JR東海とJR西日本は17日、今年度のお盆期間における東海道・山陽新幹線「のぞみ」を全車指定席として運行する期間について発表した。東京~博多間で運転されるすべての「のぞみ」を対象に、8月9~18日を全車指定席の実施期間とする。
両社は2023年度の年末年始期間から、3大ピーク期(ゴールデンウィーク期間、お盆期間、年末年始期間)において、通常は1~3号車を自由席として設定している「のぞみ」を「全席指定席(自由席設定なし)」で運行している。2024年度のゴールデンウィーク期間も実施し、「のぞみ」の普通車指定席が1列車あたり約3割増えたという。より多くの利用者が予約・着席できたことに加え、自由席を利用するためにホーム等で長い時間待つこともなくなったため、快適な旅行を提供できたと説明する。
これらを踏まえ、次の3大ピーク期となる2024年度のお盆期間も、東海道・山陽新幹線(東京~博多間)を走るすべての「のぞみ」を全車指定席で運行することとした。東京~新大阪間で「のぞみ12本ダイヤ」を活用するとともに、東海道・山陽新幹線を直通する列車を増発するなど、お盆期間中(8月9~18日)に多くの列車・座席を用意する。「EXサービス」(ネット予約&チケットレス乗車サービス)で最大1年前から指定席の予約を受け付けており、お盆期間の予定が決まり次第、指定席を予約してほしいと呼びかけている。
なお、全車指定席の期間中、自由席に限り乗車できるきっぷ(自由席特急券など。新幹線定期券「FREX・FREXパル」も含む)で「のぞみ」の座席に座ることはできないが、立席での利用は可能。「のぞみ」以外の「ひかり」「こだま」「みずほ」「さくら」は通常通り自由席を設定する。