんですね。

あの:アフレコ中はほぼしゃべっていなくて。僕も「しゃべりかけづらいオーラが出ちゃってるんじゃないか」というのはずっと思っていたし、関わりづらいと思われるというか……実際そうなんですが、最初そういう風にしちゃう癖があるから。

でも、(幾田さんが)すごく仲良くなりたいと言ってくださっていて、それがすごく嬉しくて。なので、「自分が思っているよりオープンにした方がしゃべりやすいかな」「もっと距離を縮められるかな」と思ってがんばってみました。普段は全然がんばらないんですよ(笑)。しゃべりたい人としかしゃべりたくなくて、(幾田さんと)しゃべりたいなと思ったから……

幾田:よかったです(笑)! 最近仲良くなれているんじゃないかと思っているんですが、いかがでしょうか!?

あの:でも「(遊びやご飯に)誘うね」って言われてから、誘われてないです(笑)!

幾田:自分もちょっといろいろ詰まっていたこともあって……(笑)。ちゃんと自分に余裕があるときにお誘いしようと……すみません! インタビュー中にこんなやり取りをしちゃって(笑)

あの:(笑) タイミングで。

――一方であのさんは、幾田さんの印象に変化はありましたか?

あの:実際に話してみても、「この人すごいいろんなことを考えてるんだなぁ」と思いますし、インタビューを一緒に受けてみて、物事に向き合う力があるなと思いました。僕といるときは結構しっかりしてるんです。かしこまっちゃって(笑)

幾田:かしこまり女なんです(笑)

あの:でも、家族の前ではすごく砕けているらしいです。(その姿は)まだ見れていないので、いつか見られたらなという気持ちです。

幾田:いつか私もその域まで行きたいです!

■幾田りら×あの、次のコラボは“ギャル演歌”?

――また、今回前章・後章の主題歌をそれぞれ担当されていて、お互いにフィーチャリングする形で参加しています。今後、またコラボするとしたらどういうテーマで作りたいですか?

幾田:めちゃくちゃポップな曲とか? 遊び心をめっちゃ入れたデジタルポップな曲とかやってみたいですね。

あの:確かにポップなのいいね。

幾田:一緒にギャルみたいな歌い方したいです(笑)。「やばくない?」みたいな(笑)

あの:新しい(笑)

幾田:女子2人だからそういうのもやってみたい。

あの:あとは演歌。(幾田は)演歌が得意らしくて。普段カラオケで演歌歌手の曲を歌うらしくて、この間(幾田の演歌を)聴いたんですけど、すごい上手だった。ギャルの中に演歌を入れて……(笑)

幾田:いろんな要素を盛り込んで、唯一無二のユニットになるかもしれない!

■幾田りら
2000年9月25日生まれ。東京都出身。シンガーソングライターとして活動し、CM・映画・ドラマ等への楽曲提供も多数行っている。アニメ映画『竜とそばかすの姫』で主人公・すずの親友役で声優に初挑戦するなど多方面で活躍。映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章の主題歌 幾田りら feat. ano「青春謳歌」が現在発売中。

■あの
2020年9月より「ano」名義でソロ音楽活動を開始。2022年4月にメジャーデビューを果たした。自身がボーカルを務めるバンド・I’sとしても活動しているほか、タレント、女優、モデルとしても活動の幅を広げている。映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』前章の主題歌 ano feat. 幾田りら「絶絶絶絶対聖域」が現在発売中。